百醜千拙草

何とかやっています

思考停止

2019-06-28 | Weblog
和をもって尊しとし、規律を守り、礼儀正しい日本人ですが、そんなことを言っている場合ではないだろう、と私は思うわけです。

福島の津波の時に車で逃げようとした人が、渋滞でおとなしく待っている間に津波に襲われ大勢が亡くなったと聞きます。渋滞しているなら、車を捨てて走って逃げるという当然の方法をなぜとらなかったのか、と後からみれば思うわけですが、あるいは、それは自分の頭で考え意志にしたがって行動を起こすよりも、回りに同調する方を選ぶ日本人的習慣がわざわいしたのではないかと想像します。

現在の社会も同様です。自分の意思に基づき自分で考えて発言し行動する人はまだまだ少数派であり、大多数の国民は「立憲民主主義」がなんたるものかを真に理解していないのではないかと思います。だから、アベがNHKに圧力をかけ、読売に提灯記事を書かせ、三原某が北朝鮮広報部のような内閣不信任案反対演説をすると、「おかしい、気持ち悪い」と仮に思っても声の大きいヤツに同調してしまうのでしょう。また、自分の意見を表明するというのは、日本では、はしたないとでも思われているようです。さらに悪いことに、自分の信じることを表明し行動に示す人を、安全な場所からコソコソと叩くのに、自分では考えもせず生産的なことをしない残念な人々も日本には大勢いるようで、こういう文化ですから民主主義はなかなか日本に根づきません。いじめ問題を見ても、個人を尊重する、相手の気持ちになって考える、そういうことができない人がまだまだ多いのだと思います。アベ一派はそれを知っているので、国民がバカになるように誘導しようとするし、それが奏功しているので、あれだけデタラメをやっても傍若無人でいられるのです。逆に、誰か声の大きい人が集まって、アベは裸だ、ただの邪悪な初老の小学生だ、と一斉に合唱すれば、思考しない付和雷同の人々は一気にアベを叩きだすでしょう。
一生懸命に国や社会や人々のことを考えている人も一票、単純に政府のプロパガンダに乗せられる人も一票で、日本の衆愚政治は成り立っております。

話がずれました。
客観的に眺めれば、日本の現状は世界のどの国も経験したことがない前代未聞、桁違いの悪条件にさらされており、十年後のこの国がマトモに存在しているかどうかも危ういと私は思っています。成長しない経済、悪化する一方の国民生活と急激な貧困化、世界のどの国もまだ経験したことのない急激な高齢化と少子化、世界の誰もどう処置してよいのか知らない世界最大レベルの原発事故。人間、二箇所を同時に攻撃されると動けないと言いますけど、今の日本、二箇所どころではありません。加えて、この解決困難の未曾有の危機に対処していかねばならない与党政府が、史上最悪の無能であるに加え、ウソとゴマカシで国民を欺いて国富を私物化することしか頭にないという現状ですから、冷静にこれらの事柄を理性的に数え上げれば、日本の将来の見通しに、背筋が凍らない方がおかしいです。

しかるに、やむにやまれず、声をあげ、行動する人々の一方で、多くの日本人は、無関心。それどころか、よくわかっていない人間ほど、わかったフリをして行動する人々を批判する。アベをみてもわかるとおり、愚か者ほど己の愚かさを理解しないが故に傲慢で浅慮です。
思うに、大多数の国民は、生活に追われて、社会や政治のことをフォローするような余裕がなく、深く考えるヒマがないのでしょう。あるいは、あまりの酷さに現実から目を背け、なんとかなるだろうと思考停止している状態ではないかと思います。そうでなければ、アベが三ヶ月も予算審議を拒否したままで国会閉幕をゆるすような社会であるはずがありません。アベがいまだにのうのうと首相をやっているという事実そのものが平均日本人の政治レベルの低さを示しているということだと思います。

