日曜日の毎日新聞の社説で、
社説:議事録作成せず 怠慢で済まぬ背信行為
(前略)野田佳彦首相も国会で遺憾の意を表明したが、「今から作ればいい」では、もちろん済まされない。なぜ、こういうことが起きたのか。公文書管理のイロハを踏みにじった行為の原因について政府は調査と検証を尽くすべきだ。
中でも、福島第1原発事故直後に設置された政府の「原子力災害対策本部」の議事録が作成されていなかったのは深刻だ。当時の菅直人首相を本部長にスタートした対策本部は、事故対応を含め、避難区域の設定など重要事項を決める中枢機関である。その議論や意思決定のプロセスを記録した公文書は、事故検証の基礎資料となるからだ。
とめずらしく、まともなことが書いてありました。倒産が間近になって正気に戻ったのでしょうか。そして、
実は、担当者のメモなどで議事録に類したものを作成しながら、表に出したくないため内部でこっそり保管していたのではないか。そう勘ぐられても仕方ない。
ですって。それにしても、政府のやることは稚拙ですね。勘ぐられるようなマネをやり続けるから、勘ぐられるのです。その勘ぐり、今回も図星だったようで、馬渕議員がツイッターを介しての会話で次のように言ったというのを知りました。
馬淵澄夫@mabuchi_sumio
記憶にある限り、ありましたよ。 RT@kantaro0901: @mabuchi_sumio ここ数日、震災関連会議の議事録が作成されてない事が問題になっていますが、馬淵代議士の関わった会議は、そんな事ないですよね? 1月27日 ついっぷる/twippleから
やっぱり、政府の十八番、ウソとゴマカシ、ドジョウの二枚舌だったようです。「あまりにすごい内容だったので、無いことにした」という政府高官や、「都合の悪い証拠が残らないようにメモは破棄した」検察とか、政府や行政機関のやることは、お漏らししたパンツを押し入れの奥に押し込んで隠す幼稚園児なみです。そういうバカなことをすれば、ますます状況を悪化させるということがわからないワケではないでしょう。
それにしても何とかならんものでしょうか、この政府の虚言癖は。この際、政府の発表は、全部、生放送で、ウソ発見器を発表者にとりつけて、モニターしながらやったらどうでしょうか。連中のことですから、ウソ発見器もどうせゴマカすでしょうからダメですかね。
ドジョウといい、空きカンといい、本来、その立場に立つべきでない人間が、タナボタ式に指導者の立場になって、官僚組織にいいように使われるというのは(彼らにとっては僥倖かも知れませんが)、とりわけこの国難にあっては、国民にとっては不幸なことです。
それから、年金、 50歳未満の人は、納めた額より少ない額しかもらえないことを、政府は認めたようですよ。税と社会保障の改革とか言って、消費税増税をひたすら押し進めようとしてますが、だいたい、与党内で半数が増税反対していて、増税分をどのように社会保障の改革に使うのかというコンセンサスさえないのですから、社会保障というのは増税のためのタダの言い訳。とにかう増税してから使い道は考えよう、というナメた話。聞いた話だと、財務省は、財政改善を望んでいないそうです。小沢氏の言うように予算の組み替えで財源は出るし、財政改善もできるのですが財政改善してしまうと、増税の言い訳がなくなるからだそうです。国民はどうなっても、財務省官僚を中心とする官僚組織とその一味さえよければそれでよい、と考えているわけで、今後、いくら増税しても、財政は改善する予定はありません。官僚組織が税金泥棒をしている一方で、いくら増税しても、増税分が彼らのフトコロの入るだけで、国民には還元されないし、債務が減るわけでもありません。彼らが財政改善を望んでいないのですから、マトモの政治家が押さえつけないと、どうしようもありません。いずれにせよ、ドジョウが消費税増税の法案を通すことは不可能で、数ヶ月以内に総理も辞めることになるでしょうが、その後の混沌が読めません。