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真田丸(21)戦端

2016年06月04日 | 日々是雑感
NHKの大河ドラマ「真田丸」のおかげで、紀州・九度山にはたくさんの観光客が訪れている。また最近は、真田幸村をイメージした「ゆっきー」が「プライベート・ビエラ」(パナソニック)のCMに出演して話題になっている。このゆるキャラを作られたのは、知人の西田有里子さん(招福庵)である。毎日新聞和歌山版《ゆるキャラ 大河人気に続け 真田「ゆっきー」人気上昇》によると、

戦国武将・真田幸村(信繁)をイメージしたご当地ゆるキャラで、和歌山県九度山町の文化・観光大使を務める「ゆっきー」が、パナソニックの動画CMに出演し、人気を集めている。ゆっきーが登場するのは、パナソニックのポータブルテレビ「プライベート・ビエラ」のCM「日本全国プライベート・ビエラ ショウ」。新製品をPRする公開会場で47都道府県のご当地有名人や、ゆるキャラたちが見守る中、進行役を務める女優の綾瀬はるかさんがコミカルな演技で製品の特長を紹介している。

ゆっきーは、幸村にちなむデザイングッズ販売「紀州九度山 六文銭 招福庵」を営業する「やま物産」(九度山町九度山)のマスコットキャラクターで、漫画家の愛田クレアさんが考案した。ゆるキャラとしては3年前にデビューし、南海電鉄沿線のキャラクターコンテストでグランプリにも輝いた。


さて、今回紹介するのは日曜日(5/29)に放送された第21回「戦端」。NHKの「あらすじ」によると、

待望の嫡男誕生で勢いに乗る秀吉は、北条氏政に上洛(じょうらく)するよう迫る。秀吉に臣従すへきという家康の勧めにも耳を貸そうとしない氏政は、逆に秀吉に条件を突きつける。それは真田が治める沼田領を引き渡すようにというもの。自らの領地を勝手に交渉の道具にされ、昌幸は「戦も辞さぬ」と激怒する。戦国を終わらせようとする秀吉とそれにあらがう父の間で信繁は板挟みとなる。

石田三成と家康は、北条との戦を回避しようとする。しかし秀吉は耳を貸さない。実は千利休(桂文枝)が秀吉に「北条を攻めるべき」と助言していたのである。ここは将来の三成vs利休の対立を予感させるシーンである。

一方、北条氏政は「真田が治める沼田領を引き渡せば、秀吉の上洛せよという命令に従う」と言い出す。そこで大谷吉継が、真田と北条がどちらが正統な沼田の所有者かを論戦して決めよう、と提案する。結局、信繁(昌幸の代理)と板部岡江雪斎(氏政の代理)と本多正信(家康の代理)が出席。秀吉も、三成に促されて登場。さて審判は、次回のお楽しみ…。では最後に藤丸タダアキさんのブログから、藤丸さんの感想を紹介しておく。今回も鋭く切り込んでいる。


秀吉は子供の捨松を溺愛しています。茶々の子育ての苦労を話していました。子供を産んだことがない寧々さんを描写していました。秀吉は子供の捨松を愛するあまり、甥の秀次が浮き上がります。この当時、甥の秀次が豊臣政権の後継者として認識されていました。捨松はこの後、すぐに亡くなってしまいます。

真田丸21話で押さえておきたいポイントはここです。千利休が出てきます。利休は天下統一を急ぐように進言します。石田三成や大谷吉継は早急な動きを危んでいます。ここで、千利休と秀吉側近団の思惑の違いが見えています。秀吉政権には千利休や豊臣秀長や蜂須賀正勝・黒田如水などがいました。しかし、この頃、政務を担当していたのは石田三成などですね。政権もより大きくなる中で、組織の役割も規模が変わっていきます

そんな中、より若く才覚のある人物が政権の中枢に揃います。秀長や正勝・如水などは第一線から退いていますね。千利休もその世代なんです。このままの雰囲気で行けば、石田三成などと対立していくのでしょうか…。今回の21話戦端ではまだそのあたりは明確には見えてきませんでした。しかし、そのうちこのあたりは目に見えるようになっていくでしょう。


真田丸21話の主人公は北条氏政でしょう。北条氏政は関東に250万石の領土を持つ大大名です。氏政に家康が会いに行きます。これも史実かといえばわかりません。彼は武田勝頼と戦っていた頃から北条と同盟を結んでいます。途中、天正壬午の乱で北条と戦いました。家康はあくまでも律儀です。仲直りすれば、相手に敬意を持ちます。家康は娘を北条氏政の息子、氏直に嫁がせています。秀吉と敵対するにあたっても北条との連帯を強くしていました。家康は秀吉に臣従しても北条家との懸け橋に努力します。

家康は努力しているのに北条氏政は上洛しないんですね。やはり老北条家というか、組織が古いんですね。父の氏康は北条家では伝説的な人でした。氏康は息子の将来を不安視していました。そんな氏政ですが、優秀な兄弟に支えられます。父の氏康の頃より勢力は拡大できています。しかし、やはり秀吉という新しい政権への対応ができていないですね。このあたりに北条家の限界があったのでしょう。

そこから比べると、やはり家康は苦労しています。外交1つにしてもどうすれば不利にならずに済むのかを考えています。真田丸では家康は悪党のような雰囲気で演出です。しかし、家康が牙をむくのは関ヶ原後です。完全に狸になってしまうのは、大阪の陣の前ですね。
氏政が発言した、いずれ豊臣とは戦うという言葉は外交の場では無駄ですね。

しかし、改めて、本多正信役の近藤正臣さんの演技は素晴らしいですね。しなやかで妥当な雰囲気の中に知恵深さが透けて見えます。真田丸21話の感想として一番心に残ったのは近藤正臣さんでした。

そして大谷吉継の提案が出ました。真田と北条がどちらが正統な沼田の所有者かを論戦することになります。次回は裁定という題ですね。どういう展開になるのでしょうか。楽しみです。20話・21話と、少しずつドラマチックになり始めています。しかし、その割にはちょっと信繁の演技が若々しすぎるような気がします。真田丸21話の感想を書きました。
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