「これまでなんとかなってきたから、これからもなんとかなるだろう」と思っているのかもしれません。しかし、「なんとかなる」のは、ピンチに際して人事を尽くした場合です。ピンチなのに単に何の努力もせずいれば、予想された通りのことしか起こりません。試験が迫っているのに試験勉強しなければ、落第します。落第してもなんとかなっていたのは昔の話。未曾有の国難に見舞われている日本、その国難を作り出したのがアベ政権。すでに凋落に加速度がつきつつある状態の日本、本当になんとかしないと、なんともなりません。

ついでに、
内田樹の研究室、「平行世界について」から。 http://blog.tatsuru.com/2019/06/25_0614.html
、、、、
『菊と刀』に類するものを大日本帝国戦争指導部は持っていなかったし、そもそもそんなものが必要だとさえ思っていなかった。自分が戦っている当の敵国について「勝ったらどうするか」を考えていない国が戦争に勝てるはずない。
 僕は現代日本人が抱えている本質的な問題はここにある気がするんだよ。それは「あり得たかもしれない世界」について考えないこと。僕らがこれから先の日本社会をどのようなものにしたいかを考えるときに絶対に外せないのは「あのときに、あっちへ行かずにこっちへ行っていれば、出現したかもしれない世界」、言い換えれば「さまざまな並行世界」をリアルに想像することだと思うんだ。
、、、、

大勢の日本人が、社会のありうる姿について考えず、なんとかなると楽観視しているように思います。自民党がこの調子で居座って、消費税増税、年金削減、非正規雇用、外国人労働者使い捨て、弱者いじめ金持ち優遇、福祉削除、民営化で質の低下したインフラ、、、そんな世界、想像したら寒気がすると思うのですけど。


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Geamparalele

2019-06-25 | Weblog
相変わらず、まだトンネルの先の出口が見えない状況ですが、時間だけは容赦なく過ぎていきます。一週間があっという間にビュンビュンと去って行き、今年もあっという間に半年以上が過ぎており、一体、この間、何があったのかもロクに覚えていないような状況です。そんな感じなもので、ゆっくり休みをとるか、という気分にもならず、週末はウダウダと悩んでは堂々巡りして終わります。 
ネットで音楽を聞いたりするのが気晴らしですが、長らくテレビも見ないしラジオも聞かないので、最近の音楽はダメで、昔のものかクラッシックか民謡なんかを聞いています。

日本の音楽も、日本車と同じく、よくできているのですけど、やはり西洋のものを日本的に焼き直したという感が強くて今ひとつ。3コードの四畳半フォークはそれなりに味わいがあるとは思いますが。
日本人は勤勉で器用なので、日本の流行歌などの編曲などは確かに感心するのですけども、結局、オリジナルは西洋音楽。しかし、オーセンティシティーには欠けるけれども、その高性能ゆえに広く受け入れられる曲も昔はありました。例えば、元祖和製ポップス、ザ ピーナッツはアメリカンポップスのコピーでしたが、オリジナル曲は作曲、編曲、演奏とすべての点で、高いレベルであったと思います。最近でもカバーされていますね。昔の歌謡番組はビッグバンドとストリングスのゴージャスな伴奏がついていましたから、その点でも聞き応えがありました。


振り返れば、第一の敗戦で、江戸が終わり、日本はチョンマゲをやめて、西洋の服を着、西洋の食事、習慣を取り入れ、英語を学ばされ、西洋モドキとして、生きていくことになりました。戦争に負けてからはよりその傾向は強まり、もはや、方便として西洋文明をイヤイヤ利用はしているが、中身は大和魂、和魂洋才、なのだというような負け惜しみをいう人もなくなり、西洋モドキであることは無意識化されています。西洋人の外観ににせて化粧をし、偽物の牧師に礼拝所モドキの結婚式場で結婚式をあげても、誰も不思議に思いません。
なのに、外国人が来たら、フジヤマ、サクラ、キモノにテンプラと、すでに土産物屋やぐらいにしかないものを日本的と言って見せようとします。むしろ、私は、日本的とは「西洋モドキ」そのものだろうと思っており、多分、それが私の「西洋モドキ」臭のするものを好まない原因となっていると思います。日本のポップ カルチャーというのはそんな西洋モドキ臭に満ちているのです。だから、私は一部を除いて、あまり日本の歌謡曲やポップスを聞きません。それはその出来が悪いからというわけではなく、(実際、日本のものは大抵、非常に高品質です)、西洋モドキ臭がダメです。歌詞に変な横文字を入れるのはやめてほしい。そのせいか、最近はオリジナルのアメリカのものもダメになってきました。

