tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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円成寺(奈良市・柳生街道)が、クラウドファンディングで修復費を募集!(2022 Topic)

2022年07月18日 | お知らせ


運慶仏で知られる柳生街道沿いの円成寺(えんじょうじ・奈良市忍辱山町)が、雨漏りがする本堂(重文)と、劣化の著しい春日堂・白山堂(国宝)の修復費800万円をクラウドファンディングで募っておられる。

なおこのお寺は、毎日新聞奈良版の「やまと百寺参り」(2020.2.13付)でも紹介された。末尾に記事画像を貼り付けておく。同寺のクラウドファンディングを手がけるGoodMorning(CAMPFIRE)のサイトによると、

奈良・円成寺は、仏師・運慶が制作した大日如来坐像でよく知られる寺院です。室町時代に再建された本堂(重要文化財)は経年劣化によって近年雨漏りがあり、修復が必要になりました。また、春日堂・白山堂(国宝)もあわせて修復工事をおこないます。建物と堂内の文化財を護るため、お力添えをよろしくお願いします。

はじめに
奈良県奈良市に位置する忍辱山・円成寺は、天平勝宝8年(756)、虚滝和尚によって開山されたと伝えられています。円成寺には国宝や重要文化財を含む多くの文化財が伝わっていますが、中でも仏師・運慶が弱冠20歳代に制作したとされる木造大日如来坐像が最も知られているものでしょう。

運慶の大日如来像が昭和時代まで安置されていたのが、室町時代に建立された本堂です。文正元年(1466)に焼失した旧本堂をそのままに再建したもので、国の重要文化財に指定されています。

その本堂は経年劣化によって近年雨漏りがあり、対処するために屋根の葺き替え工事をおこなう修復が必要になりました。また、国宝である春日堂・白山堂も葺き替えが必要であったため、あわせて修復工事を計画しまして、こちらは令和3年度に完了しました。

そのための費用の合計は1億5000万円程度が見込まれています。国宝・重要文化財の修復であるため国と県から補助がありますが、それでも2000万円程度は所有者である円成寺の負担となります。今回はそのうちの800万円をクラウドファンディングでご支援いただきたく、皆様のご協力をお願いいたします。


このお寺には、2010年秋にガイドとしてお邪魔したことがある。伽藍や仏像はもちろんだが、紅葉の鮮やかさには驚いた。もともと檀家の少ない寺だったが、コロナ禍で参拝者も減っているのだろう。交通アクセスも良くないので、痛手は大きいとお察しする。ご支援はこちらのサイトから。皆さん、ぜひご協力をお願いいたします!

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