百醜千拙草

何とかやっています

引きこもり生活

2020-03-31 | Weblog
この一週間あまり、人々とはメール以外で話をすることがなくなりました。街中はカラッポです。ウチでじっとしているのは、相当精神衛生に悪いです。人間はそもそも社会的動物ですし。それに、運動不足になるのも悪いです。ずっとじっとしていると、いらない雑念が次から次に湧いてきて、余計な心配をし、自分で自分を不安にして気分を悪くすると言う負の連鎖が続きます。そう思うと引きこもりの人は凄いですね。

ツイッターで拾った話。ロックダウンで、室内にこもっているいる状態が続く場合、壁や植物に向かって話かけるのは正常の範囲だが、壁や植物が話かけてきたらすぐ病院に行きなさい、という指示があったとかなかったとか。

私も特にやるべきことがないので、Rのコースを復習していますが、1日数時間が限界です。だいたい、すぐに忘れますし、論理的に一つ一つ理解して演習を繰り返す以外に身につきませんので、集中力が持ちません。こういう時間がまとまってある時こそ、ヴィパッサナー瞑想やマインドフルネスを実践するいい機会かも知れません。

さて、日本で今後コロナはどうなるのか、これから急激に患者が急激に増えて、イタリアやヨーロッパ諸国のようになると悲観的に予測する人々と、これまで日本だけ重症患者数の増加が低いので、どういう理由かは不明だが、日本はコロナに対して抵抗力があり、このまま大事にいたらず終息すると楽観的に予測する人々がいます。楽観的に考えたいのは人情ですけど、その根拠が薄弱なのが心許ない。昔、義務化されていたBCGが抵抗力を上げているとか、日本人は物理的に接触を避ける、綺麗好きだからだとか、言っていますけど、BCGは長期効果は弱いはずだし、欧米では、コロナ騒ぎ以降、注意をしていて感染経路に心当たりがないのに発症した人が出てきています。東海岸では稀なケースから数週間で罹患率10% を越え、ピークがまだまだ見えません。悲観的シナリオだと、東京はニューヨークやイタリアの比ではない状況に追い込まれ、手の打ちようがなくなるのではないかとも考えられています。そうなってからロックダウンしても効果がないですから、都民の大多数が感染して集団免疫を持つのを待つしかないかもしれません。その間に大勢の犠牲者が出ることになります。

オリンピック開催を強行したかったアベ政権や東京都は「みないフリ」対策で、ただの風邪ということで対処している間に自然に終息するだろう、と危機感ゼロの対応を続けたあげくに、日に日に患者数が増加してくると、今度は思いつきで学校休校を呼びかけてみたり、それでは経済活動がもたないと思えば解除してみたり、と迷走。国民生活の保証は「お肉券」や「お魚券」という強烈な無能ぶり。マトモな生活補償をする気のない政府で、国民生活を理解できないアベ政権や都知事が、都市封鎖(もし悲観的予測が正しければ、もう手遅れでしょうけど)をするようなことになれば、大量の失業者と自殺者がでて、国民の健康も生活の両方が破壊されるだろうと考えられます。

韓国が都市封鎖をせずに、コロナを抑圧できた理由についてのNYTの解説記事を見つけました。DeepLで翻訳したものをちょっと改変して一部を載せます。(DeepLはなかなか優秀ですね)

(記事引用) どうやって数字を見ても、一国だけが際立っている。それは韓国です。
2月下旬から3月上旬にかけて、韓国でのコロナウイルスの新規感染者数は、数十人から数百人、数千人と爆発的に増加した。 ピーク時には、2月29日の1日で909人の新たな感染者が確認され、5000万人の人口を抱えるこの国は圧倒される寸前のように見えた。しかし、1週間も経たないうちに患者数は半減した。4日以内に、それは再び半減し、翌日もまた半減した。
日曜日には、韓国では64件の新たな症例が報告されただけで、ほぼ1ヶ月で最も少ない症例数となった。イタリアは毎日数百人の死亡者を記録しているが、韓国は1日に8人以上の死亡者を出したことがない。
韓国では、言論や移動や経済的にダメージを与えるヨーロッパや米国のようなロックダウンや中国での厳しい制限なしでこれを行っています。
、、、、
世界保健機関(WHO)のトップであるテドロス・アダノム・ゲブレイエスス氏は、韓国が、困難なウイルスの封じ込めが可能であることを示した、と称賛している。彼は各国に "韓国や他の地域で学んだ教訓を生かすように "と促した。

