青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

九州サマードライブレポ No.8

2006年09月07日 22時52分29秒 | 日常
(写真:正装)

鉄道シリーズはちょっと休憩。つか、ネタが尽きたw
何の変哲もない浴衣ですが、正装です。
まあ、カンのいい人は何のアレかはすぐ解ると思いますけどね(笑)。

●開聞岳の指定席
開聞岳を見ながら農道を真っ直ぐ走り、国道へ戻りしばらく進むと西大山駅がある。鉄道ファンの最果ての地、北は稚内東は根室、西はたびら平戸口(松浦鉄道)そして最南端はこの西大山駅。厳密に言うと、沖縄県に「ゆいレール」と言うモノレールが出来ているため、軌道系交通機関の最南端はゆいレールの赤嶺駅と言う駅に譲っている。しかし、開聞岳を独り占めする指定席のようなこの駅の風景は、今でも最南端にふさわしい風情と旅情を保っているように思う。
…駅前のイモ畑の真ん中でスプリンクラーがシュンシュンと音を立てて水を撒いている。細いホーム一本の駅のベンチに座って物思う我在り。実家を出てからめっきり連絡も取らなくなった家族の事、あの人の事、ほったらかしの仕事の事、戻ったら立ち向かわなければいけない現実の事
…全て一瞬、面倒くさい事は止めてしまえ。
駅のはじっこに立つ真新しい記念碑の向こうに、秀峰を望む。今、目の前のこの風景に、何の不満も持つ事はなかった。

●丸い開聞を丸く一周
さて、しばし物思いにふけるのだが、さっき朝9時の指宿行きが行ってしまったらしい。次にこの駅に来る列車は、13時半の枕崎行き。夏の日差しの刺すようなホームは、小さな屋根が一つだけで熱の逃げ場がない(笑)。ここでいつまでもボーっとしているのもアリなのかもしれないけど…手元のツリマプには、山の裾をぐるりと回る「開聞岳一周道路」と言う細い道が記されている。とりあえずエンジンのスタートキーを回して、まずは開聞岳を一周してみようと思う。
開聞岳の山麓にある自然公園の入口からその道はスタートするのだが、だが…
何やらのっけからかなりキてるんですがw…何この坑口。雰囲気あり杉。つか、私では用が足らなそうだから川口宏呼んで来ましょうか?(笑)。一応周囲を確認するが、通行止めの標記もなく、廃道でもないらしい。つか、出し忘れてるだけかもしれんけど。
トンネル突入。はいはい不気味不気味(笑)。いや、トンネルの中で外に出るのも怖いんですけど。なんか中途に開いた天穴と垂れ下がるシダ&無機質なコンクリ壁の落書きが雰囲気を盛り上げています(笑)。「もんすたあさぷらいずどゆう」なんてのはなかったが。このネタがわかる人はオッサン認定。どうも地図上では開聞岳山麓公園の下を通るトンネルみたいですけどね。のっけからこんなんが7~800m続く。連続する圧迫感に発狂しそうになるんですが(笑)…
しかし、抜けたときの開放感は素晴らしかった。あの不気味なトンネルはこの風景のための前菜だったのでは?と思わせる開聞岳南麓からの東シナ海は、空と海が混じって溶け合ったような一面のブルースクリーン。南海の果ては水平線すら溶けて混じって定かではないような、そんなベッタベッタのベタなぎの海が広がっておりました。
全くの静寂の海と草むらの中を無心に30分のドライブ。こんな道もあったんだねえ。だからドライブは止められない。

●別アングルから
開聞をぐるっと一周した後は、アングルを変えてみる事に。山の東側の海に突き出た岬は長崎鼻(ながさきばな)と言われていて、開聞岳のビュースポットとして有名である。岬の周囲はちょっとした土産物屋が立ち並び、ブーゲンビリアやフェニックスが植えられた公園になっているこんな感じのいかにもな観光地然とした佇まい。
灯台のある岬に続く階段を降りて、ハマボウフウが生い茂る岩場から開聞岳を望む
…美しい事には変わりないんだけどね。何と言うか、風景として出来過ぎているように思えたりもして、長崎鼻だけにちょっと鼻に付いて来た(笑)。足元でチャプチャプと音を立てる波。この海の色も、東京じゃ出ないよなあ

山川砂むし保養施設
開聞岳を余すところなく目に焼き付けた後、クロスメールでやりとりをしていた東京のKenshin氏から「砂蒸し風呂は指宿より山川の方がいいよ」…あ、あなたに言われたから行くんじゃないんだからね?最初から行くつもりだったんだから!ツンデレウザスwww
まあ、初っ端の画像はこの「砂むし風呂」の入浴のための正装=浴衣だったんですね。簡単だったか。地熱のほこほことした砂の中にうもって汗をかくという原理はいつ誰が始めたのか分からん天然サウナ。浴衣を着て外に出ると、こんな感じで砂浜にビニールのよしずが掛けられており、この下でまあリアル生き埋めになる訳ですw
よしずの下には砂掛けババア×1。控えの野球部員か晩年の浦和での澤井か、砂馴らしのトンボを持って砂地をシャーコシャーコと馴らしている。

「はいお兄さんそこへ首にタオルを巻いて寝転がってくださーい」
あの…僕初体験なんですけど…と言う間もなく、私の手からデジカメが取り上げられ寝かされてシャベルで砂をドカドカドカ!
おい!ちょwwwやめwwww
どこに隠れていたのか、いつの間にか砂掛けババアが4人に増殖しており、そのパワフルかつ熟練のマットテクで骨抜きにされたアタシ(何でここだけ宇能鴻一郎?)、熟女4人に好きなようにもてあそばれちゃったの(はぁと)状態。

「写真、撮りましょか?」
熟女のポラ撮影まであるとは…これは追加料金を払わ(ry
そんなオノレの下らぬ妄想をよそに、観光客の扱いは手馴れたものであるババアはきわめて事務的に作業をこなすのであった。

「撮りますよ~」
はいはい生き埋め生き埋め

感想…砂って重いのなw
あと、顔がかゆくても足がかゆくても身動き取れないというのは辛いですw
ほんの15分でグダグダに汗だくになりましたとさ。

続く。
この一日は長いな。
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1 コメント

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なんか (へんしうちょ)
2006-09-08 00:16:08
ウルトラクイズっぽい光景w >砂風呂

シチュ的にも死ぬまでには一回はやりてえなあ…

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