tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

散華の美(元興寺秋季特別展)は、10月26日(土)~11月10日(日)!(2013Topic)

2013年10月21日 | お知らせ
「散華(さんげ)」をご存じだろうか。NPO法人「美術散華保存会」(岡村元嗣理事長)の公式HPによると、

寺院で法要を巌修する際、諸仏を供養するために花が撒かれます。これを散華といいます。元来は蓮弁をはじめとする生花が使われましたが、次第に蓮の形をかたどった色紙が代用されるようになりました。

さらに45年ほど前から、奈良の寺院において日本画家や版画家の手による芸術性の高い散華が作られるようになりました。これらのデザインを凝らした芸術的な散華を総称して、「美術散華」と呼びます。


画像は、NPO法人「美術散華保存会」の公式ホームページから拝借

法会に用いられる散華から美術散華まで、一挙に公開する展示がまもなく開かれる。同法人のスタッフブログ(8/26付)によると、

美術散華保存会からビッグニュースです!! この秋、ならまちの元興寺にて散華の特別展が開催され、美術散華保存会も全面的に協力し、散華を展示することになりました。時期的にも正倉院展の時期と重なっていますので、奈良にお越しの際は足を伸ばしていただいて、ぜひぜひご来場ください。

元興寺さんでもこれを機に散華を制作されるとのこと。元興寺さんには棟方志功などの高名な画家の作品が残されており、とっても素敵な散華が出来上がりそうな予感です…

元興寺秋季特別展「散華の美」
平成25年10月26日(土)~11月10日(日)
場 所 元興寺総合収蔵庫
時 間 9:00~17:00(無休、ただし入場は16:30まで)
拝観料 600円(中高生300円 小学生100円)
主 催 宗教法人元興寺・公益財団法人元興寺文化財研究所
協 力 NPO法人美術散華保存会


展示物は法隆寺・東大寺や薬師寺などの昔の散華(理事長のコレクション)、保存会で制作した散華、また散華に関する道具など資料。特に、理事長のコレクションは、散華美術館でも普段小出しにしかしていないので滅多にない機会です! 今回の企画は散華好きの学芸員さんと以前から親交があり、声をかけていただいたことがきっかけで実現しました。本当に感謝・感謝です。

会期中の土日は写仏散華体験も開催します!(私もこのうちのどこかで参上いたします)
日時 10月26日・27日・11月2日・3日・9日・10日 各日10:00~15:00
場所 元興寺境内小子坊
料金 参加費無料(材料費 散華1枚につき300円)


美術散華は私も実物を拝見したことがあるが、きれいなものである(画像はこちらにも出ている)。まさに「手のひらサイズの美術品」である。奈良のおみやげに、親しい人へのプレゼントに、部屋のインテリアにも最適である。それなのに、あまり知られていないのが残念である。

10月26日(土)~11月10日(日)は、ぜひ「元興寺(極楽坊)総合収蔵庫」へ足をお運び下さい!

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藤岡家住宅(NPO法人 うちのの館)から、赤バスが発車オーライ!

2013年10月21日 | 奈良にこだわる
五條の町を赤バスが駆け抜ける! 奈良新聞(10/17付)に「赤バスが運びます 大阪市から落札、ベンツ製 藤岡家住宅 送迎用に活用」という記事が載っていた。

今年3月に廃止された大阪市のコミュニティーバス「赤バス」のベンツ製車両1台が16日、五條市近内町の登録有形文化財「藤岡家住宅」で送迎バスとして復活、運行を開始した。大阪市交通局は8月、赤バス車両12台をインターネット競売に出品。同住宅を運営するNPO法人「うちのの館」が1台を落札した。平成17年式で走行距離は約25万キロ。車体を磨き上げ、車内はほぼそのまま利用した。

段差のないノンステップで座席数は13、定員21人。バスの呼び名は公募し、「きずな号」と決まった。団体予約制の無料の送迎バスとして、最寄りのJR、私鉄の駅やバスセンター等と同住宅を結ぶ。他団体との乗り合い調整も行うという。同法人は「五條まではちょっと遠いと感じていた方にもどんどん利用して来館してほしい」としている。問い合わせは同法人、電話0747(22)4013。

藤岡家住宅(五條市近内町526)。写真はすべて川村優理さんから拝借した

新聞には写真が出ていたがモノクロなので感じが出ない。そこで、同法人学芸員の川村優理さんにお願いして、カラー写真を送っていただいた。それが今日のトップ写真である。川村さんからは

(赤バスの)名前を公募しましたところ60件。五條市内の方の他、北海道、愛知県、大阪 府、和歌山県からも応募がありました。選考の結果「きずな号」となり ました。五條市の杉田金次郎さまのご応募です。きずな号は藤岡家住宅の送迎用バスです。無料です。3日前までに電話かファックスでご予約下されば、調整の上迎えに行きます。グループでお申し込み下さい。

JR五条駅・北宇智駅・大和二見駅・橋本駅・南海高野線林間田園都市駅・近鉄 吉野線福神駅・五条バスセンターなどまで迎えに行きます。市内の方で したら、公民館などまで行きます。また観光におこしの方は、リバーサイドホテルなどまで迎えに行き、藤岡家見学 の後駅まで送ります。藤岡家から新町見学の場合は長屋門下駐車場まで送ります。



「琴と尺八の宴」
イベントは次のようなものを予定しています。
11月9日(土)は手回し蓄音機の音楽会(入館料のみ)
11月10日(日)は開館5周年記念 琴と尺八の宴(うたげ)(入館料のみ)
どちらも午後1時半~3時の予定です。お食事の場合は午前11時半からです。うちのの・里ランチ1200円をご用意します。11月9日~17日まで開館記念抽選会をしています。空くじなしです。



「玉骨句集」(復刻版)の写真を送ります。藤岡玉骨の出した1冊の句集がもう残りわずかになったので、開館5周年を記念して復刻しました。頒価は1000円です。

「藤岡家見学寄席」の桂雀太さんのお父さんは南都銀行に務めておられた方です。岡田さんといいます。野原の方です。それで南都銀行のOBさんたちが特に協力してくれています。この落語会は今年で4回目でしたが、毎年大盛況です。(上手です)



桂雀太さんによる「藤岡家見学寄席」。10/12開催、ご参加者は110名


同館ボランティアの窪政和さん(向かって左)と松下光宏さん
南都銀行のOBで、「ナント・なら応援団」のメンバーでもある

うーん、NPO法人「うちのの館」は、よく頑張っている。藤岡家住宅だけでなく、市立五條文化博物館も管理・運営し、11月30日(土)までの土・日・祝日は、「5インチ乗車鉄道」を運行している。

これまで、重伝建の五條新町や資料館(五條代官所長屋門)は訪ねても、なかなか藤岡家住宅や文化博物館へは、足を伸ばせなかった。これからはグループ旅行なら、3日前までの申し込みで赤バスに乗れるのだ。赤バスに乗ること自体、とても楽しそうではないか。赤は魔除けの色だから、縁起もいい。皆さん、五條へ行って、赤バスに乗ろう!
コメント (2)
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