百醜千拙草

何とかやっています

がっかり(2)

2011-08-30 | Weblog

これで民主党は壊滅しましたね。

政権交代当時のマニフェスト、「国民の生活が第一」であげた、増税は封印、予算の組み直しと無駄の排除によって資金を捻出し、国民の生活向上を目指す、という方針にことごとく反対の方針を明言する、財務省の傀儡、よりによって野田氏とは。

前年の民主党代表選に引き続いて、民主党員の暗愚は死ななきゃ治らんレベルなのでしょう。

マニフェストを聞いて国民は民主党に投票したのですよ。それを空きカンとこの野田氏、国民に選ばれた代表というわけでもないのに、それを反故にするような政策を明言するのだから、筋から言えば、解散して国民に信を問うべきでしょう。ま、どうしようもありません。

これから、この男が財務省の使いパシリとなって、増税路線、一般国民の生活向上のための予算は「バラマキ」とかいって、緊縮財政が敷かれるでしょう。金をドブに捨てるような全く効果のない市場介入を繰り返すのが円高対策とかいうレベルの経済政策をやって、不況を酷くし、生活苦での自殺者を増加させ、震災被災者は(被災者支援も財務省からすればバラマキですから)救済されず、食料危機が到来し、そして日本はナラクの底への下向きらせんを描くことになるのでしょう。

それにしても、担いだ神輿が軽すぎた。国会で泣いたこと、空きカン内閣での閣僚辞任のタイミングを逃したこと、などマイナス点が記憶に新しすぎました。もし、ここでもっとしっかりした人が出ていれば、中間層が野田氏に流れることはなかったのではないかと思うのですが。

国民は次の代表選まで、下手すると次の選挙まで、今度の自民党ばりの政策を公言する反国民内閣が、国民生活をズタズタにしていくのをなす術も無く見ているしかないということになりました。

もう民主党も分裂してもらって、「国民の生活が第一」派は独立すべきでしょう。どっちにしても、幹事長と官房長官ポストは、「官僚の利益が第一」派に握られて、カネは回ってこないのですから、民主党にいる意味がないと思います。

私もしばらく、政治がらみの話は健康のために余りしないことにします。

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がっかり

2011-08-26 | Weblog

本当に人がいないのだな、西岡参院議長とか松野氏とか、期待していたのにな、とがっくり。

消去法で消していったら海江田氏が残ったというだけの話。この人ではダメでしょうが、マエハラ氏や野田氏にやらせるわけにはいかんからしょうがないということですかね。次の代表選までのつなぎとはいえ、日本は既に窮地にあるのに、海江田氏では希望が持てません。小沢氏、経験があって根性の座っている人、とか言っていたくせに、海江田氏は経験も不足なら根性も座っているようには見えません。ま、マエハラ氏や野田氏よりはマシと諦めるしかないのでしょうかね。すっかり、もり下がってしまいました。この方個人にはあまり期待できませんが、田中曽根ならぬ小海江田または鳩海江田(ゴロ悪すぎ)として、小鳩民主党の政権交代当時のマニフェストの実現に取り組んでもらって、メソメソ泣いて落とした男を拾い上げてもらいたいものです。

確かに、国会で泣くというのはとんでもないマイナス点ですけど、それを野党から「やーい、泣き虫」と国会で追求されることはまずないでしょう。一方、ヤクザや外国人からの違法献金ともらった上それを偽装したと言われる「セイジとカネ」のマエハラ氏では、いきなり国会で献金問題で血祭りにあって、スキャンダルで宇野さん並みの速攻辞任になる可能性が高いでしょう。

代表を海江田氏にやらせて、首班指名で亀井氏を担ぎ出すという案を予想している人もいましたが、それでは、海江田氏はタダの噛ませ犬、さすがに本人も納得しないでしょうから、結局、海江田氏が代表で総理となり、党幹事長と内閣官房長官ポストを小沢派と鳩山派が奪い返して、とりあえず一年をしのぎ、次の代表選で小沢氏が復活する、そういう筋なのでしょう。しかし、それで次の選挙に間に合うのか、選挙以前に、日本が取り返しのつかない状況に陥らずに済むのか、とても心配です。原発事故前は、海江田氏の親グループ鳩山政権も原発推進路線でしたし、空きカン内閣では通産省の手先となってヤラセ説明会で原発再開を進めようとしてきた海江田氏です。私、原発政策の点でもこの人にはとても不安があります。

しかし、小沢氏が海江田氏を担ぐと決めた以上、がっかりですが仕方がありません。当分、静観するしかありません。Pleasant Surpriseのあることを期待せずに期待しましょう。

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本命はいずこ

2011-08-26 | Weblog

Steve JobsのアップルCEO退任ニュースが流れた瞬間、時間外取引でのアップルの株価が下がったとの話。カリスマの退場で今後のアップルの先行きに不安を感じるファンもいる事でしょう。私もMac派なので少なくとも少なくともパソコン会社として、今後もがんばって欲しいと思っております。

