tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

NHK 年末年始の番組紹介(2016 Topic)

2016年12月21日 | お知らせ
この年末年始に放送されるNHKのテレビ番組から、目についたものをピックアップして紹介する。

12月22日(木)NHK総合テレビ(全国)午後0:20~12:43(23分)
サラメシ再放送「春日大社の新人神職に密着」ほか

12月23日(金)NHK(奈良放送局)午後4:00~4:44 および 午後4:44~5:29(各44分)
ブラタモリ再放送「奈良発展の秘密は“段差”にあり?」および「観光地・奈良はどう守られた?」

12月23日(金)NHK総合テレビ(全国)午後10:50~午後11:50(60分)
SONGSスペシャル「吉田拓郎~風のように…なんて考えた事があったなぁー~」

12月25日(日)NHK(奈良放送局)午後3:45~5:13(88分)
再放送「東大寺 よみがえる仏の大宇宙」

12月26日(月)NHK総合テレビ(全国)午後2:05~午後2:50(45分)
えぇトコ「これぞ吉野!山の力 人の力」

12月26日(月)NHK総合テレビ(全国)午後7:30~8:15(45分)
「春日大社 よみがえる黄金の太刀」

1月3日(火)NHK総合テレビ(全国)午前7:20~7:59(39分)
「奈良・春日大社式年造替を支える人々」

1月3日(火)NHK総合テレビ(全国)午後7:30~8:13(43分)
歴史秘話ヒストリア SP「古代ミステリー東大寺“七重塔”の謎」


皆さん、ぜひ今からタイマーセットを!
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リービ英雄さんの講演会 英語でよむ万葉集/1月22日(日)開催!(2017 Topic)

2016年12月20日 | お知らせ
リービ英雄さんの名著『英語でよむ万葉集』(岩波新書)をご存じだろうか。「BOOK」データベースによると、

「万葉集にたどりついたとき、古い日本語というよりも、とても新しい文学に出会ったという不思議な感じがした」英語を母語としながら、日本語作家として現代文学をリードする作家の感性が、英語という鏡に古代日本語の新しい姿を映し出す。全米図書賞を受賞した名訳から選りすぐった約50首の対訳に、作家独自のエッセイを付す。

たとえばこんな具合だ。「春過ぎて夏来るらし白妙の 衣乾したり天の香具山」(春が過ぎて夏が来たらしい。白い布の衣が乾してある、天の香具山。持統天皇、巻1・二八)は、
Spring has passed,and summer seems to have arrived: garments of white cloth hung to dry on heavenly Kagu Hill.

このように、そんなに英語力のない私でも、情景が目に浮かぶような名訳で万葉集が綴られる。万葉秀歌集としても楽しめる本である。そのリービ英雄さんが、奈良にやってくる。会場は薬師寺まほろば会館(本坊の北東側、玄奘三蔵院の南東側)である。参加費は1,000円(拝観料および資料代)で先着150名限り。申し込みは「naicos@kcn.jp」へメールで。チラシは、こちら(PDF)主催者のHP(NPO法人 奈良国際協力サポーター)によると、

リービ英雄講演会 ~英語でよむ万葉集~
“Reading Man’yōshu in English” Lecture by Prof. Ian Hideo Levy

日 時:2017年1月22日(日曜)  Date: 22th Jan. 2017 Sun
 受付 Start Accepting 12:30~
 リービ英雄 講演会 Lecture  14:00~16:00
 薬師寺拝観 Offer prayers  16:00~17:00(薬師寺参拝、仏足跡歌碑の説明)
 質疑応答・交流会 Post-lecture party 17:15~19:30
参 加:申込先着順150名 Max Capacity:150 people First come, First Served
参加費:講演会無料(申込み先着順150名)薬師寺拝観料800円+資料代200円=1000円
    (拝観券、資料は受付時に配布します。12:30~ 薬師寺まほろば会館にて)
Participation fees:free
    ( Separate admission fee for Yakushiji ¥800+Cost of doc¥200 =¥1000)
講演会:薬師寺まほろば会館(住所奈良市西ノ京町457)
Place:Yakushiji Temple Mahoroba hall(457 Nishinokyochou Nara City)
交流会:開始1時間はリービ英雄先生が同席、質疑応答の場。会費3,000円
    (申込み先着順30名 AMRITカフェアムリット)
Post-lecture party: membership fee ¥3000
     ( Intending subscriber 30 people Place:café amrit)

申込み:奈良国際協力サポーター 事務局 〒631-0033 奈良市あやめ池南4丁目6-26(小尾)
Application form 期限 Deadline 15th Jan
 FAX 0742-87-1101  Mail: naicos@kcn.jp
 下記の必要事項を記入してお送りください。Please fill in the following items and send.
  〇参加 Participation □ 講演会 Lecture □ 交流会 Post-lecture party
  〇氏名 Name
  〇所属 Occupation
  〇電話 Telephone
  〇メール E-Mail
【当日連絡先】Current day Telephone 090-9114-6969


リービ英雄さんは『英語でよむ万葉集』の「まえがき」にこんなことを書いておられる。《最古の時代の、最高の日本語の文学表現が、翻訳という鏡に映ったとき、もう一つの姿を披露するかもしれない。世界文学としての万葉集を、今、日本の読者に問えば、また新たな発見があるかもしれない》。このチャレンジは、見事に成功を収めている。

奈良に居ながらにして、こんなリービ英雄さんのお話が聞けるとは、願ってもないチャンスである。皆さん、申し込みはお早めに!