レッスン1:危機に陥る前に、素早く介入する 、、、
レッスン2: 早めに、頻繁に、そして安全にテストをする、、、
レッスン3:接触の追跡、隔離、監視、、、、
レッスン4:国民の助けを借りる、、、

"李泰鎬(イ・テホ)外務副大臣は今月初め、記者団に対し、(韓国では)「このような国民の信頼が、非常に高いレベルの市民意識と自発的な協力をもたらし、我々の努力を強化している」と語った。
、、、
専門家は、韓国に追随するには3つの大きなハードルがあるとしているが、どれもコストや技術とは関係がない。

一つは政府の意志である。多くの政府は、危機レベルの感染が発生していない場合には厳しい措置を講じることを躊躇してきた。、、、
もう一つは人々の意志である。韓国の社会に対する信頼は他の多くの国よりも高く、特に欧米の民主主義国では二極化とポピュリストの反発に悩まされている。
そして(最後のハードル)、時間がもっとも大きな問題である。

中国は、ほとんどのヨーロッパ諸国よりも大きい湖北省での壊滅的な最初の発生を、その経済をシャットダウンするという代償を払っても、引き返した。
、、、(記事引用終わり)

というわけで、NYTは韓国式ウイルス制圧には三つのハードルがあると解析しているわけですが、この三つ(上の太字と下線)を日本に当てはめてみれば、悲惨です。政府の意志においては、リーダーシップの欠如、事なかれ主義、やってるフリ、は目も当てられぬばかり、人々の政府の信頼性においては、一連の公文書改竄事件、アベ内閣閣僚の尽きることのない汚職事件、などなどで、政治や役人への信頼性は事情を知っている人々の中では多分史上最低。そして、オリンピック開催に固執したがためにアベ政権と都知事のとった「みないフリ」政策で時間を無駄に浪費してしまいました。アベは記者会見では官僚ポエムを読むばかり、記者の質問にも答えられない。疾病対策の具体案も出さず、国民生活の補償は「お肉券」、やってるフリしている間に国民は忘れるだろう、という無責任体質のためにその無能をさらけ出しています。誰かがツイートしていましたが、アベ内閣をまずロックダウンすることが国を救う第一歩だろうと思います。利権と保身しか頭にない自民党閣僚に国難に際してまともに仕事ができるわけがないですから。

悲観的シナリオを辿らないことを祈るばかりです。
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今週のデタラメ

2020-03-27 | Weblog
コロナウイルスのおかげで実験もできずお出かけもできずしていると、どんどん気分が滅入ってきますね。ジムも閉まっているので運動して気分をあげるというのも難しい。しかたがないので、またコーディングのオンラインコースをやりなおそうと思って、やりはじめたら自宅のMacはOSが古すぎてR Studioがインストールできず。OSをupgradeしようとするとMacそのものが古すぎてそれもできず。結局、こっそり実験室のオフィスに忍び込んで、仕事場のMacを使うことになっています。これもCatalinaにしてからいろいろ不都合が出ていることもあって、新しいMacBook Airがでたので買い換えることにしました。

さて、今週のデタラメ。ツイッター見ていると心の底から今の政権に怒りが湧いてきますな。

森友でアベ嫁に忖度し悪事に手を染めてしまった財務省、死者が何人かでたところで、今更、罪を認めるわけもなく。答弁拒否する連中は必ず「先ほども答弁した通り」という前置きから入る。まともに答えていないのに答えたように振る舞う霞ヶ関話法の初歩テクニック。これを言うのは間違いなくやましいことを隠そうとしている連中。先の国会で黒川の違法定年延長をめぐって炎上した法務大臣も必ず、この枕詞から答弁を始めた。大阪地検も同様。ついでにアベと法務省が違法に定年延長を決めた黒川が全部、森友の文書改竄に関わった役人を不起訴にした。

