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(雪に埋もれる駅名票@西大滝駅)
ひとまず飯山色の追っ掛けから離れて、自由に飯山線沿線を巡ってみます。飯山線ってのは豊野~越後川口間で約100km弱の距離がありますけど、自分が好きなのはやっぱり飯山から十日町のあたりにかけて。特に行政地名で言えば飯山市、栄村、津南町のあたりが一番いい。と言う事で信濃平から西大滝に転戦してみるのですが、雪に埋もれた駅名票を見るにやはり飯山盆地の信濃平に比べるとまたひときわ雪深く寒いような気がする。
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雪の上に僅かに人の足跡が残るホーム。この駅を利用している人のいる事の確かな証です。ホームからの風景は厳かささえ感じる、深として慎と静まり返った雪国の風景。それでも春がくれば、ホームに覆いかぶさるように立っている一本桜が花を咲かせてくれるはずです。今は雪の華を身に纏って、それはそれで美しい姿ではありますがね。
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ひとまず駅前にクルマをデポして周囲をロケハン。またまた集落の奥に除雪車が積み上げたとおぼしき雪の小山がありまして、そこを足場に三脚を出す事に致します。線路沿いの雪壁が高いので、使えるものはガンガン使って高さを稼いでいかなければなりません。朝に比べると鉛色のような空は重く、気のせいがちらちらと雪が舞ってきた。モノクロームの森と雪の中を136D、朝一番に土市の大黒沢跨線橋で撮影したクルマですな。
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サブカメラでは引き付けて。国鉄時代からのキハ28・58やキハ52を淘汰したキハ110。白い車体にお抹茶色のラインが入った、カラーリングとしては比較的地味な車両です。元々が機能優先としか思えない簡素なデザインですから、「もうちょっとしゃれっ気のあるカラーリングにでもなんないもんかな」なんて思っていたものです。が、最近では小海線のエセ国鉄色(笑)やハイランドレール塗装、飯山線では飯山色においこっとに「飯山線の四季」ラッピングだったりとバリエーションも増えて来ました。そうなるとこの地味な一般色も、風景を邪魔しない控えめなカラーリングじゃないかと好意的に思えてくる不思議(笑)。
思えばもうデビューして30年近く経つ車両ですし、しっかり東日本のローカル線の風景に溶け込んでいるのかもしれませんね。