オマハの託宣、投資の神様、大富豪、この人もカリスマですが、Warren Buffettが金持ちはもっと税金を払うべきだと裕福層への増税支持を表明したという話。Buffett氏、オマハの金持ちで共和党支持かと思っておりましたが、頼もしい発言。共和党の主張する金持ちにやさしい緊縮財政を敷けば金持ちだけが生き残り貧乏人に厳しい不況になるのは歴史の証明です。経済危機だからこそ、金持ちのカネを社会に回す努力をして「助け合うべきだ」と、私のような一般大衆は考えるわけですが、金持ちは違う理屈を持っていますから。アメリカ型資本主義が崩壊しようとしていると私は考えているわけですが、なんとか軟着陸する方法を模索するべきでしょう。アメリカの研究資金の今後の見通しの暗さについて、8/11号のNatureのNews in Focusでは、「Scalpel or guillotine?」という出だしで伝えています。つまり、じわじわメスで削られる方がよいか、一気に首を切り落とされるほうがよいか、という「究極の選択」をせざるを得ない状況にあるということです。これはもちろん、研究だけの話ではなく、世界経済の話です。どちらかを選べと言われたら「メスでじわじわ」でも、麻酔はちゃんとして欲しい、の方を私は選びたいですね。

民主党代表選、マエハラ氏出馬表明ですか。この人もどうしようもない人ですね。アンタつい一週間前、自分には代表をやる覚悟も能力もないと言っていたじゃないのヨ。一週間で覚悟はできるかも知れませんけど、能力は無理ですね。ま、これで野田氏の線は消えましたね(最初からないですけど)。この出馬表明をどう取るか。来年の選挙で民主党が仮に勝つとしたら小沢氏が主導を握らない限り、ありえないわけで、そうなればマエハラ氏、自分の出る幕はない、つまり、この機会を逃せば、永久に総理になるチャンスはなくなる、そう考えたのでしょうか。今、代表選に手を上げている未熟者どもは全員、その程度のみみっちい考えでしょう。小沢氏がいなければ、今の執行部も次の代表を狙っている連中も、政権与党にそもそも入るはずもなかったハグレものです。悪徳弁護士と空きカンという詐欺師どもが、その政権交代の恩人を陸山会事件という自民党と官僚がでっち上げた事件を利用し、党員資格停止処分にして、政権を盗み取っただけのことで、この連中は誰一人として政権を担う実力も、政権をとるだけの実力もそもそもないのです。そして、この無能集団は、空きカンが総理に居座ってから、尖閣諸島、地震、原発事故などなどの困難に何一つマトモな手を打てず、国民に多大な被害を与え、支持率を10%にまで低下させました。自意識が強く人間としての高潔さを尊ばない小人ほど手に負えないものはいません。マエハラ氏も口先だけは立派なことを言うが、自分の言葉に誠実であるとはとても思えません。民主党政権になってからでも、八つ場ダム、JAL、尖閣諸島問題、この人は威勢のよいことを言うだけでぜーんぜーん仕事ができない(というか、する気もない)ダメ男なのははっきりしているではないですか。ただ、空きカンのようなペテン師ではなさそうですから、空きカンに比べたらまだマシかも知れませんけど、口先番長と言われるだけあって、できもしない大ボラを吹いて後始末は何もせずにホッタラカシという無責任節が炸裂することは間違いないでしょう。多分、これが最後のチャンスと考えて、ダメでもともとで出るのでしょうけど、そうでなければ、ありうるのが、小沢氏が後ろにいる場合と思います。この可能性は低いとは思うのですけど、でなければ、空きカン内閣の閣僚で空きカンの失政にも十分責任のある立場であり、かつ、違法献金を認めて辞任した人間が、ノコノコ空きカン内閣の後の代表選に出てくるという厚顔無恥さが私は理解できません。しかもこの人、反小沢で散々やってきたくせに、選挙に立候補するとなった瞬間に、小沢氏に面会を求めて「挙党一致で努力しますから、ご指導、ご支援お願いします」と都合のよいお願いをしたそうで、その嫌らしさには反吐がでますね。アンタ三日前には小沢氏の党員資格停止処分は当然だみたいなことを言っていたでしょうに。どの口を捻ったら、これまで散々、小沢 鳩山派を排除してきたくせに、突然、挙党一致などと平気で言えるのか、あきれはてて、言葉もありません。ま、小沢氏は寝技、裏技を使ったりすることを好まないでしょうから、小沢氏との密約ができてマエハラ氏が出馬を決めたとは考えにくいとは思います。万が一、小沢氏の支持があったとしたら、マエハラ氏はCIAや悪徳弁護士とは手を切り、国民の生活が第一の政策をすることを約束させられているでしょうし、かつ自分のグループに小沢路線を納得させないといけないわけで、これは彼にはムリでしょう。 

それにしても、世に噛む日々にあるように、同じやくざとのつきあいがありながら、一人は芸能界を引退し、もう一人は総理大臣を目指そうとしているワケで、筋が通らないという意味では、確かに首を捻りますね。

小沢、鳩山に隠し球があることを期待したいと思います。それも間もなくわかりまs。そうでない場合は、小沢氏、この代表選を捨てて、自主投票に任せ、次の選挙に向けて新党結成に集中するつもりなのかも知れません。しかし、国民の立場からしたら、マエハラ氏なんかの口先男が次の総理になったところで、空きカンなみの無責任と無能を晒しだすだけのことで、是非とも勘弁願いたいところです。

西岡参議院議長の名前を誰か言っていましたが、西岡氏なら私は賛成です。経験があって根性が座っている人という小沢氏の条件を満たす人は少ないです。西岡議長なら期待が持てます。

現時点で、次期代表の予想としては他に、輿石氏、松野氏、原口氏という名前が上がっているような感じです。小沢氏、「(国乱れて忠臣あり)忠臣は最後に出る」と意味深に言ったという話を聞きました。これが次の代表候補者をさしているのなら、西岡氏や輿石氏らの長老ではなく松野氏ら若手を考えているのかなあ、と思ったりします。どちらに転ぶわからないラグビーボールと呼ばれる原口氏の線はないでしょう。ちょっとトリッキーですが、鳩山氏再登場はありうるかも知れません。鳩山氏が代表となってももう一度、総理をやったのでは国民が納得しないでしょうから、鳩山氏が代表に就任した上で、小沢氏の推す誰かを総理に指名するというような代表、総理分離という離れ業をやるかも知れません。しかし、それをやるとマスコミのバカどもは散々、攻撃してくることでしょうね。