中学生から洗脳教育。どこまで腐っているのか、この政権は。

コロナで収入を失う人々に対する政府の対策が、「お肉券」。爆発的批判を受けたその挙句が、「お魚券」。漫才のネタにもならないボケっぷり。ちなみに私はほとんど菜食。

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無法者を相手にできること

2020-03-24 | Weblog
世界中で研究所の閉鎖を決めた施設はかなりの数のようで、ツイートを眺めていると、研究室で実験ができないWet labがこの期間をどう過ごすかというアイデアを発信しています。会議ぐらいならビデオでほぼ不自由ありません。Zoomを使えば小規模の会議ならみんなの顔を見ながらできます。(そもそも会議の95%以上は必要がないもので、メールで十分とは思いますが)研究室でのミーティングは単に研究の進捗具合を知らせ合う目的で週に一回一時間だけなので、実験が止まっている間は私の方はミーティングは中止にしました。
多くのWet labでもこれを機会にBioinformaticsを学ぶことを提案しています。私もちょっとだけ以前にやっていみましたが"R"の基礎を学んでデータ解析やグラフなどを作れるようになるには毎日連続してまずまずの期間のトレーニングが必要と思います。数週間自宅待機になるなら、Rを学ぶいい機会と思います。

さて、森友の公文書改竄を"パワハラ官僚”の佐川君に強制され、心を病んで死を選んだ赤木さんの遺族が遺書を公開し、佐川君を含む理財局幹部と国を相手取っての裁判を起こしたことで、森友再燃。裁判になる可能性を理由に佐川君が国会で証言拒否をした内容が、遺書には詳しく書かれていたことを根拠に、野党が再調査を求めるが、アベと財務省は、激しく抵抗。もちろん、アベの「森友に関わっていたら総理を辞める」と国会で発言したから始まった事件であり、アベとアベ嫁が原因で始まった国家の犯罪だから、アベや実行犯が抵抗するのは当然でしょうが、アベの異常極まりない言動を見ていると、心のそこから怒りと軽蔑が湧き上がってきます。


森友事件をスクープしたために左遷され、NHKに見切りをつけることになった相澤さんの記事。
、、、 「それはおかしい」と思うなら、誰にでもできることがある。与党・自民党、公明党に意見を届けることだ。党のウェブサイトには市民のご意見を受け付けるページがある。自民党https://www.jimin.jp/voice/ 公明党https://www.komei.or.jp/etc/contact/
 自民党にも公明党にも筋の通った人たちがいる、、、

ツイート。長野智子 - 文春「森友自殺職員遺書全文」を読んだ。体の震えが止まらない。「嘘に嘘を塗り重ねるという通常ではあり得ない対応を本省(佐川)は引き起こした」という告発。

自民党が自浄作用を無くしてしまったのは、腐ったアベから腐敗が全体に広がったからでしょう。森友事件の時にこれまでの自民党ならアベを辞めさせて他でしょう。それができなかったことで、アベ一味を付け上がらせてしまい、現在の国難を招いていると思います。
法によってアベが裁かれることを望んでいますが、そのアベが自ら法を捻じ曲げ、都合の良いように法律を変え、検察と裁判所の人事をコントロールし、違法にアベに都合の良い判決を出す黒川の定年延長を決め、黒川もそれを受け入れたと言う状況をみれば、日本はとっくの昔に法治国家でなくなっているわけです。 

アベのような無法者を相手に、法に基づいて紳士的に対応することのバカバカしさ、ツイートを見ているとそういう気分が人々の間にジワジワと湧き上がってきているように感じます。
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考えるぐらいしかできない

2020-03-20 | Weblog
というわけで、シャットダウン前ですが、研究室はすでに空っぽです。生き物を扱う動物舎も来週からスタッフの数が急減するらしく、動物もかなりの数を減らすように要請がありました。

活気がなくなるとやる気も下がります。三人のスタッフが自宅待機に入る間、動物の世話をするのは私と経験の浅い実験助手の人。ウチの施設もこのような状況は初めてであり、混乱しています。閉鎖期間中のダメージを補うようなカネが施設にあるわけでもなく、時給で働いている実験助手の人たちの生活もあるので、この方には閉鎖期間中の特例スタッフとして残ってもらうことにしました。

何かと考え事をするいい機会かも知れません。この2-3年、パッとしたデータがでない間、ずっと次の研究ネタのことばかり考えてきたので、考えるのはうんざりですけど。

今回は、もうちょっと大きな視点から自分や家族や社会の今後について考えたいと思っています。いつ死んでもいいように、身辺は多少整理して、死ぬまでにやっておきたいことリストでも作ります。あとは、ヨガと瞑想でもしますかね。
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シャットダウン