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大和の祭りと芸能/奈良県無形民俗文化財ガイドブック

2016年12月19日 | お知らせ
『大和の祭りと芸能 奈良県無形民俗文化財ガイドブック』(B5版78頁)という冊子をご存じだろうか。県下の主な祭りと芸能が分かるスグレモノである。

発行は、奈良の文化遺産を活かした総合地域活性化事業実行委員会、編集は県文化財保存課(奈良県教育委員会事務局)、デザインはねじまき堂(吉野郡吉野町上市170‐2)、発行日は2016年3月31日である。『月刊奈良』(2016年8月号)に「これを見れば、奈良県の無形民俗文化財が全てわかる!」として紹介された。記事を抜粋すると、

現在、「奈良県指定文化財」を連載中の県文化財保存課が編集した『大和の祭りと芸能 奈良県無形民俗文化財ガイドブック』が刊行された。『月刊奈良』でもご紹介している奈良の各地域で受け継がれ、四季を彩る無形民俗文化財が網羅された一冊。それぞれの祭りや芸能のポイントはもちろん、奈良県全体における民俗文化財の流れを見ることができる仕上がりになっている。

目次を見ると、各月ごとの祭りや芸能がカラー写真とともにずらりと紹介され、そこに3本の特別インタビューと6本のコラムが加わり、県下の祭りと芸能の全貌がパノラマ的に理解できるように配慮されている。

非売品だが、奈良県立図書情報館をはじめ、県内各市町村の教育委員会や図書館で閲覧することができる。ぜひ一度、手にとってご覧ください!

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真田丸(49)前夜

2016年12月18日 | 真田丸(NHK大河ドラマ)
前回(12/11)のNHK大河ドラマ「真田丸」は、「第49回 前夜」だった。NHKの公式サイトからあらすじを拾うと、

幸村からの書状を読んだ信之は、幸村が死を覚悟していると直感し大坂行きを決意する。一方、豊臣方と家康との最終決戦~大坂夏の陣~がいよいよ始まる。幸村は又兵衛や勝永とともに策を立てる。徳川軍をくいとめるのは道明寺。しかし、豊臣方の策はことごとく漏れていた…。ついに幸村は、春を城から出すことに。そして、きりには最後の使命が…。



いよいよ幸村の終わりの始まり、夏の陣の前夜が描かれた。この回で印象に残ったのは、幸村ときりのキスシーンだった。しかしこれは台本にはなく、堺雅人のアドリブだった!オリコンの情報サイトによると、

【真田丸】感動の幸村ときりのキスシーン 堺雅人の発案だった
女優の長澤まさみが16日、NHK総合の『スタジオパークからこんにちは』(月~金 後1:05)にゲスト出演。11日放送された第49回「前夜」で話題を呼んだ主人公・真田幸村(堺雅人)ときり(長澤)のキスシーンについて、「台本には(キスをするとは)書いていなくて、堺雅人さんが提案されたんです」と裏話を披露した。

幸村ときりは幼なじみ。幼い頃からきりは幸村にずっと好意を寄せてきた。男女の関係にはならないまでも、つかず離れず、常に変わらぬ態度で幸村を支えてきた。そして、徳川家康の最終決戦に挑む覚悟を決めた夜、幸村はようやく、きりがかけがえない存在となっていたことに気づく。

長澤によると、当該シーンの撮影の際、「いまままで思いを募らせてきたきりがむくわれるシーン。彼女の大切さに気づいたことをわかりやすく表現するために、口吸い(キス)するのはどうですか?」と堺から提案があったという。

それを受けて、長澤も「やってみたいことがある」と提案。「以前から、『キスされながらしゃべる』という芝居をやってみたいと思っていて、きりは何かを食べていたり、何か別のことをしながら話すことが多かったので、ぴったり合うな、と思いました」。

堺も「いいね」とノリノリで、現場も「やりましょう」と大いに盛り上がったという。長澤は「キスをしながらでもしっかりせりふは聞こえるように。それは、言葉を届けることをすごく大切にされていた堺さんから学んだことの一つでした」と話していた。大河ドラマ『真田丸』は18日が最終回。BSプレミアムでは午後6時から、総合テレビでは午後8時から、55分の拡大版で放送。




