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万病に効くご神水が湧き出る 狭井神社(大神神社境内摂社)/毎日新聞「やまとの神さま」第12回

2022年07月15日 | やまとの神さま(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまとの神さま」を連載している。昨日(2022.7.14)掲載されたのは〈薬草を奉納 健康の神/狭井神社(桜井市)〉、執筆されたのは奈良市在住で、新年度から同会の監事を務める島田清彦さんである。
※トップ写真は、狭井神社拝殿=桜井市三輪で

狭井神社のご神水(薬水)はよく知られていて、私も7/11(月)に約30人の団体でお参りに行ったときは、空のペットボトルにいただいて帰った。大神神社のご神体山である三輪山から湧き出た水なので、霊験あらたかというわけだ。柔らかい口当たりなので軟水なのだろう、有り難くいただいた。水琴窟(すいきんくつ)のいい音も、聞かせていただいた。では、記事全文を紹介する。

狭井神社(桜井市)
狭井(さい)神社は本社の大神(おおみわ)神社の荒魂(あらみたま)をまつる神社で、病気平癒(へいゆ)・身体健康の神様として信仰を集めています。垂仁天皇の時代に創祀(そうし)されたと伝わり、平安時代の延喜式神名帳(じんみょうちょう)にも記載されている古社です。

社殿は檜皮葺入母屋造(ひわだぶきいりもやづく)りの拝殿とその奥の階段状に春日造りの本殿が西向きで鎮座しています。大神神社拝殿からは、狭井神社へ通じる「久(く)すり道」という坂道を登っていきます。道の両脇には、薬業関係者奉納の薬木・薬草が植えられています。

4月18日に斎行(さいこう)される鎮花祭(はなしずめのまつり)(薬まつり)は、大宝律令(701年制定)に国家の祭祀(さいし)として大神神社と狭井神社で行うことが規定され、疫病除けの祭典として由緒があります。薬草の忍冬(すいかずら)と百合(ゆり)根が供えられ、疫病鎮圧が祈願されます。

笹百合の古名は「佐韋(さい)」と呼ばれ、川辺に笹百合がたくさん自生していたことから狭井川と名付けられました。また、狭井は神聖な井戸、泉も意味し、拝殿の奥手にある井戸から湧き出る御神水は「薬水」と呼ばれ、万病に効くと言われています。
薬井戸の近くには水琴窟(すいきんくつ)があり、竹筒に耳を当てると神秘的で清浄な音が響いてきます。
(奈良まほろばソムリエの会監事 島田清彦)

(住 所)桜井市三輪1422(大神神社境内)
(主祭神)大神荒魂神
(交 通)JR三輪駅から徒歩約15分
(拝 観)境内自由
(駐車場)有(無料)
(電 話)0744・42・6633(大神神社)


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