2020-03-17 | Weblog
株式市場の暴落、止まるところを知りません。コロナウイルス騒動がもっとも悪いタイミングでキックインしてきました。このまま世界的な大恐慌へ突入するかもしれません。このウイルスで社会の経済活動をささえている中小零細企業、サービス業が軒並み直接の影響を受けており、株式市場だけの話ではなく、実態経済にもかなりのダメージを与えつつあります。

研究業界は関係ないと思っていましたが、そういうわけにもいかず、検査件数の増加にともないウイルス患者が急増したため、ウチの施設も、必要最低限の活動以外はシャットダウンすることが決定され、一ヶ月半、仕事がストップします。ここでは多くの研究者がサバイバル モードですから、一ヶ月半仕事がストップし、その再開に下手するとまた数ヶ月、となれば、ダメージは相当大きいです。また研究室では時給で働いている人も多くいて、そういう人にとっては死活問題です。

しかし、まだ研究施設はマシかもしれません。街中では、飲食店などが大打撃。病気よりも先にキャッシュフローが止まって死ぬ人の方が多くなるかもしれません。感染性疾病を広げずに収束させるという点では、人の集まる場所を閉めるのが効果的であるのは過去のインフルエンザの例から実証されています。それに失敗すると、人口のかなりの部分が感染して免疫を持つようになるまで収束しないのではないかと思います。その過程で大勢の犠牲者がでるでしょう。

そう考えれば止むを得ない措置ではありますけど、命よりもカネが大事な資本主義社会ですから、ウイルスが収束した後の後始末も大変なことになるでしょうね。
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大恐慌?

2020-03-13 | Weblog
アメリカ株式市場の大暴落、強烈ですな。今回、二度目のcircuit breakerが発動しました。この調子だとまだまだ下がりそうです。一旦、株価が下がり始めるとパニック売りをする人が増えるのか、雪崩をうつというのはこのことですね。過去二年分の株価上昇分が一気に消えました。

これまでのアメリカ株式市場が異常に好調だったので暴落は予想されたものですが、暴落のスピードはリーマンショック以来。リーマンの時は一年かけて底に達し、株価は半減、それが回復するのに三年かかりました。大恐慌時は何十年単位で回復していますから、今回の暴落がどこまでいくか分かりませんし、回復に何年かかるかも分かりません。1930年の大恐慌でもそのトリガーはよくわからなかったわけで、複雑系は読めないですね。ただし、コロナウイルス、低調な経済、少子老齢化、原発事故、無能な政府と、不安を煽る要素には事欠かない日本ですから、かなり酷い状態まで行って簡単には回復しないような気がします。ま、未来が読めたら、プロが最速コンピューターを使って超高速で株取引して素人がカモられることもないわけですが。

いずれにせよ、誰かの損は誰かの得、ゼロサムゲームの株式博打、こうして市場の波で金がどこかからどこかに移動する時は、大抵、熱力学の法則とは逆に移動するもので、貧乏人ほど失うものが多いのが常です。アベノミクスの失敗を糊塗するために日銀や年金運用機構に大量の株買いをさせて株価を支えさせたツケがドーンと来そうです。大体、国民の生活に直結する年金や引退資金を株式バクチに頼るということ自体が間違いだと私は思いますし、株を買い支えて見た目の景気を演出するためだけに、中央銀行にガンガンと円を刷らせた挙句に株で大失敗する、などもってのほかです。ここにきて、アベの悪行三昧のツケが一気に噴出しつつありますが、結局、そのツケを払うのは国民。ま、見る目がなく、あんなのに七年も首相をやらせた国民自身の自業自得ですが。
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スクリーニング

