tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

店主のワザが光る魚介料理!いぶし吟ふじや(橿原市北八木町)

2022年07月09日 | グルメガイド
『ミシュランガイド奈良2022特別版』(税込み2,530円)は、早くに予約して買った。書店に取りに行ったときは「あれ、こんなに薄い本なの?」と少し驚いた。全140ページの半分は英語訳なので、実質70ページなのだ。しかし帰りの電車の中で読み出すと「おお、こんなにたくさんの店を開拓してくれたのか!」と嬉しくなった。


風情のある店構え。お店の前を下ツ道が通る

奈良市だけでなく、中南和の店も網羅されている。とりわけ橿原市内のお店の数の多さが目を引いた。全店訪問するのには何年もかかるだろうが、今回は橿原市内の未訪問店を訪ねることにした。



目に止まったのが居酒屋「いぶし吟 ふじや」(橿原市北八木町3-2-2)だ。橿原市内に住む知人と2人で訪ねた(2022.7.5)。2018年(平成30年)11月の創業で、今年の11月で丸4年になるという。ミシュランガイドには、


当日は朝から雨が降っていたが、このウエルカムボードで気が晴れた!


@5,000円のコース(日替わり)がスタート。これはバイ貝か

地元客においしい魚を食べさせたい。その思いが大阪鶴橋市場に足を運ばせる。屋号の「いぶし吟」は、炭床の燻しと吟醸酒にちなむ。魚介料理に特化し、炭火焼きと全国の地酒が店の売りだ。焼き鯖の土鍋めしは、祖母が作ってくれた鯖めしを再現した名物。料亭で腕を磨いた“いぶし銀”の技が効く。
■夜 4,000円~6,000円 ■休 月曜~土曜の昼、日曜



新鮮なお刺身(2人前)

なおお店の公式Facebookには、このように紹介されている。

奈良 橿原 大和八木の旧街道札の辻の古民家を改装した炭火焼割烹。旬の魚、こだわりの野菜、肉を炭火で炙りいぶしの効果を味わい、各地の地酒を吟味する。「いぶし吟 ふじや」を是非。


こんなに大きなヤングコーンが出てきた。ヒゲも芯もそのまま食べられる、これはサプライズ!

お店は「札の辻」(下ツ道と横大路の交差点)の少し北(近鉄大阪線の踏切の北側・橿原文化会館の東側)にあり、お店の前を下ツ道が通る。古民家をきれいに改装した風情のある建物だ。近鉄大和八木駅からだと、350mくらいだ。


レンコンもズッキーニも、炭火で焼くとグッと美味しくなる

カウンターに座っていると、厨房からいい匂いが漂ってくる。「これはイカかな?」と思っていると、やはりイカが出てきた。肴は炙ったイカでいい~♪。魚のカマも、丁寧に焼くとこんな逸品に化けるのだ。器も、個性的で面白いものばかりだ。





なんと!炭焼きステーキが出てきた!牛のミスジ(ウデ肉)で、これで2人前だ。柔らかくてとても美味しい。天ぷらは小アジの天ぷらだ。きれいにはらわたを取ってある。サクサクとした食感がたまらない!





お酒がどんどんススムくん!最近は1日2食にしていて、この日も昼食を抜いてきたが、これは正解だった!







終盤に差しかかり、こんな土鍋が出てきた。蓋をあけると、なんと!夏の風物詩・ハモ鍋だった(トップ写真に同じ)。冷房の効いた店内で、フーフーしながらいただくハモ鍋は、いくらでも入る!





ミシュランガイドに「焼き鯖の土鍋めしは、祖母が作ってくれた鯖めしを再現した名物」とあったので期待していたら、やはり締めに登場した!野菜も薬味のネギもこんなにたくさん載っている。シャモジで鯖を潰し、ご飯に混ぜていただいた。こんな美味しい鯖の釜飯をご店主のお祖母さまが作っておられたとは!



あー、美味しかった、満足満足。種類が多いだけでなくボリュームもたっぷりなので、これなら若い人も十分満足されるだろう。



「料亭で腕を磨いた“いぶし銀”の技」とあるとおり、ひと手間もふた手間もかけて、新鮮素材をこんな洗練された料理に仕立てるとは、すごいワザである。次回は季節を変えて訪ねてみたい。ご店主の藤本直希さん、ごちそうさまでした。皆さん、ぜひ「いぶし吟ふじや」をお訪ねください!
コメント (2)
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