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純粋マスコミ批判(2)

2011-08-23 | Weblog

 

ほんの数日の夏休みでしたが、楽しく過ごしました。たまにはどこかに出かけるのは精神衛生上大切だと思います。今でも思い出しますが、ずっと前、1ヶ月以上つづくスランプに打ちのめされて、一歩も前進しないで煮詰まってしまった時、一週間ほど休みを取って仕事のことをすっかり忘れて帰って来たら、ウソのように問題が解決したことがありました。休みというのは必要なものだなと実感した次第です。

 帰って来たら、論文レビューの依頼が二件、学会レポートの依頼が一件、原稿の依頼が一件、研究関係の問い合わせが数件、その他雑用が数件、メールボックスに溜まっていました。私は普段はヒマを持て余してブログを書いているような人間で、この手の依頼がこのような頻度でやってくるような売れっ子ではないので、ちょっとビックリしました。ヒマを持て余すぐらいでないと、よい研究のアイデアが出ないと思っておりますし。しかし、多少でも社会のお役に立てることがあるのならと、機会を与えてられたことに感謝してつとめさせていただこうと思います。

 

さて、日本のメディアについて共感を覚えたエントリーを二件紹介したいと思います。

一つは、宮崎学さんのブログから。 一部引用 

 

ところが3.11からおおよそ1ヶ月程経った頃から、メディアの伝えるところに彼等の「評価が出始めた。いわく「がんばろう東北」曰く「がんばろう日本」というスポーツビジネス企業が「観衆」をスタジアムに「動員」するかのごとき意味不明のキャッチコピーがまずそれである。その後、同程度の水準で「絆」というのも多用されるようになった。この種の「言葉」が氾濫するようになるということは、同時に、メディアが取り上げるポイントが、イベント中心主義に変質し始めたことを意味する。これは明らかに広告代理店的発想が情報発信の中心に混入してきたことを意味する。

 

広告代理店的発想の混入というより、広告代理店そのもの介入と言ってよいのではないかと私は思います。即ち、マスメディアというものは事実を広く国民に知らしめるための情報提供機関ではなく、国民から本当に重要な情報を隠し、国民を洗脳し、官僚組織とそれと結託した利権集団の利益(それは即ち、一般国民の税金や預金などをかすめ取ることによって得られる)を守るためにあるという事実を鑑みれば、メディアの論調が広告代理店のスピンに他ならないのは自明です。独占企業である電力会社があれほど大規模な広告を新聞やテレビに出す必要がなぜあるのか、それは広告料という金によってマスコミの報道内容をコントロールするためのワイロだからです。マスコミは、電力会社、原発に都合の悪いことを書いたり言ったりすると大きな収入源を失うので、カネのために魂を売ってしまったワケです。カネのためには真実などどうでもよいし、人権も国民の健康もどうでもよい、そう考えているクソどもがマスメディアというわけです。メディアの中では比較的マトモな東京新聞の経営が苦しい理由は、まだ魂を売っていないからです。「がんばろう、日本」という偽善的フレーズを聞いて虫酸が走るのは私や宮崎さんだけではないでしょう。そのフレーズを最初に口にした者の薄汚い意図が見え見えだからです。

News ポストセブンの記事によると、

 

現在、官房機密費を握っているのは党内で野田氏と同盟を組む枝野幸男・官房長官や仙谷由人・官房副長官ら凌雲会(前原グループ)である。菅首相が退陣を明言してからほどなく、民主党の広報戦略にかかわる広告代理店関係者に、官邸スタッフの一人から連絡が入ったという。

「菅総理が辞める前に、いまある機密費を使い切りたい。こちらに有利な世論を喚起できるようないいアイデアを出して欲しい」

 

雑誌の記事とは言え、当たらずとも遠からずでしょう。毎月1億円というヒモのついていない現金、官房機密費という不思議な名前のカネ(元を正せば税金です)が広告代理店に流れ、世論形成(国民洗脳)のために使われているということです。「がんばろう日本」とか言い出したヤツは国民の税金を回してもらって、その国民洗脳を請け負っているということです。

 

 

もう一つは、元衆議院議員の平野貞夫さんの「巨大メディアの『小沢排除』が国を滅ぼす」です。一部転載。

 

問題はそれだけではない。わが国では巨大メディアや官僚など既得権で生きる人たちが「小沢排除」こそが自分たちが生き延びる条件だと思っているのだ。世界は1980年代から激しい情報革命が起こり、巨大メディアがかつてのように社会の木鐸として機能しなくなった。21世紀となり、慢性的不況で民間の広告収入が減った巨大メディアは、税金を使う政府広報に依存するようになった。小泉政権での「裁判員制度」、菅政権の「納税者背番号制度」などがその一例だ。

 