世界には興味深いユニークな音楽が多くあります。ここしばらくはバルカン半島の民謡をよく聞いていました。このあたりの曲は、7拍子のリズムが多いのが特徴のようです。最近、気に入っているのはStelutaちゃんが子供の時に歌っているルーマニアの曲、Geampraleleです。Geamparaleはルーマニアのダンス音楽のようです。この曲のオリジナルは
Elena Roizen - Geamparaleleのようですが、Barcelona Gipsy balKan Orchestraのカバーも秀逸。Geamparalele (Romania) - Barcelona Gipsy balKan Orchestra


多分、バルカン半島はヨーロッパの中で経済的にはもっとも恵まれていない地域でしょう。むしろそれゆえにユニークさを保ち続けているのかもしれません。
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秀逸ツイート

2019-06-22 | Weblog




これは素晴らしい。


うまい座布団3枚!





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抱きつき研究

2019-06-20 | Weblog
いろいろ小さくやっておりますが、なかなか芽がでそうでない状態です。昨日は遠方の共同研究している人から面白そうなデータがやってきて、これで一発、一緒にグラントを書こうとの提案。相手は基礎分子生物、私は骨格系、ネタになる作ったマウスは生殖系異常があるかも、という段階ですが、グラントは「がん」の分野に出す予定です。さて、相手にしてもらえますかね?
その後、最近出たAAVを直接マウスに射った二本の論文遺伝子治療のtranslational research論文を読み、以前からぼんやりかんがえていたAAVでの体内遺伝子操作の実験を実際にやってみる気になりました。AAVの容量限界に技術的なブレークスルーが必要ですけど、それ以前にAAVでの遺伝子導入が目的とする組織に可能なのかという前提をクリアする必要があります。それで、一つのグループは比較的近所にいる筋肉と老化関連で派手に一流紙にバンバンと論文を出している有名ラボです。論文を読むと、彼らのサンプルを使い回せばよさそうだと思いつき、連絡してアイデアを話したら、共同研究という話となりました。

トランプべったりで自分では何もできないアベの外交を「抱きつき外交」と新聞が書いていましたが、私のこの数年の論文は、半分ぐらいは、有名研究ラボにリソースを融通してもらっており、さしづめ、抱きつき共同研究といった感じです。不思議なことに、抱きついてイヤだといわれたことはまずありません。きっと偉い人ほど、抱きつかれたいのではないか、と想像しています。
というわけで、これまで私は何人もの偉い人々に助けてもらっております。最初はメールでコンタクトをとるわけですが、彼らには共通点があると思います。メールへの反応が早く、簡潔で、大抵肯定的です。返事は数時間以内に三行以内で返ってきます。

ま、そんな感じで動き始めているのか、単に足掻いているだけなのか、わかりませんけど、忙しくはしております。この1年ぐらいやっていたことの中から、この数ヶ月以内になんらかのポジティブな展開がおこるような予感は多少はするのですけど、研究は水物ですからね。

さて話題転換。
日本の国民皆年金制度は戦中に戦争の費用調達のための方便として始まり、そもそもが全国民の老後のための福祉資金として長期的な計画などなかったわけで、国の経済が悪くなれば破綻するのは当然といえます。まして、高度成長期には日本国中にその資金を使って箱物を立てつまみ食いしてきたわけで、こうなることは30年前から明らかでした。失われた30年間、政府役人や政治家は、来るべき冬の時代に向けて、備えるのではなく、逆に高度成長期の遺産を私物化することばかりに血道をあげ、崩壊を早めました。それが明らかとなった現在、アベ政権のような売国政府がそれを何とかしようとする筈もなく、逆に、経済政策の大失敗を糊塗するために資金を株式博打につぎ込み、数年前には5兆円、つい最近は14兆円という巨額の損失を出しました。都合の悪い報告書はなかったことに閣議決定、こんな恥知らずの大馬鹿ものどもはみたことがない。
もちろんツケは国民へ。年金は今後も減り続け、支給年齢はずるずると引き上げられる。アベ政権が真面目にこの問題に取り組むという考えが全くないから、このままアベやあのチンピラヤクザにしか見えない財務大臣が居座れば、必ずそうなります。

