(「急行」と言う字が眩しすぎて@柏駅)
莫大な時間とカネを使って、得られるのはしょっぱい電車のカードと僅かな達成感のみというMっ気のある鉄道ファンにはたまらない企画であるところの「私鉄10社スタンプラリー」ですが、今回はスタンプの設置場所に難があり過ぎてさすがにコンプリートするのが無理なのではないかと思いきや、何だかんだとスタンプを集めてこの日まで残りはあと4か所。まだ全く手が付けられていなかったのが東武鉄道、そしてそしてそのうちの一つが東武野田線改めTOBU URBAN PARK LINEの七光台駅。七光台とかま~た何とも嫌がらせのような中途半端な場所だ…と言う事でウン十年ぶりに東武野田線に乗る事になりましたが、ホームで待っていた大宮行きには燦然と輝く急行の表示!もうセイジクリームじゃない俺たち。爽やかにブルーの帯を締める10000系。
アーバンパークなんちゃらには、柏駅でJRから乗り換えるアプローチを取ったのですが、柏と言えば神奈川県民で言うところの町田(町田は神奈川じゃないけど)的な感じがいたしますよね。首都圏の衛星都市&交通の結節点&デパートが複数あり&予備校がやたら多く&東京に出れないボンクラ厨房がとりあえずデビューする街というイメージにやたら共通するところがある。のですが、西口のそごうは既になく、辛うじて残る高島屋もなんだか控えめな感じ。柏の東武口とかローズタウン(高島屋のバラのイメージからね)とか呼ばれてめっちゃ賑やかだったイメージがあるんだけど??
名称の変更、急行の運行開始、新車の投入と改革の続く東武
柏を出て、豊四季・初石・江戸川台・運河と進んで行きますが…おっと今は流山おおたかの森駅からTX接続の流動が結構あるみたいですね。車両と設備は新しくなってものんびりムードは変わっていないですね。乗ったのはじいちゃんが元気だった頃に一緒に清水公園に行った時以来か?運河から先は相変わらず春日部までほぼ単線になるんだけど、ここらへんが春日部よりこっち急行が運転しにくい原因だろうね。ちょくちょく「交換列車との待ち合わせ」で小休止を取るのが野田線スタイル。
暖かい日差しに子供がうつらうつらしながら七光台到着。たっぷり柏から30分かかった。七光台ってどこやねんとお思いの方、そうですねえ…埼玉のような千葉のような、ほんの少し茨城風味もありそうな茫洋としたイメージの湧きにくい場所です。地図でいうと千葉県のにょろーんと伸びた左上の部分あたりです。駅前は新興住宅地なのかな?ベルクスがある街って東武の植民地っぽさある。これがベイシアだとより空っ風が強まって来るというか、北関東っぽくなるけど。
七光台は野田線の検車区のある駅ですけど、駅からは離れてるせいもあって車両が並んでいる風景などはなし。乗務員交替が行われるのが運転上の要衝っぽさはありますが…滞在時間はスタンプ押すのみの僅か10分。帰りの電車がやって来ました。お、これが野田線のウン十年ぶりの新車60000系。日比谷線に新しくブチ込んだ70000系の兄貴分ですからカオはよく似ています。
そして七光台で交換する電車はこれぞ東武の永遠のスタンダード8000系。更新工事でカニ目になっちゃったのが惜しまれるけど、まだまだ元気なレジェンドでもあります。自分が小っちゃかったころは、野田線と言えばセイジクリームの8000系だけじゃなく、車体乗せ換えただけで下回りがボロ国電のそのまんまだった5070系とかが柏の駅で吊り掛け音を響かせつつスイッチバックしてたのを思い出します。スイッチバックの末端部には貨車が留置されてたんだけど、まだ常磐線との貨車の受け渡しとかを細々とやってたのだろうか。