経済成長が止まった日本では、メディアと官僚組織は、一般国民の税金やその資産を吸い上げて自分たちだけが甘い汁を吸おうとしてきました。二年前の総選挙で「国民の生活が第一」を標榜して圧勝した小沢 鳩山民主党のマニフェストは、官僚組織と既得権集団への脅威であり、連中は、心の底から小沢氏を恐れたようです。官僚組織は、まず陸山会事件をでっち上げ、検察審議会という制度を悪用して、小沢氏の力を制限した上で、未熟で頭の弱い民主党員の権力欲を利用して鳩山氏退陣後の政権乗っ取りを成功させました。これらの民主党の愚か者どもは考えただけでハラが立ちますが、最も罪が重いのは、悪徳弁護士と空きカンでしょう。岡田氏は頭の悪さ(というか政治センスのなさ)を利用されましたが、頭が悪いことは悪事に加担したことに言い訳になりません。あとマエハラ氏とか野田氏とか、松下政経塾出身者は総じてタチが悪い。彼らはエリート意識の抜けない官僚と同じ発想をします。次の代表は彼らのようなつける薬のない連中ではなく、本当に仕事のできる党にしていける断固とした意志を持った人でないといけません。鳩山氏は自分のグループから代表選に出たいと言った海江田氏の支持を明言しませんでした。これは、鳩山氏、小沢氏に、隠し球があるということなのかも知れません。ひょっとしたらやはり松野氏を立てたいと考えているということなのかも知れません。岩下俊三おじさんによれば、最初は鳩山内閣時の財務大臣、藤井氏に白羽の矢を立てたが固辞されたので、小沢氏は来年の代表選に繋げるために中間派の誰かを支持するのではないかという話です。いずれにしても、今、メディアで名前の上がっている連中は多分皆ダメです。本命は告知の27日に明らかになるでしょう。

 

そして、党内最大の小沢グループの票欲しさに、これらの候補が「小沢詣で」をしていると、自民党の石破氏が、 20年前の再現だと批判。読売では、

 

石破氏による小沢詣で批判は、1991年の自民党総裁選で、当時、党内最大派閥の竹下派会長代行だった小沢元代表が、宮沢元首相ら候補者3人を事務所に呼びつけて面接試験した過去を踏まえた発言。

 

事実は、「呼びつけた」のではなく、小沢氏が自ら伺うと言ったら、相手の方が行きます、と答えたというのが本当です。さすが腐っても読売、小沢氏がずっと年上の宮沢氏らに対して礼を欠く傲慢な人間であるという印象を与えるための subtleな情報操作を忘れません。

ついでにもう一つ。20日の産経新聞の社説が余りに酷いという話。酷いとは言っても、「相手は産経だから(バカに何を言ってもムダだ)」というのが結論になってしまうところがおかしいです。去年の朝日新聞では「開いた口がふさがらない」というような表現もありました。マスコミがこのような感情的な表現を使うのは、彼らがこれまでのように安易に世論誘導できなくなってきて、子供が駄々を捏ねるのと同じような精神状態にあるのでしょう。政治の季節から抜き書き。

 

民主党代表選 耳疑う小沢氏処分の解除 (産経ニュース 2011.8.20 )
 月内にも行われる民主党代表選をめぐり、政治資金規正法違反罪で強制起訴された小沢一郎元代表に対する党員資格停止処分の解除を求める意見が出ている。政権政党として耳を疑う。

 

産経は『耳を疑う』と言うが、疑うべきは耳ではなく頭であろう(私、ここで爆笑してしまいました)処分そのものが間違っていたのだから、今になっての見直しは遅きに失するというべきである。

 

>小沢氏は、自身の資金管理団体「陸山会」をめぐる事件で元秘書ら3人が逮捕・起訴され、虚偽記載は20億円を超えた。小沢氏自身も衆院政治倫理審査会に出席する意向を示しながら応じないなど、国会や国民に対する説明責任を果たしてこなかった。

『虚偽記載は20億円超』まだこんなことを言っている。
実際は4億円の記載が1ヶ月程度ずれていたというだけのことに過ぎない。
ばかばかしいのは産経の数字の膨らまし方である。支出した日時に記載しなかったのが4億円。それを別な日に記載したので合わせて8億円。その支払いに間に合わせた一時立替金が4億円で12億円。その立替金返済分を銀行から4億円借り入れて16億円。その借入金で立替金を返済した4億円で20億円。銀行からの借入金返済4億円で24億円。正確なところは覚えていないが、以前にこいつらはこんなばかばかしい計算をしていた。

産経の手に掛かると、4億円の土地を購入しただけのことが、あっという間に20億円超えに膨らんでしまう。『虚偽記載は20億円超』こそ虚偽記載であり虚偽報道である。

 こんなマスコミが人権侵害を続け、冤罪を生みだし続けてきたのだ

しかしこの時期、産経がこんな陳腐な社説を載せるのは、小沢一郎復権がそれだけ現実味を増してきていることの現れかもしれない。追いつめられているのはマスコミの方なのだろう。今更こんなバカ社説に惑わされる国民はいない。

 

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Exit strategy

2011-08-16 | Weblog

しばらく前のScience(だと思いますが)のフロントページで、サルに言語による意思疎通が可能かどうかを調べるという研究を随分前に行った人へのインタビュー記事がありました。赤ちゃんザルとその研究者との共同生活がニューヨークのアパートで始まり、研究者はサルにサイン言語を教えます。何年もの教育の結果は、結局、そのサルはいくつかの単語を覚えることはできたが、その単語を使って文を作ることはできるようにならなかったそうです。サルには人間の言語体系を使ったコミュニケーションは不可能であり、そして、サルには他人の気持ちを推し量る能力はなさそうだ、という結論になったということです。そのサルは、研究終了とともに結局、どこかの動物園のサル山に戻されたとかいう話で、そのことについて、「大変残酷なことをした」といようようなことをその研究者は述べていたと思います。即ち、赤ん坊のときから人間とニューヨークのアパート暮らしで育ったのに、研究終了にともなって、突然、田舎のサル山に戻されたサルを思って、研究が終わった時のことを十分に考えてやっていなかった、「Exit Strategy」に考慮が足りなかったと述べたのです。