2020-03-07 | Weblog
先週は、測定機器講習会のオーガナイザーをやる羽目になったので、何かと忙しかったです。結構、論文でも見るアッセイですし、会社からも、機械を買うなら安くするよ、みたいな話があったのですけど、値段を聞いて驚きました。PCRマシンの数台分程度だろうと思っていたら桁が違いました。しかも消耗品がまた高いので、一回のアッセイに下手すると数万円。会社側も、当初はもっと人気が出てコストが下がり広く普及すると期待していたようですけど、当初の価格設定が高すぎたのか、思うほど売れなかったようで、価格を下げることができずに、現状に落ち着いたということらしいです。しかし、この器械を使うと、ちょっとしたデータが比較的簡単に出るのがいいです。もっと安ければこれを使って大量化合物スクリーニングとか楽しそうだな、と思います。
 現在、スクリーニングプロジェクトも一つやっていますが、これは細胞側にレポーターを組み込んで、蛍光プレートリーダーという昔ながらのアッセイです。とりあえず、ライブラリーを約1/6ほどスクリーンした結果、いくつかヒットがありそうだという段階です。
 大量スクリーニングで何か当たりを探すというプロジェクトは、宝くじをまとめ買いするようなワクワク感があります。システムさえあれば、データを出すだけなら頭も仮説も必要ありません。ま、宝くじと一緒で、たいていの場合、ハズレくじを引いて努力は無駄になって終わりというのが現実なのですけど、ひょっとしたら大当たりを引くかもしれない、という根拠のない期待感というのは麻薬的です。ギャンブル依存症になる人の気持ちがわかるような気がします。
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今週のデタラメ II

2020-03-05 | Weblog
最近、ブログでは政権批判はあまりしないようにしています。これは別に政権に不満がなくなった訳では全くなく、最近はニュースをツイッターでフォローするようにしているので、そちらでアウトプットしているのと、もう一つは、いくら政権のデタラメを少しでも記録して知ってもらうという目的であっても、批判するという行為は自分自身の健康に悪いからです。最近は朝のニュースのチェックでさえ気分が悪くなります。この政権はデタラメにもほどがあり、毎朝、怒りが湧き上がらない日はありません。
まだ数多くいる日本人のように、知らぬが仏で、世の中だんだん住みづらくなってきたけど、そんなもんだよねー、てな感じで死ぬまで気楽にやっていけたら幸せなのかな、とも思ったりしますけど、人類の未来を思えば、この政権をのさばらせていては、アベは自分の利益のためには国民全員を犠牲にしかねない訳で、(この理屈がわからない人はいないと思いますけど、いたらアベが今回わざわざコロナウイルス対策にまともな対応をせず、そればかりかそれに乗じて、非常に危険な緊急事態宣言を可能にする法改正を口にしたという事実を思い出してもらいたい)、アベを終わらせる一助となれば、と気分が悪くなりがらも、情報を集め発信されている人々の情報を分かち合いたいと思っている次第です。


アベと夫人と反社会勢力のいかがわしい関係

アベが不正に補助金を出させ、行政が歪められた結果できた徒花、カケ学園獣医学部、恥知らずの差別主義者の集まりのよう。学生を他に割り振って、潰すべき学校。

またアベ内閣閣僚の不祥事。一体、何十人、犯罪人を閣僚から出すつもりなのか。
「政党」ならぬ「悪党」、言い得て妙。

よくもまあ、毎日毎日、悪行三昧が出てくるものです。

しばらく前、心から共感したのが、アベの「邪悪さ」を指摘したツイートでした。アベは単に無能で恥知らずの嘘つきではなく、その本質は邪悪さだと私も思います。「邪悪な人間」というのは二十人に一人ぐらいはいるそうで、生来の性格の異常ゆえに、共感性が乏しく、自己中心的で、ナルシスト、嘘をついたり犯罪的行為をすることに良心の咎めを感じず、ゆえに、目的のために手段を選ばない、という特徴があるようです。多分、本人には全く罪の意識がないでしょう。そういう人間相手に、国会で理詰めで矛盾をついても効かないです。その場その場で、嘘、言い逃れ、時間つぶしをすることに恥も罪悪感も感じないのですから。後藤田正晴が「安倍晋三だけは首相にしてはいけない。人としての情がない、恥を知らない」といい、実父の安倍晋太郎は「晋三は人の情けがないから政治家には向かない」と言ったという話を聞くと、アベに近い人はその異常性格には気づいていたのだな、と思います。
とにかく、相手はそういう普通の人が理解できない心理構造を持っており、考えられないような手段を平気でとってくる、ということを警戒しておく必要があると思います。
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教育