今日のツイート。 

さすがに来月の参院選では、与党が大きく議席を減らすと予想されますが、第一次アベ政権の時のように、大きく参院選で惨敗して、自民党はアベをやめさせてほしいです。歴史が繰り返すのなら、多分そうなるでしょう。
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失敗に向き合う

2019-06-18 | Weblog

実験の結果がうまくいかなくて、研究技術員の若者ががっかりしていたので、実験なんてうまくいかないのが普通だから、と励ましました。うまくいかない実験を繰り返し、あれこれ工夫していくうちに、なにか有意義なものがポロリと出たりするわけで、失敗しない実験を一つするよりも、失敗する実験を十する方が長期的にははるかに有益であることはしばしばあります。

一つ一つの失敗をそれなりに総括していけば、失敗することにはムダではなく、むしろ成功にいたる必然的過程であるとも言えます。失敗の後、改善の余地はあるのか、継続の意味はあるのか、などなど反省をし、経験を次に活かそうとする努力は将来に対する投資であり、場合によってはその投資が大きなリターンとなって十年後に返ってきます。
ふつう、予想された結果がでない場合の9割はつまらない理由です。手順を間違えたとか、加えるべき試薬を忘れたとか、実験技術の限界とか。それでもそんな単純ミスをするからこそ、ミスを犯さないようにする注意力がついていくと思いますし、実験技術の限界が明らかになるからこそ、あたらしい技術の開発につながるものです。

そして、予想された結果がでない時の稀な場合に大発見があります。うまくいかない理由を単純ミスの可能性から潰していって、コントロールを工夫して一つ一つ可能性を詰めていった時に、うまくいかない理由に大きな意義があることがあります。そういうときが研究でもっとも興奮する時ではないでしょうか。だから、思った通りのことが起こらないときは「失敗した」のではなく、私は「興味深いことがおこった」と言うようにしています。

当たり前といえば当たり前のことですけど、このことは研究だけに限らず、広く人間のすべての活動に当てはまると思います。失敗に真摯に向き合い、よく考え、改善を目指して行動すること、それを地道に続けることが、成功と喜びにつながると思います。

しかるに、その当たり前のことが全くできないのが現政権。政策は失敗続き。失敗の原因は、この連中が国民のために働いているのではなく、国富と権力を私物化して国民を搾取ことばかりを考えているからです。文書改竄、破棄、言論封殺、証拠隠滅に国策捜査、の犯罪政府。あの内閣3バカトリオ プラスワン が諸悪の根源ですけど。アベは「真摯に向き合う」「県民のみなさまに寄り添う」「最後のお一人まで年金はお支払いする」「拉致被害者を連れ戻す」「北方領土を取り戻す」「2%のインフレを実現する」「所得を150万あげる」「私や妻が関わっていたら国会議員を辞める」、、、、限りがないからやめますけど、全部、ウソ。口先だけのやってるフリ。何一つ実現しないどころか、全てを悪化させた挙句に開き直り、文書を改ざんし官僚にウソをつかせ、失敗を誤魔化す。国会では、その場しのぎのでまかせを言うか、相手の揚げ足をとるか、民主党の悪口をいうしか能がない。無能でありながら、保身と自らの権力のためには他人を陥れ、自分に都合の悪い人間は干しあげ、都合のよい連中には飴を与え、都合の悪い相手にはヤクザを雇って選挙妨害し、マスコミには圧力をかけて人格攻撃、それでも黙らない人間は国策捜査で口封じするような人間のクズです。こういう連中は救いがない。悪いことに、反省するとか、ものごとを深く考えるとかという能力が圧倒的に欠如している連中が、衰退する日本の舵取りをする立場にいるのです。これで、日本が滅亡しなければ奇跡です。