株式投資などのバクチなどでは、大損しないために「Exit Strategy」の重要性は強調されます。またビジネスも研究でもプロジェクトは成功するよりもコケる可能性の方が高いバクチのようなものですから、Exit Strategyは重要です。何をゴールにするか、ゴール達成の見込みをどこで判断し、達成困難と判断された場合にどのようにロスを最小化してどういう形で終了させるか、そういうことをプロジェクトの開始前から考えておく必要があります。そういう準備なしにプロジェクトを始めてしまうと、うまくいかなかった場合にずるずると深みにはまり込み、傷を広げることになります。

Exit Strategyが皆無なのは原発でしょう。「トイレの無いマンション」と呼ばれる所以です。核廃棄物という処理不可能なウンチがマンションの一部にある密封された肥だめ部屋に溜められています。日に日にその量は増えていくのですが、処理の方法がないのです。マンションに住んでいる人は、日々増え続ける排泄物が溜まっていっていて、いつかは肥だめが一杯になること、何らかの原因で肥だめが壊れて中身が溢れ出したら、マンションには住めなくなること、は頭ではわかっています。でも、「自分が死ぬまでは大丈夫だろう」「だれかエラい人が処理技術を開発してくれて、肥だめ問題がいつかは解決するだろう」と何の根拠も無く、都合良く考えているワケです。そして、3月11日に実際に肥だめの中身が大量に漏れ出ました。当然ながら誰もそれを処理することができません。Exit Strategyを考えることなく、何とかなるだろう、と一部の住人が目先の利益を優先したがために、取り返しのつかないことを引き起こしてしまいました。原発にからむ巨大な利権集団の利己的な欲望が、バンドラの箱ならぬ、肥だめの蓋を開けてしまいました。

人間の一生にもExit strategyはないよりはあった方がよいのではと思います。私も自分の人生のExit Strategyについて考えることが多くなりました。どのようにして残りの時間を過ごし、どのような形で地上から消えていくか、自分自身のことになると、なかなか具体的に想像するのは難しいです。風の吹くまま気の向くままに生きて、成り行きに任せて死ぬというのも気軽でよさそうですけど、私は、できるなら立つ鳥あとを濁さずで、すうっと消えるように去りたいと思っております。しかし、本当に重要なのは、その瞬間ではなく、今からその瞬間に至るまでの過程だと思います。若い時は長生きしたいと思った事はありませんでしたが、やはり家族や子供ができると気持ちも変ります。余り明るい将来が想像できないこれからの社会を生きていかねばならない子供たちが自力で未来を切り開けるよう準備ができるまでは、この世にいて何らかの役に立ちたいと思っています。

というワケで今週は夏休みをとって、残された時間を家族と一緒に楽しく過ごす予定ですので、ブログの更新しないと思います。

先日、次期総理と先走って地上げ屋さんのブログの情報を流してしまいましたが、昨日の地上げ屋さんのブログでは、松野氏が代表選に出る可能性は低いとありました。結局、馬、鹿、猪(野田氏)の争いになるかもしれないという冴えない話。代表選に向けて、早速、増税だ、大連立だと本性を見せ始めた野田氏。この筋違いの発言は、消費税を口にして参院選惨敗をきたした去年の空きカンを思い出させます。この人が次期総理になったら民主党は次の選挙で消滅するでしょう。

ところで、この人、ずっと誰かに似ていると思っていて思い出せませんでしたが、ようやく分かりました。

加東大介さんです!。ひょっとして親子だったりして。

この映画で思い出しました。

<-- 秋刀魚の味 予告編 -->

 

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次期総理候補

2011-08-12 | Weblog

ようやく地上げ屋さんのブログで明らかにされました。次期総理有力候補は、松野頼久議員だそうです。私は存じ上げておりませんが、早速、ウェッブサイトに行っていました。4期目の中堅です。ウェッブサイトに余り情報がないので、どのような人なのかはっきりとはよくわかりませんが、だいたい、人間の中身というものは顔を見て、少し喋るのを聞けば、ばわかります。顔は良いと思います。耳の大きいのも良いと思います。巷でウワサされている野田氏とかに比べたら遥かに二枚目だと思います。まだ、どうなるかわかりませんけど、「国民の生活が第一」でがんばってもらいたいと思います。

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ペテン師は使えない

2011-08-12 | Weblog

今月末に空きカンが退陣表明をするというニュースがありました。とにかくこの人の言うことは信用できませんから(実際、「辞める」という言葉は使っていないようです)、本当に辞めるまで安心できませんが、とりあえずは喜ばしいニュースであるには違いありません。しかし、もっと早くに辞めてくれていたらと、失われた時間や損なわれた生活を思って怒りのこもった悔し涙をながす人も多いようです。このまま辞任させずに、民主党から内閣不信任案を提出して辞めさせた上で除名しろ、という過激な意見も見ました。今回の辞任明言(とニュースには書いてある)について共感した天木直人さんの意見を引用します。

さすがの菅首相も白旗をあげたようだ。時間の問題と思っていたが、どうやら菅首相はあきらめたようだ。程度の差はあれ今朝(8月10日)の各紙がみなそう書いている。私がそう確信したのは朝日新聞の記事を読んだ時だ。誰よりも菅首相を支え続け、菅首相の延命策に伴走してきた朝日新聞
が一番はっきりと菅辞任を書いている。

