tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

川中光教師(當麻寺奥院住職)の「お寺の柔軟な活用法を探りたい」

2020年06月07日 | 奈良にこだわる
勤務先で購読している京都新聞(2020.6.2付)をめくっていると、おお、當麻寺奥院(おくのいん)住職・川中光教(かわなか・こうきょう)師のお顔が出ていた。浄土宗の宗務総長さんだったのだ。見出しは《「寺」という場所 柔軟な活用法探る》。少子化・過疎化で奈良県内でも寺の衰退が進み、1人の僧侶が複数の寺院の住職を兼ねる「兼務住職」が増えているという。
※トップ写真は當麻寺奥院のお庭。2020.4.29に撮影

寺の建物を残し、宗教活動に限らない柔軟な活用方法を探ることで、志ある住職が活動できる道をつくりたいという。「たとえ境内がゲートボール場になっても、本堂が公民館になったとしても、皆に親しまれてきた『寺』という場所を残すことで、地域の人が再び集う場になる可能性はある」。

4年後に迎える開宗850年に向けた準備にも力を注ぐ。新型コロナウイルス感染拡大に伴い世情の混迷が続くが、法然が浄土宗を開いた時代も疫病が流行していたと指摘し、「そういうところで説かれるお念仏を聞いて光を得たような思いがあったからこそ、人々に受け入れられたのでは」と語る。「われわれも、今だからこそ850年前を思って一生懸命法然の教えを説いていきたい。今回のことが開宗時の宗祖の気持ちに思いを寄せる機会になれば」


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