話がズレました。研究に向かない人はおります。知的好奇心の乏しい人、注意力が散漫な人、論理的思考が苦手な人、客観的に物事を見ることができない人、忍耐強くない人、自己規律ができない人は、向いていないでしょう。加えて、正直さと謙虚さに欠ける人は、研究はするべきではないと思います。研究社会という集団の活動ですから。とりわけ、正直さと謙虚さに欠ける人は、研究のみならず、社会的活動全般においてリーダーシップを取るべきではないと思います。嘘つきで邪悪な人間一人が権力をもっただけで、1億人以上からなる国家がここまで急激に崩壊したという事実を鑑みれば、正直でも謙虚でもない無能な人間が下手に力を持った場合に社会に及ぼす害のすさまじさに同意してもらえると思います。

また話がズレましたが、週末のツイートと記事。
この無能の人間のクズの売国奴がやってるフリをしたいがために日本国に及ぼした損害は壊滅的レベルとなっています。この六年余りで、民主党政権時から年金を6%も削り、福祉を後退させ、経済を停滞させ、少子化、貧困化を加速させ、領土問題は解決不可能にし、トランプにはTPP以上の悪条件の二国間貿易協定をおしつけられ(参院選後ですが)、欠陥戦闘機を借金まで背負わされて買わされ、、、、本当にキリがありません。

この絵に描いたような愚か者が、バカのなんとかみたいに民主党政権が悪夢のようだったというが、それよりはるかにひどいのがアベ政権。民主党が「悪夢のような」なら、アベ政権は悪夢そのものです。

Wall Street Journal
A Novice Player Gets a Painful Lesson in Middle East Peacemaking
(初心者アベ、中東和平で痛いレッスン)
 日本の首相、アベが中等和平でひどいデビュー、41年ぶりの日本のリーダーのイラン訪問は、イラン-アメリカの紛争をこれまで以上に危ういものにしただけだった。
、、、、「アメリカはイランとの誠実な対話を望んでいる」というアベをハメネイ 師は、叱責、「アベの言葉は全く信用できない、なぜなら誠実な交渉などトランプができるはずがないからだ」、、、アベは自分を中立独立の仲裁者であると言っているが、イランのメディアはアベをトランプべったりであり、日本はアメリカの軍事同盟国であると伝えている。、、、バイアスがないと思っていものはほとんどいない。、、、


東京新聞も記事にしていました。
米紙「安倍氏は初心者」と報道 タンカー攻撃、痛い教訓得た
北海道新聞のコラム、
「やってる感」
「ジミーちゃんやってる?」「やってる、やってるー」。お笑いタレントジミー大西さん得意のギャグだ。、、、、「アベノミクスっていうのは『やってる感』なんだから、成功とか不成功とかは関係ない」―。、、、成果はゼロでもいい。、、、最近の外交政策も、「やってる感」醸成に躍起になっている、、、
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今日のツイート

2019-06-14 | Weblog

変わりない日常です。研究は停滞気味ですが、雑用は増えています。今日は、某中堅ジャーナルに投稿されたオーバーラップするグループからの二本の原稿レビューの依頼。 データだけパラパラと見たかぎりでは、二本ともパッとしないなとは思ったのですけど、私、原稿はプリントアウトしてペンを持っていないとしないと読めないので、プリントしようとしたら二本分で100ページ、しかも、なぜか、それを4部も印刷してしまい、大量の無駄紙でガックリとなってしまいました。 その後、学内ポスドク向けのフェローシップの審査員の依頼。 三十本ほど読んでランク付けして最後に委員会に出席しないといけないので、多少のギャラは出るとはいうものの、気が進みません。原則頼まれごとは断らないことにしているのでやることになりそうです。