2020-03-03 | Weblog
この数年、結構ひどいスランプが続き、低迷していました。あれこれ、足掻いても蟻地獄の深みにはまるばかり、本来のプロジェクトは迷走し、出てくるのは解釈不能なデータのみ、気合を入れた実験は成功せず、新しいプロジェクトはスクープされ、雑用だけは増え、時間は容赦なく過ぎていく、という状況は、平常心を養う良い修行ではありました。(スランプはまだ継続中ですが)振り返れば、このスランプのおかげか、生まれて初めての経験というのをいろいろしました。こういう時だからこそ気分転換になるかと思って、行ったことのない学会や場所に出かけたり、やったことのない分野の勉強をしたりする機会になりました。

この新しい分野に関しては、思いがけず、深入りしつつあります。ちょっとやってみたい実験をするために測定機械を探したら、隣のビルに機械が存在することがわかったのですが、その使用には、業者をよんでトレーニングを受けてくれと言われ、連絡。すると業者側は参加者を6人以上集めないとトレーニングはできない、ということで図らずもこのワークショップのオーガナイザーとなってしまい、会場を交渉し、実験設備を揃え、人を集め、トレーニング用の細胞を調整し、ということをこの数週間をかけてやる羽目になっています。私はちょっとした予備データが欲しいだけだったのですが。
 この歴史ある分野に関しては、ちょっとパラパラと論文を読んでみて、自分の無知さを思い知らされました。それで、基礎から学び直すために、レビューの論文を読んだりする一方、Youtubeで学生用の講義ビデオみたいなものをいろいろ見ています。このところ、ジムで30 分ほど走る間にも、トレッドミルについているインターネットでその手のものを1-2本見ていますけど、感心しますね。Ninja Nerd Scienceというプロジェクトをやっている医学生(?)のビデオ シリーズはなかなかよくできていて、多分、これを毎日、繰り返して見ていけば、医学部で学ぶ基礎医学の知識の多くは半年ほどで身につくのではないかと思います。野球帽を逆にかぶった兄ちゃんの情熱的な解説がなかなかいいです。私が学生のころにはもちろんYoutubeの教育ビデオなどなかったですから、教科書を開いて、そこに書いてある事項をひたすら覚えるというのは大変苦痛でした。今は、寝転がったり運動しながらでもビデオを見て知識が身に付けることができ、わからないことはすぐネットで調べれば瞬時に知識に手が届くすばらしい時代です。

こうしたYoutubeの教育ビデオを見ていると世の中には、ものを教えるのが上手い人が大勢いると感心します。きっと現役若手の大学生や教員がピチピチの知識を伝えようと工夫を凝らして動画を作成しているのだろうと想像しますけど、私のようなものにとっては、本当にありがたいことです。

一方で、知識をこんな風に人に教えるのは、私にはできないな、と思いました。私の場合、何かを理解したら、その知識を使って自分の興味のあることを進めて行きたいという気持ちはありますけど、学んだものを人に伝えて、学習の興奮を分かち合いたい、という気持ちにはなりません。同様に出版してしまった仕事について話したりするのも面倒だな、としか思いません。どうも、自分が満足すればそれまでで、学んだことや発見したことを人に伝えたい、とか興奮を分かち合いたい、とか若い人に知的興奮を与えたい、とかいう他者に働きかける意欲に乏しいようです。学びたいと思う人の助けになれるのなら、それはもちろん喜びです。

「打てば響く」なら打つのも楽しい、しかし、相手がヌカならば、釘も刺したくない、と思うのは人情でしょう。私は、この業界に長年いますけど、これまで関わってきた学生やポスドクや技術員の人の中で、学びの意欲に溢れた人はあいにくごく少数でした。時折、興味を示す人もいますが、その興味が長続きする人も稀です。学びの意欲を持って継続して努力できる人、というのは極めて限られており、そういう人は私のような人間の指導を必要としません。勝手に道をみつけて伸びていきますからね。

結局、人間はラクをしたがるもので、自分で目標設定し自己を律して努力することができるごく一部の優秀な人を除けば、いくら良い環境があってアドバイスしても、自主的に学びたいと思う人は少ないようです。世の中、いろんな人がいないと成り立ちませんから、みんながみんな優秀でも困るので、それでいいのでしょう。

とはいうものの、教育の技術は研究にとっても大切だとは思います。結局、研究はスモールビジネスで、研究の意義をわかりやすく人に伝えて、研究成果やアイデアを買ってもらわないと回っていかないわけです。大多数の興味のない人にいかに商品を買ってもらうかというセールス活動は、遊びざかりの若者にいかに学びに興味を持ってもらうか、というのと大きな共通点があると思われます。
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