このZoomで行われたセミナーは数年前にイギリスに移ったとあるアメリカ人(と思う)研究者のセミナーで100人ほどの聴衆の中にはノーベル賞受賞者を含む数人の有名人もいました。十数年前は、この人の論文をしょっちゅう有名雑誌で目にしていたので、話を聞いてみたいと思っていましたが、機会は一度もないままでした。が、コロナのおかげでセミナーがバーチャルになったので、初めて話を聞く機会を得ました。話の内容はかなりマニアックな分野の基礎的な研究を掘り下げたもので、かつハエの系を使っていたのでちょっと私の興味とはずいぶんずれていましたけど、話を直接聞けてよかったです。どうも自宅からZoomで参加していたようで、背景にエレキギターや楽器が並んでいるのが見え、私生活も垣間見れたのが興味深かったです。そういえば、数年前のCheck point inhibitorでノーベル賞となったJim Allisonもハーモニカ とボーカルのブルースロック演奏が趣味でした。
この時点で、スラブ系言語、ドイツ語、中国語は除外、スペイン語かフランス語かがいいのではないかという結論になりました。話者の数からはスペイン語、フランス語を学んでも実用的意味はないなあと思いましたが、そもそも老後の趣味に実用性は問題ではありません。若い頃は、ラテン系音楽も好きで、サルサとかのスペイン語系とズークなどフレンチカリビアンも同様に好きでした。リンダ ロンシュタットがスペイン語で歌った"lo siento me vida"や、Millie P の"Si, usted me quiere"などの名曲、一連のジプシーキングスのヒット曲も好きで、スペイン語を学んで歌ってみるのも楽しそうです。(ちなみにジプシーキングスフランスのグループで、彼らのスペイン語はちょっとおかしいそうです)
日本では70年台ぐらいからフレンチポップスのブームがあり、シルビー バルタン、フランス ギャルやフランソワーズ アルディーの曲がヒットしました。そのせいか、私はそのころのフレンチポップスをきくとノスタルジックになります。昨年パリを訪れた時も、なぜか懐かしい感じがして、これはきっとフランス文化が大きく影響を及ぼしていたころの日本で私が育ったからなのだろうと理解しました。パリの空港で飛行機を待っていた時、日本人らしい男性の老人がフランス語で空港職員と会話しているのを見てシビれました。フランスでも英語でだいたい用はたりますけど、旅先で漏れ聞く現地の人々の会話がわかったら面白いだろうなあと思いました。フレンチポップスを聞くにしても、フランソワーズ アルディの"message personnel"の語りが理解できたら楽しみも増すのではないかと思い、ちょっとフランス語をやってみるかと思ったりしているところです。それでは、Salut, a bientot.