さて、下のような内田樹さんのツイート見ました。望月さんと相沢さんとのトークに籠池夫妻と宮本さんが参加。「濃い」ですなあ。これにアベを出演させたら新喜劇。


ついでに並びのReツイート、


一方、やってるフリしかできないアレ、

季節は夏ですけど、厳しい冬の時代の日本でも若芽は雪の下で春に備えている、そんな感じがします。
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行き詰まりからの展開

2019-06-11 | Weblog

なかなかものごとは思うようにいかぬもので、この一年ばかり、比較的、安全と思っていたプロジェクトでさえ、思うような結果が出ず、いろいろと見直しを余儀なくされています。

若いころは、どうして、世の中は思う通りにいかないのだろう、と真剣に考えましたが、最近は、そもそも、世の中、というか、人生はわざわざ障害物競争となるように設計してあるのだと思うようになりました。簡単にはうまく行かないように作ってあるようです。 かと言って、うまく行かぬものだから、成り行き任せで適当にやっていればいい、というのでは、いつまでたっても障害物競争のゴールにはたどり着けません。うまく行かないものではあるが、うまく行くようにといろいろ工夫をこらし努力することが大事だと思います。というよりは、色々工夫をして努力することそのものが、障害物競争の目的であろうと私は思います。

振り返ると、思うように行かぬものを、あれこれ試して、打つ手がないという状況に追い込まれた時に、思わぬ方面から助け船がやってきて、事態が展開するということが何度かありました。色々試したが、行き詰まって、もう諦めようと肩を落とした時に、小さな奇跡がおこるような気がします。

おそらく国家や社会のレベルでもこれは言えるでしょう。今の日本、行き詰まっています。その行き詰まりを加速させているのが現政権です。奇跡が起こるとしたら、思わぬところから起こるはずで、政治で言えば、当たり前のことを真っ当に主張する素人が人々の共感を呼び起こして市民革命を成し遂げるというようなことかも知れません。そんな理由で、山本太郎氏が少額の個人献金を驚くべきペースで積み重ねているというニュースを期待をもって聞いています。 こういった動きが広がって、与党政府の自国民に対する数々の犯罪を許している国民の意識が向上していけば、この国富を私物化することしか考えていない犯罪内閣を、ただちに退場させられるのです。ただ、国民のレベル以上の政治家は出ない、とよく言われますから、アベ政権がのうのうとのさばっているということは、国民の平均レベルはあのレベルなのかも知れません。騙される方も悪い、とは言え、どんよりしますな。

ドラマや映画の実写版が現実なのだと思って、今の行き詰まりつつある状況を見るようにしています。日本映画ならこのままジリ貧になっていって「人生って辛いものだなあ」と人々の共感を誘ってしみじみ寂しいエンディングですが、ハリウッド映画だと最後の瞬間に思わぬ伏線から大逆転、ディズニーだとみんな仲良く大団円、インド映画だと突然話の筋が変わって別の映画になったりするところです。 とりあえず、ハリウッド的大逆転を希望しておりますが、その他の筋でも、まいいかな、と思いつつ、日々を送っております。

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WTSIの決断

2019-06-07 | Weblog
先週号のNatureのフロントページをパラパラしていたら、
Genomics institute to close world-leading animal facility
というニュース。

イギリスのWellcome Sanger Institute (WTSI) といえば、ゲノム、遺伝学研究のトップクラスの研究施設で、近年はIMPC(International Mouse Phenotyping Consortium)で、網羅的に全遺伝子のノックアウトマウスを作って解析するという大きなプロジェクトでも主要な役割を果たしてきました。

そのWTSIが動物施設を閉鎖すると発表したそうです。動物施設は2006年に約40億円ほどをかけて建設され、マウスをはじめとする実験動物の作成と研究に使われてきました。
理由は、世界的に実験動物の使用を減らそうとするトレンドに沿って、施設の研究戦略にのっとって決断したとのことです。

MITのワインバーグはこの動物実験施設の閉鎖について、「大きな後退だ」「驚いた、20年早い」とコメント。他の科学者も概ね同様の意見で、WTSIの前ディレクターでマウス遺伝学者のAllan Bradleyは、WTSIの動物リソースは世界中の研究者からTreasureであると思われており、過去12年もっとも高度の動物倫理を維持してきた(昨年にWTSIの動物施設のスタッフ不足から倫理面で問題のある運営がなされていたとの報告があったことに関して)とコメント。