 法案成立を野党が引き延ばすと目論んで延命に固執するつもりの菅首相が、突然の3党合意を聞かされて、目算がはずれ、延命策をとろうにも政権浮揚の決定打が見つからず外堀が埋まった

と書いている。朝日がここまで書くのだからこれが真実だということだ。それにしてもあまりにもわかりやすい菅首相の延命劇だった。裏も表もない。

 菅首相夫妻の個人的な権力しがみつきであったということだ。迷惑な話である。壮大な時間の浪費と国民生活の毀損だった。  

ま、とは言っても、とにかく消えてくれるのだから過去のことは忘れる方が生産的だとは思います。が、問題は後継者です。

思い浮かびません。小沢氏がベストでしょうけど、党執行部が党員資格停止処分を解かないので代表となる資格がないし、小沢氏本人も、裁判が形ばかりとはいえ残っている身で総理はやりたくない、と言っていることもあって、本当に人がいません。

野田氏の線はまずないでしょうし、海江田氏も空きカンに裏切られたぐらいで泣いてしまうようでは総理はムリでしょう。今回は議員だけによる投票の予定で前のようにサポーター票に不正を加えるようなことはできないでしょうから、さすがに今の党執行部と内閣にいる連中はダメだろうと想像します。馬淵氏は小沢氏にでも担いで貰わない限りはいくら意欲があっても代表選には出れないでしょうし。あるいは、違法献金で閣僚を辞任したマエハラ氏ぐらいがシャーシャーとでてくるかも知れません。マエハラ氏は単純ですから、心から宗旨替えして「国民の生活が第一」でやると言うならば、ひょっとしたら、小沢氏は担いでやってもよいと思っているかも知れません。しかし、小沢氏も空きカンで懲りたでしょうから、この手の連中には手を出さないとは思いますけど。ま、本命不在の混沌レースで、どんなサプライズがあるのか楽しみではあります。小沢氏も以前、総理は「菅さん以外なら誰でもいい」と言ったらしいですから、誰がなっても今より悪くなることはないのではないかと思います。小沢氏がマトモな人を担いでくれてなんとか持ち直してもらいたいと私は思います。その上でダメならば、遠回りかも知れませんが裁判が終わってから新党結成で新規巻き直しでよいと思います。また自民党に帰るという選択はあり得ないワケですし。

一方、保身のための思いつきで脱原発と言ってみたり、減原発と言ってみたりする、口先三寸のペテン師ですけど、動機はどうあれ、表面的には原発を減らしたいと思う大勢の国民の意志に沿っているので、この際、小沢氏の復権までこの調子で行ってもらってもよいのでは、との意見もあります。暗黒夜考の最近のエントリーから。

 以前のエントリーでもコメントした通り、今の菅直人は文字通り「バカとハサミは使いよう」状態であり、十分に利用価値があるということである。
菅直人には、『もんじゅ』廃炉の道筋をつけることに加え、いっそのこと「TPP参加」も完全に反故にしてもらえれば最高である。

そしてここからは個人的妄想(願望)であるが、今秋には「”インチキ”強制起訴劇」にて係争中の小沢一郎元代表が無罪放免となることがほぼ確実であろうことから、菅直人には是非とも小沢一郎に無事バトンタッチするまでは頑張ってもらいたいものである。

まあ、そこまでやれば、菅直人は無事ではいられないであろうが、いろんな意味で後世に名を残す総理となることであろう(ホンマかいな?)。

高速増殖炉『もんじゅ』については、「使用済み核燃料から”新燃料”たるプルトニウムを同時に作り出すことができる」ということで「夢の原子炉」などと評されてきたが、そんな考えが単なる「妄想」であることはもはや自明である。

現実は、まったく電力を生み出さないくせに、その維持に莫大なカネがかかる、ただの”金食い虫”の「木偶の坊」である。
その上、炉内中継装置の落下事故にて「あわや」という一触即発の事態を引き起こしたように、実に不安定で危険極まりないものである。

ここは「”最強(最凶)”伝説」を繰り広げる菅直人に、北斗の拳のケンシロウにでもなったつもりで”大いなる勘違い”を継続してもらい、『もんじゅ』と心中するぐらいの覚悟でこれを廃炉に追い込んでもらうしかないであろう。

 こういう意見も一理あります。しかし、空きカンは「バカ」ではなくて「ペテン師」なので、使いようが難しい原子力のようなものだと思います。使用しないのが一番です。

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大恐慌に備えて

2011-08-09 | Weblog

アメリカのデフォールト回避というヤラセ芝居はむしろ株式市場には冷淡に受け取られたようで、その後も株価は低下を続け、数日前にはリーマンショック以来の下げ幅を記録し、うけてS&Pは戦後初めて、アメリカ国債を格下げしました。この辺も全部筋書き通りなので、今後も株価はじりじりと下げて行って、そして世界大恐慌へと突入していくのかも知れません。確かに株価は下がれば上がります。しかしリーマンショックの株価は2年経ってもその前のレベルには回復せず、加えて今回の暴落が起こっています。大恐慌時にいたっては、株価の復活には30年を要しています。老後の引退資金から、大学のエンドウメント、研究基金、などなど、これらの運用はほとんどが株式や債券の投資で行われているわけで、近い将来の市場の暴落によって積み立てた貯金が全部パーになったり、研究基金が閉鎖したり、大学が縮小したり、失業率が倍増したりするのだろう、そんなことを考えると気分が暗くなります。資本主義といものがカネという武器で人間を支配する近代奴隷制であるという実態が再びあらわになりました。それに対抗するには本当に成熟した民主主義しかないと私は思うのですけど、日本はもちろん(世界中どこでも)そんなものが近々実現する可能性は極めて低いと思わざるを得ません。

