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(戸狩へ急ぐ@上境~戸狩野沢温泉間)
千曲川の流れに沿って、等高線をなぞるように河岸段丘上を細かくカーブしながら続く飯山線の線路。飯山盆地に近付いて気温も少し上がって来たのか、線路際の雪や樹木の着雪も北信妻有国境に比べれば幾分少ないような気がします。越後川口から約2時間、日本有数の豪雪地帯を抜けて、164Dの終点である戸狩野沢温泉駅はもうすぐ。
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この先のカーブを回れば、もう戸狩は指呼の間。飯山色のボディの向こうに見える連続トラスは、戸狩の街から国道117号へ出るための柏尾橋。戸狩野沢温泉駅とは申しますが、北陸新幹線の開業に伴い、野沢温泉へは飯山駅からアクセスするのが主流になりました。野沢温泉への路線バスも戸狩発から飯山発に変更になったらしく、駅名に「野沢温泉」を付けているのはちょっと看板に偽りありな感じ。ちなみに飯山鉄道時代は今の上境の駅が野沢温泉駅と言う名前で開業しています。確かに徒歩だけを考えたら一番近いよな。
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戸狩野沢温泉から先、長野方面はすぐの接続の130Dにお乗り換え。これもキハ110一般色2連かあ。そして朝もはよから結構ハードな旅程で走って来たキハ110-233(飯山色)はここで一旦休憩し、約1時間半後の132Dのケツにぶら下がって長野へ行く運用となります。それにしてももう一台の飯山色はどこに行ったんだろうね。それとも出番がなくて長総でオネンネなのかな。
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豪雪地帯を走って来た飯山色。運転士さんがフロントマスクにこびりついた氷の類を一生懸命ホウキではたいている。次の132Dを組成するのに、連結面と幌周りをキレイにしておきましょうという配慮なのでしょう。ちなみに132Dは、131Dで長野から来た2連を分割して戸狩止まりにする1両と、同じく単行で戸狩にやって来た164Dの車両をペアにして運行されます。乗客数の実情に合わせた弾力的な車両運用と言うところなのでしょうが、なまじっかでは覚え切れないこのパズルのようなフクザツな車両の取り回しを読み解くのも、ひとえに飯山線の楽しみの一つなのであります。