私も、この決断の理由が発表の通りであるならば、研究という面からは、やはり時期尚早であると思います。
細胞培養技術が開発され、分子生物学的研究手法が適用された結果、人工的な環境の中での細胞の振る舞いを解析することで、数々の発見がなされました。その後、マウスの遺伝子改変技術の開発後に、それらのin vitroでの発見を、実際の動物で確認したい、という研究上の必要性から、動物実験は急激に拡大しました。その結果、多くの細胞レベルでの in vitro での発見は、実際の動物の中では証明できないというようなことが頻発しました。つまり、人工的な環境で培養細胞などを使って発見されたことの多くで、実際の生体内での(生理的な)意義は明らかでない、ということが明らかになりました。実際の生体は、人工的につくられた環境とは随分違うということです。

この記事の中にもありますが、例えば、がん研究です。がん細胞の増殖や生存を変化させる方法はそれこそ山のようにin vitroで発見されてきていますが、それが生体内で実際に効くと証明されたものはそのごく一部です。がん細胞はいろいろな細胞や組織の複雑な系の中で増殖するもので、そうした生体環境をin vitroで再現、モデル化することは現在のところ不可能です。(もちろん、そうした努力はなされていますが、使い物になるというレベルには程遠いです)仮に、モデル化できたところで、そのモデルの正当性を問うには、結局、動物モデルとの比較が必要となりますから、それなら、最初から動物でやろうというのが世の趨勢でしょう。

また、倫理的側面に関しては、in vitroの実験系でも、動物由来の由来の資材はつかわれており(例えば、牛の血清など)、動物実験をやめたからといって、ただちに実験のために動物が犠牲になることがなくなるということはありません。

in vitro培養技術を使って、動物を代用するということは、ほとんどの場合で、多分、永久に不可能であり、ワインバーグの言うようにこれは科学的な面で言えば、WTSIは大きな後退となると私も思います。

しかし、人間の都合のためなら動物は利用して良いというのは、人類の成長という観点からすれば、改められるべき態度であろう、と私は思います。

例えば、病気で苦しむ患者さんに対して、医師が思いつきで実験的治療をしたり、データをとるための検査をしたりしていた時代はそう昔のことではありません。「大学病院でモルモットにされる」というような表現はしょっちゅう耳にしました。医学の発展のために患者さんを実験台にするのも悪いことではないというような思い上がった意識を少なからぬ医師が持っていた時代もありました。そうでなくても、患者を怒鳴りつけたり、見下した不躾な態度をとったりする医師も昔は珍しくはなかったです。今では許されません。実験動物にしても同じことで、将来的には、生命の尊厳という観点からも動物実験というものは無くなっていくべきだろうとは思います。

今回のWTSIの決断が、どちらに転ぶかわかりません。少なくとも従来の医学生物研究の分野でトップを走ることはできなくなるでしょう。実験にも研究者にも規制の比較的ゆるい中国がカネと力に任せてガンガンやってますから、純粋に研究成果を競争するという意味では、勝ち目はありません。WTSIはおそらく、中国と力任せにケンカしても勝ち目はないと見切って、ユニークな分野を開拓していこうときめたのでしょう。organiod技術やenginerringの方面に特化していけば、あらたな分野でそれなりの地位を築くことはできるかも知れません。

私も従来のマウス遺伝学とは違ったin vitro中心の工学的研究をやり始めています。しかし、それでもマウスは今のところ、不可欠です。
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支持を集める山本党

2019-06-04 | Weblog
4月に自由党から独立し、一人で政治団体を立ち上げた山本太郎氏ですが、その民主主義国家の政治家として当然の主張と行動に急激に支持を拡大し、これまで1億五千万ほどの個人献金を集め、参院選に複数の候補者を立てることが確定しました。
その候補者の一人として、北朝鮮拉致被害者の会の元副代表で被害者の兄、そして元東電職員でもある蓮池透氏を擁立することが決定したというニュースを聞きました。北朝鮮拉致被害者を政治利用するアベ政権への強烈な批判であり、反原発を訴える山本氏にとってもうってつけの人材だと思います。