これからどうすればよいのでしょうか。今後、円高や放射線汚染などで日本製品が売れなくなれば、食料が買えません。まずは来るべき食料危機に備える必要があるのではないでしょうか。食物自給率を少しでも上げる努力が不可欠と思います。ソ連解体後の食料危機をロシアはダーチャと呼ばれる個人農場での備蓄でしのぎました。日本でも家庭でできる菜園や畑などを積極的に考えるべきでしょう。試算では、ニューヨークのビルの屋上に菜園を作るだけで、ニューヨーク市民の消費する野菜類は自給できるそうです。家庭菜園をバカにはできません。とにかくカネに依存しない部分の生活基盤を多少でも広げていく努力は必要ではないかと思います。エネルギーもできれば自給自足が望ましいと思います。都会暮らしでは難しいでしょうが、アメリカでは自宅に風力発電機などをおいて自給はもちろん、電気を電気会社に売っている人もいます。理想はカネに頼らない人間同士が直接的に助け合う小さな共同体からなる社会ですけど、国家レベルでは防衛の問題などなどがあるので難しいでしょうね。世界中が資本主義社会からの脱却を目指して同時に努力しない限りは不可能かも知れません。ただ、個人的にそのような共同体をミクロレベルで構築していくことは可能かも知れません。

 

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資本主義の終焉

2011-08-05 | Weblog

岩下俊三おじさん、愉快なブログを私も楽しんでいます。最近のエントリーで資本主義の終焉についての話があったので(http://blog.livedoor.jp/shunzo480707/archives/3885710.html)。

私も発展史観をある程度信じています。ここ十年を見ていると、歴史的必然として、資本主義は終焉し、社会、共産主義へと移行するというマルクスおじさんの予言がどうも当たりそうな気配です。今の日本やアメリカの社会はまるで資本主義の断末魔の声を聞いているようです。格差が広がり、金持ちは金を握りしめ、貧乏人は乏しい金を目指してあくせくしています。アメリカは借金に借金を積み重ねて何とか誤摩化してきましたが、こんな状態が長く保つはずがありません。

ソ連の崩壊をもって、「発展史観は誤りだ」みたいな議論がバブル時代にはありました。国民がつくられた景気に酔ってバカになっていたころです。ソ連が崩壊したのは、共産主義が地に足のついたものではなく、多分にイデオロジカルなものであったからでしょう。日本の高度成長期、官民が一体となって産業発展を目指し護送船団方式などと言われたころ、多分終身雇用がまだ一般的で、会社は社員にとって第二の家庭であったころ、その頃は人間の関係は現在よりはより緊密で(悪くいえばしがらみが多く)、しかしその分、社会の安定の下に個人の経済活動を置く社会主義的な面がありました。確かに高度成長期であったがために、この官僚制社会主義でやっていけました。ところが経済成長が止まり、これが成り立たなくなってきました。しかし、一旦、国民の税金をかすめ取る官僚組織は、その組織自己保存本能ゆえでしょうか、国の経済成長が止まってからも税金に対する食欲が衰えることはありませんでした。その上、コイズミ政権が押し進めた売国政策ですっかり定着した、金もうけ第一主義、人間という存在を、金もうけのために買ったり、捨てたりできる道具としかみないような市場原理主義がどうどうと跋扈する社会になり、こうして、官僚制社会主義は、官僚主義と市場原理主義に変化してしまいました。

今、国は飢饉で年貢を収められない国民からも消費税という逃れようのない税制を使って絞りとろうとしています。その国民は市場原理主義で二極化が進み、貧乏人は追いつめられ、金持ちは金を出し惜しみするようになりました。そこへ、未曾有の大災害が襲いかかったワケです。これでは、日本が以前のような形に「復旧」するワケがありません。近代戦後日本のシステムの崩壊はコイズミ政権の前からすでに着々と始まっていて、コイズミ政権がトドメの後押しをし、そしてそのペテンがばれて自民党が壊滅しました。その後、期待を受けた小沢-鳩山民主党が、自民党と検察やマスコミという権力を使った官僚組織の陰謀で潰されたあと、総理の座を火事場泥棒で手にいれた史上最低の無能で卑怯なナルシストのドアホが政権に居座るという最大不幸社会が訪れました。

そして、昨日、戦後最高1ドル76円という円高に達しました。日本がこの惨状であるのにこの円高ドル安、これは適切な日銀の介入がないからでしょう。市場介入してドル買いするというようなことを言っていますが、すべきはドル買いではなく、円を刷ることです。(とは言っても、刷らせてはもらえないのでしょうが)量的緩和で円高を止め、市場に円を流通させて経済刺激し、その刷った金を復興に当てるというあたり前のことをさせてもらえない、その結果が史上最高の円高です。そして、民主党、子供手当の廃止を決めたとのこと。この素人政党はもう潰れてもらうしかないですね。増税はするわ、手当は止めるわで、この政権は完全に自民党化してしまいました。

それはともかく、こうやって、日本の戦後を振り返ってみると、近い将来に起こるであろう日本の戦後資本主義の崩壊は歴史の必然であろうと思わざるを得ません。その崩壊の原因は官僚組織でしょう。高度成長が止まったあとも彼らのやってきたことは同じです。ちょうど、世界最大の航空会社PAN-AMがその贅沢体質の改善ができずに最後は零細貨物航空会社まで落ちぶれた挙げ句に消失したように、驕る平家が壇ノ浦に沈んだように、日本の官僚組織という自律性をもったバケモノが国家という体に巣食うガンのように、己が身と戦後日本を滅ぼすことになりそうな気がします。

