tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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ヒントがいっぱい!『驚きの地方創生「木のまち・吉野の再生力」 』(扶桑社新書)

2019年08月29日 | ブック・レビュー
『驚きの地方創生「木のまち・吉野の再生力」――山で祈り、森を生かし、人とつながる 』という長いタイトルの本を読んだ。金峯山寺長臈(ちょうろう)で種智院大学客員教授の田中利典師が、ご自身のブログで紹介されていたからである。なお本書でいう吉野は、ほぼ「吉野町」のこと。利典師によれば、

少々、私もお手伝いをさせていただいた吉野町を紹介する新刊が発売となりました。『驚きの地方創生「木のまち・吉野の再生力」――山で祈り、森を生かし、人とつながる 』(扶桑社新書)

奈良県吉野をテーマにした文学、歴史書、観光ガイドを踏まえながら、今の吉野の取り組みを様々な視点から取り上げる新しいスタイルの地方創生本。吉野町&世界遺産 金峯山寺全面協力・推薦!…という内容の本です。

実は扶桑社の地方創生本の第4弾です。第1弾と第3弾が私の住む綾部を紹介した本で、この本との出会いが、吉野本の制作に繋がりました。

本書の「あとがき」の冒頭で筆者の蒲田さんも「本書『驚きの地方創生「木のまち・吉野の再生力」』は、吉野・金峯山寺で長く宗務総長を務められた田中利典長臈とのご縁からはじまったものです…」と書かれているとおり、綾部と吉野を繋いだのは私でした。プロローグでは映画監督の河瀬直美さんが、第2章では私も熱く吉野を語っています。是非、ご一読をお勧めします。


概要をAmazonから拾うと、

内容紹介 あやべ市民新聞、エフエムあやべで紹介。話題沸騰!
奈良県吉野をテーマにした文学、歴史書、観光ガイドを踏まえながら、今の吉野の取り組みを様々な視点から取り上げる新しいスタイルの地方創生本。吉野町&世界遺産 金峯山寺全面協力・推薦!

●金峯山寺蔵王堂をはじめとする世界遺産登録が一過性のブームで終わることなく、今も吉野に多くの人が訪れるのはなぜなのか? 最盛期に比べ関わる人が少なくなった吉野林業。吉野杉や吉野檜のブランドをどのように守り、次につなげているのか?
●「自分たちで自分たちのまちの図書ライブラリーをつくってみよう」「ホンモノの人形劇で自分たちのまちの歴史を子どもたちに伝えたよう」という超元気なお母さんたちも紹介。
●少子高齢化、人口減がつづくなかで「木のまち」であることを宣言し、地域を活性化する様々な取り組みを紹介!
●北岡篤吉野町長や五條良知金峯山寺管長、映画監督の河瀨直美さんなど、吉野ゆかりの人もたくさん登場。まちを元気にするヒントがいっぱい。

著者略歴 蒲田正樹(かまた・まさき)
長く大手出版社に勤め書籍や雑誌の編集長を歴任後、(株)ワードスプリングを設立。雑誌や書籍の編集に携わりながら、企業や自治体の広報PRやマーケティングなどもサポートしている。ワードスプリング監修『大使館御用達レストラン』(扶桑社)ほか、ジャンヌ・ボッセ著『しあわせは微笑が連れてくるの』(メディアファクトリー)、加藤一二三著『老いと勝負と信仰と』(ワニプラス)、蒲田春樹著『魅惑の京都 ふしぎ発見』(PHP研究所)など書籍の企画は多数。

2014年話題となった、日東精工企画室編『人生の「ねじ」を巻く77の教え』(ポプラ社)の企画をプロデュース。驚きの地方創生シリーズとして『京都・あやべスタイル』『日本遺産・させぼの底力』『限界集落が超☆元気になった理由』(扶桑社新書)がある。

内容(「BOOK」データベースより)
『古事記』『日本書紀』『万葉集』にも描かれて、天武天皇、後醍醐天皇が再起を誓った吉野。歴史もブランド力もある修験の聖地には、人がつながる、まちづくりのヒントがたくさんあります。


そして目次は、
プロローグ 人を再生させる「吉野」のふしぎ/第1章吉野の歴史/第2章世界遺産登録でつながりを見直す/第3章木のまち 吉野/第4章吉野「伝える力」/第5章吉野の現場力/長いあとがき

丁寧な取材により、吉野町における地方創生の取り組みが詳しく分かりやすく紹介されていて、格好の手引書になっている。知人の名前も随所に登場し「おお、この人はこんなに頑張っていたのか!」と驚いたくだりもあり、私には良い「復習」になった。文章もこなれていて、とても読みやすい。

各地域の「地方創生」に活かせるヒントが、たくさん詰まっている。ご一読をお薦めしたい。
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