この勢いというのは、立憲民主ができた時の国民の期待感に似ています。残念ながら立憲民主は、行動が今ひとつ伴わなず、支持を失いつつあります。例えば、与党は現在、TVの入る予算委員会の開催を二ヶ月以上にわたり不法に拒否しています。要するにTVでやましいことを追求されるのがイヤなアベが応じないわけですが、これ法律違反です。ここで本来なら、野党は審議拒否をして、予算委員会を開かせるように与党に圧力をかけないといけないのに、しない。審議拒否に反対するのが立憲民主という話。これではプロレスショーです。野党は与党を追求するがトドメを刺そうとはしない、野党もほとんどやってるフリ。いまや立憲民主に人々はかつての55年体制時の社会党をダブらせているのではないでしょうか。

それらの人々の期待を、山本新党が、引き受けようとしているように見えます。となると、選挙までに山本新党はかなりの影響力を持つサイズに成長する可能性があります。少なくとも、選挙では、これまで無視してきたメディアも報道せざるをえないぐらいの大きさに成長するだろうと考えられます。
野党も与党も己の保身しか考えていない議員ばかりの中で、真剣に国と国民のことを考えて、危険を覚悟で独立することを決めた山本氏の姿勢が支持者の共感を集めていると思います。政治屋として下積みをしてキャリアを積んだわけでもなく、どこの既存の政党に属してるわけでもないので、本気で正論を主張できるというのが山本氏の強みでしょう。私も、ストレートで表裏がなく、一生懸命に目標を達成しようと頑張っている人が好きです。
この山本新党に、これからどういう候補者が出るのか、非常に楽しみです。すでに名前があっていますが、元官僚の古賀氏、前川元文部次官、などの人々が立ってくれれば、勢いがつきますね。

朝日が取り上げました。山本太郎氏、ひとりからの挑戦 野党に化学反応起こすか
朝日の調査では、一人の山本氏、支持率が9%と言う話、つまり、立憲民主以上。しかも自民党支持者からも支持を集めているという話です。これは素晴らしい。これは山本氏が野党がダメだからやむなく自民支持というような人々の期待を集めているということです。野党も自民党もダメだから投票しないという人々が増えつつある中で、山本氏は、そうした票を大量に掘り出してくる可能性があると思います。正論を正直に訴えることほど強いものはありません。

野党への化学反応は末端から起こっているような気がします。立憲民主の公認候補予定者、石垣のりこ氏、枝野の隣で「消費税はゼロでいい」と叫ぶ、というニュースが週末にありました。消費税の話は野党共闘でも今回、タブー化しています。前回、シロアリ退治なしの消費税増税を決めたのが、民主党をぶっ壊したカンとドジョウですし。

消費税は大きな選挙の焦点となるはずであり、消費税がほとんど、福祉のための財源になっておらず他の用途に使われており、消費税増税によって国内消費は劇的に冷え込んできたという事実を考えても、国民目線の経済政策を訴えるのなら、消費税減税、廃止をうたわなければ嘘です。
"It's the economy, stupid!"はクリントンが勝利した選挙戦略から流行った言葉。国民にとっては、カネの話、つまり生活が第一です。

この状況で消費税増税は深刻な打撃を与え、日本は一気に貧困国に深く落ち込むでしょうから、アベは選挙前に消費税増税凍結を発表するはずですし、場合によってはその辺にこじつけて解散してダブルにしてくるかもしれません。アベが消費税凍結を言う前に、野党は消費税減税を言っておかないと、選挙では勝てません。

何れにしても、今はとにかくアベにトドメの一撃となるような選挙にするのを優先しないといけません。枝野氏が構想しているように、次の次ぐらいに党勢を固めて政権を目指すというような余裕はありません。最初から全力勝負しないと後がない状況であると私は思います。
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