(常願寺の谷に臨んで@千垣駅)
今は立山線の山線区間の小駅に過ぎない千垣の駅ですが、大正から昭和の初期にかけてはここが終着駅でした。富山県営鉄道がこの先の常願寺川の谷に橋を架け、粟巣野へ線路を伸ばしたのはそれから15年後の昭和12年の事。先日、ひょんなことから当時の富山県営鉄道の時刻表を手に入れたのですが、南富山(堀川新)から千垣までは下りが1時間20分、上りが1時間とだいぶ所要時間が違っていました。県が行う常願寺川の電源開発事業の工事用資材輸送を主目的に建設された富山県営鉄道ですが、当時は蒸気機関車での運行だったので、勾配のあるなしが大きく所要時間に影響したものと思われます。
まだ夜も明けきらぬうちの朝の快速急行、KB301レ。早朝のアルペンルートへ、登山客を届ける立山線の名物列車です。電鉄富山を早朝5時半前後に出発し、寺田・五百石・岩峅寺・千垣・有峰口・本宮と停車して立山へ。一回乗車した事もありますが、基本的に電鉄富山から立山までほぼ車内の人数が入れ替わらないので、直行でもいい気はするんだけどね。千垣の駅で一瞬の停車時間、駅に停まったという証拠を残すだけの爆速ドア開閉を行って、雨の中をそそくさと走り去って行きました。
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