多分、一旦、滅ぶことは日本にとって必要なことなのでしょう。イギリスが覇権を失い、ソ連が崩壊したように、生まれ変わるためには古いシステムは壊される必要があるのかも知れません。今の民主党執行部は、その日本の崩壊を促進する方向へまっしぐらに進めようとしています。(喜ぶべきか、悲しむべきか)

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「組織」という化け物

2011-08-02 | Weblog

前回、貼付けた東大の児玉龍彦さんの国会での演説、この映像が余りに広く拡散したせいか、早速、政府(か誰か知りませんが)は手を回して、Youtubeから削除したようですね。

別バージョンのビデオとその文字起こしを、「みんな楽しくHappy♡がいい♪」にあるのを知りましたのでリンクしておきます。

カナダde日本語」で、戦う官僚、古賀茂明氏に陰湿な嫌がらせがされているという話。「官僚ども」と私も十把一絡げで言いますけど、個人レベルではこのように国民のために真摯に取り組んでいる人もいます。私も以前は大学病院という「組織」の一部にいたので、日本の組織の「自己保存本能」というもののやっかいさを多少は知っています。つまり、病院という組織の利益とその顧客である患者さんという個人の利益が相反する場合、「ヒポクラテスの誓い」は破られる、ということです。官僚組織と国民の関係もそうでしょう。従来、「お上」の意識、エリート意識の強い官僚ですから、そもそも官僚には「ヒポクラテスの誓い」などというものさえ存在しません。必死に勉強してT大に行ったのも、国民に仕えているフリをしているのも、安定に定年まで税金で喰わしてもらって、定年後は天下って不労報酬をもらう、という自己保身が動機であったりするわけです。組織を構成する人間の動機が「行政を通じて社会を良くしたい」という情熱ではなく、一生安楽に過ごしたいという利己的理由の場合、組織のもつ集合的保身意識は始末に終えないものになるのも当然でしょう。

前回の、政府の現地対策本部の役人が、震災後、何と初めて(!)住民と持った話し合いのビデオ、この「組織」という化け物に操られた役人の哀れさがさらけ出されています。

対話を始める前提の確認をしようと、福島の住民代表の方が、「福島県民にも他の国民と同様に、被爆しないで健康な生活を送る権利がありますね?」と、日本国憲法で定められた国民の権利に関する当然の問いかけをした時に、これらの役人は、「もちろんです」と答えられなかったのです。政府は、この当たり前の原則を認めて、これまでのデタラメな災害後の政策を改めないといけなくなった場合に、巨額の補償モロモロで大変なことになるのがわかっているので、何とかごまかして福島の被害者を見捨て、補償金を浮かせようとしているワケです。そして、現地対策本部の税金ドロボーどもは、官僚組織の利益を守ろうとする組織自己保存能のために、当たり前の質問に当たり前の返事さえできなくなり、知能退行してしまっているのです。これが、T大H学部を出てエリートコースを歩んでいると思い込んでいる連中の末路です。毎日の戦いの中で命を張って生きている一般の日本国民が、こんな組織保身本能に毒されて幼稚園児なみに退行した連中に「仕事をして下さい」とお願いせざるを得ない不幸というのは、察するに余りあります。

私は日本の組織とは縁を切り、グラントの切れ目が職の切れ目というしがらみのない零細自営業的立場におります。当たり前のことさえ当たり前に言えないような組織に操つられたゾンビのような連中をみていると、痩せたソクラテスを目指す方を選んでよかったとつくづく思います。

ところで、さっき読んだ「内田樹の研究室」で「ネット上の発言の劣化について」というエントリーがありました。長いエントリーなので私の理解したと思う要点をムリに一行で言えば、聞き手との対話に結びつかないような発言は良くない、ということかな、と思います。確かに、匿名で「お前のカーちゃん、デベソ」的発言をすることの有益さは疑問です。私も匿名で政府や空きカンの悪口を散々、書きチラシておりますが、私の悪口は生産的悪口、船頭の誤りを皆に知らせるために叩く船縁の音だと思っております。同じ悪口でも「お前のカーちゃん、デベソ」とは違うと自負しております。

実は、情報の受け手と対話に結びつかないような言論を実行しているのは、政府と記者クラブです。言論統制で国民に与えられた情報の中で国民同士が対話する、そいういう時代が長年続いてきました。今、大勢が、政府のいう事や記者クラブメディアが垂れ流す(内部)情報が信用できないものであることを知っています。即ち、国民が広く共有すべき情報の土台が崩れてしまったということです。人がテレビを見なくなり新聞を読まなくなったのは、これらメディアの情報の劣化が著しいからでしょう。朝日新聞の社説など、それこそ「開いた口が塞がらない」レベルです。ネット上の発言が「劣化」しているのは、劣化ではなく、そもそも発言というものはそういうものだと思うわけです。これまでマスネディアは「お前のカーちゃん、デベソ」的投書があっても、紙面に掲載しなかっただけのことです。ところが、今やそのマスメディアそのものが「開いた口が塞がらない」レベルに劣化しています。マスメディアが、公正中立な立場に立って真実を報道するという姿勢をとっくの昔に放棄し、例えば、検察リークの虚偽の情報を垂れ流し、何の罪が確定したわけでもない小沢氏個人を「開いた口が塞がらない」と題した社説を書いて攻撃しているのです。(何様のつもりか、と言いたくなります)ネット上の発言の劣化よりも、マスメディアの劣化の方が遥かに深刻な問題です。(これは客観的事実でしょうから断言させてもらいます)

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