tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

吉野ビジターズビューローの森林セラピー&とびきりの吉野の旅

2014年05月02日 | 奈良にこだわる
一般社団法人「吉野ビジターズビューロー」は、旧「吉野町観光協会」を改組し、2013年2月、法人として新たにスタートした団体である。旅行業の免許も取得し、吉野の玄関口で観光振興ともてなしの充実に取り組んでおられる。将来的には、吉野山観光協会、津風呂湖観光協会、国楢(くず)の里観光協会との統合もめざしている。
※写真と動画は、吉野ビジターズビューローおよび吉野スタイルのホームページから拝借しました

旧知の古賀文子さんが、今年(2014年)の4月から「地域おこし協力隊」の一員として、同ビューローで勤務されていると聞き、「これは、いちど紹介しなければ」と思い立った。同ビューローは、大和上市駅(近鉄吉野線)を降りてすぐ左(駅前ロータリー横)にある。1階が「吉野町観光案内所」(地元物産の販売と観光情報の提供、レンタサイクルの受付)、2階が「吉野ビジターズビューロー事務所」だ。

同ビューローが力を入れているのが「森林セラピー」事業である。これがその公式ビデオだ。解説には、



春になれば3万本もの桜の花で覆われる吉野山。その優雅で気品ある風景は、いにしえから現代に至るまで、多くの人々の心を魅了し続けています。古代から吉野は、特別な場所として大切にされ、神や自然とつながる修験の聖地としても、人々を招き入れて来ました。古くは「古事記」や「日本書紀」「万葉集」にも数多く記され、時の天皇や万葉人たちが愛した、美しい光景を伝えています。

また、吉野は林業の地としても400年を超える歴史を持ち、長年に渡って人の手により育てられてきた吉野美林を見ることができます。悠久の、自然と歴史と文化が今も息づく吉野町は、平成24年3月、奈良県内では初めて「森林セラピー基地」としての認定を受けました。



「森林セラピー」事業として同ビューローは「吉野町森林セラピーロード新緑体験ツアー」を実施している。同ビューローのHPによると、

吉野町で行う「森林セラピー」は、吉野の歴史ある自然環境の中、ウォーキングやレクリエーション、呼吸法などといったプログラムを行いながら五感を開放し、精神的ストレスの軽減、心身の健康増進を図ります。そこで、出来る限り多くの人が、吉野ならではの自然環境を楽しめるように、異なった特徴を持つ2つのコースを設定しました。

■神仙峡 龍門の里コース
神仙峡 龍門の里コースは、仙人が修行をしたとも言われる神仙峡を体感します。緑に囲まれた津風呂湖の吊橋をわたり、湖畔を散策、広場から龍門岳の姿を遠くに望みます。いにしえより姿の変わらない山口神社の森を抜け、清らかな水の流れに沿った人工美林の道を進みます。奈良時代に東大寺の学僧たちが勉学に励んだという龍門寺跡を巡り、龍門の滝では、目の前に流れ落ちる水しぶきとマイナスイオンを体感します。

仙人が修行をしたとも言われるこの付近では木々の木漏れ日に、フィトンチッドを見ることができるかもしれません。山道を下ると、山口地区の美しい田園風景が広がり、遠くに吉野の山々を望むことができます。このコースは、舗装率が高く、一部を除いて高低差が少ないので、車椅子が使用できるコース設定も可能です。



■吉野・宮滝 万葉コース
吉野・宮滝 万葉コースは、飛鳥・奈良時代の人々が吉野を巡った道をたどります。吉野離宮といわれる吉野宮の遺構が発見された宮滝を出発し、万葉集にも詠まれた、象(きさ)の小川のせせらぎを聞きながら歩みを進めます。目の前には、よく手入れされた人工美林が広がり、木々の間から流れ落ちる高滝の清流に、マイナスイオンの心地よさを感じることができるでしょう。

稚児松地蔵付近から視界が広がり、眼下に山々を一望しながら歩くと、修験道の聖地、吉野山に到着。歴史的建造物や山を覆う美しい桜といった、世界遺産ならではの光景が広がります。このコースは、悠久の歴史に思いを馳せながら山道を歩く、やや健脚向けのコースとなっています。

設定日や参加費用などは、こちらに詳しく出ている。


同ビューローは、「吉野ビジターズビューローpresents 見聞悠学之旅」と銘打った「見て・歩いて・感じる とびきりの吉野の旅」も実施している。企画されたのは「吉野スタイル」で、こちらのHPに詳しい情報が出ている。

吉野に関わる歴史・伝統芸能・文化・自然を満喫できるとっておきの旅をご用意しました。地元だからわかる吉野の魅力をご案内します。

5月25日(日)「新緑の飛鳥から吉野へ」
吉野ビジターズビューロー主催ツアー第二弾です。初夏の奥明日香から吉野を歩いてみませんか? 古代大海人皇子は芋峠を越えて吉野に入り、1年後吉野から出陣して壬申の乱に勝利します。彼がこの峠を越えなければ、次に来る奈良時代や平安時代は違ったものになったでしょう。また、持統天皇は在位期間を含めて、吉野に来るのにこの峠を34回越えています。

そういう意味でも吉野に入る代表的な峠です。飛鳥から大海人らが辿った道(小峠・芋峠)を、出来るだけ忠実に歩きます。あなたも古代の人が辿った道を歩き、古代の飛鳥や吉野に思いを寄せてみませんか。吉野スタイルが企画しました。

参加費 :3,800円(税込・ガイド・入館料・昼食付)
集合場所:近鉄大和上市駅:午前8時50分 飛鳥駅:午前9時20分※少雨決行
募集人数:25名(最少催行人数15名)
募集締切:5月15日
万葉の飛鳥から新緑の吉野へチラシ(PDF)

コース概要:大和上市駅(9:00発)=飛鳥駅(9:30)=石舞台…稲渕…栢森(昼食)…古道小峠…古道芋峠…千股=吉野歴史資料館=大和上市駅(17:00頃)=飛鳥駅 (17:30頃)  =バス …徒歩
歩行距離:10km 健脚向き ※歩きやすい靴でお越しください。
飛鳥京ボランティアガイドが全行程に同行し、説明します。

奥明日香の魅力ポイント(雄綱・雌綱・飛鳥川上坐宇須多岐比売命神社) などを紹介します。昼食は有名な栢森(かやのもり)の農家レストラン「奥明日香さらら」です。歩く行程のほとんどが古道で、タイムスリップしたようです。古代の人に思いを馳せて歩いてください。吉野宮跡に建てられた吉野歴史資料館では、池田館長が「古代の飛鳥・吉野」について解説します。


7月、9月、11月にもツアーの設定があり、それらもこちらのHPに情報が出ている。

吉野はこれから、新緑が美しい。「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録10周年の今年、ぜひ神仏に抱かれた聖地・吉野をお訪ねください!
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