うーん、そうだったのだ。キスしながらも、うまくセリフを言うなぁと感心したが、これは長澤まさみの提案だったのだ。幸村はきりに、千姫を送り出し秀忠の陣に届けるという、重要な仕事を託す。「そのあとは沼田に戻れ」ときりは幸村から言われるが「こうなったら城に戻り、茶々に最期までお供する」ときりは言う。「源次郎様のいない世の中にいても、つまらないから」。

幸村はきりをしっかりと抱きしめる。「遅い」ときりは一言。つぶやいたきりの口を塞ぐように、幸村は黙って唇を重ねる。そのままきりはもごもごと言う。「せめて10年前に、あの頃が一番綺麗だったんですから…」。抱き合う2人に有働アナのナレーションが重なる。側室であった、子をなした、そんな諸説ある高梨内記の娘。ひとつだけ確かなのは、信繁に関わった女性の中で最も長く側に居たのは彼女だということ…。幸村をずっと見つめて愛し続けたきりの思いは、残り少ない時の中で、やっと報われたのである。



いよいよ今夜(12/18)は最終回。幸村の壮絶な最期の時が迫る…。では、締めは藤丸タダアキさんのブログから。

信之は幸村に会いに行きます。最後の決戦に臨もうとする幸村を止めようとします。真田丸49話前夜の感想を書きます。大坂夏の陣決戦前夜。戦乱の世はこれで終わります。その決戦の前夜が真田丸49話です。

大坂城では軍議が行われます。大坂五人衆は大阪城南の天王寺で迎え撃つ作戦をあげました。徳川方は京の二条城に集結し始めます。家康はわざと最後の和睦交渉をしましたが、豊臣方に拒絶されます。家康は相手が決死の覚悟を決めないように何度も和睦交渉を行い肩透かしを続けます。

そして開戦。豊臣方は徳川方の浅野(和歌山)と大阪泉佐野で開戦します。この戦いは大野治長・治房の失策で敗戦し、ここで塙団衛門直之が戦死します。次に、本多正信が後藤又兵衛を罠に仕掛けます。徳川に寝返れば恩賞を与えると。



幸村は信之・信伊と会いました。信之は幸村に翻意を促しますが幸村は決死の覚悟を伝えます。幸村は酒を酌み交わしたいと言いましたが、信之は今生の別れではないと断ります。大坂夏の陣最後の前夜です。家康は上杉景勝と酒を酌み交わします。まさに前夜です。

5月5日、徳川軍は河内国分を目指します。幸村は後藤又兵衛にくれぐれも焦らないように忠告します。木村重成は後藤又兵衛に感謝の意をいいました。重成は兜の緒を切って再び脱ぐことがないこと(決死の覚悟)を示します。

後藤又兵衛と木村重成は戦死します。長曾我部盛親も壊滅的打撃を受けて退却します。彼らは善戦し、多くの敵を打ち取りました。しかし兵力に差がありすぎ、結局は孤立して討ち死にしました。



幸村は作戦が筒抜けになっているのを勘付きます。ほかにも内通者がいる…。その内通者とは台所料理番大角与左衛門でした。

伊達政宗は真田に襲い掛かりますがコテンパンにやられます。その伊達政宗に幸村は自分の家族を託しました。やがて伊達の重臣の片倉重長に幸村の娘の梅は嫁ぎました。真田丸49話前夜。伊達政宗の前夜は幸村の家族を引き取る前夜でした。

長澤まさみ扮するきり。最後にきりは最後まで幸村の隣で死ぬと宣言しました。この夜は真田丸最後の大坂夏の陣天王寺口の戦いの前夜です。



高梨内記の娘、きりは幸村に最も長く仕えた女性でした。長澤まさみがきりのキャストに選ばれた理由がなんとなくわかった気がしました。真田丸49話前夜は多くの登場人物の前夜でした。真田丸50話は最終回です。最終回は題名がないそうです。最後の演出が楽しみです。真田丸49話前夜の感想を書きました。
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奈良ものろーぐ(8)和漢胃腸薬 三光丸

2016年12月17日 | 奈良ものろーぐ(奈良日日新聞)
奈良日日新聞に毎月第4金曜日に連載している「奈良ものろーぐ」、11月25日(金)に掲載されたのは、「和漢胃腸薬 三光丸 700年の歴史に光る配置薬」だった。鎌倉時代からある胃腸薬で、南北朝時代に後醍醐天皇が「三光丸」と名付けた。田中角栄元首相も愛用していたそうだ。会社の先輩で、中小企業診断士のFさんのご紹介で取材(10月27日)させていただいた。では、以下に全文を紹介する。

皆さんは置き薬(配置薬)をご存じだろうか。「売薬さん」と呼ばれる配置員が大きな行李(こうり)を背負って各家庭を訪問し、代金を回収したり、新しい薬を置いていった。「先用後利」といって「先に薬で病を治してもらう、利はあとでいい」というシステムだ。

子供は紙風船やお面などがもらえたので、売薬さんの来るのが楽しみだった。私の生家(紀州九度山)には、もっぱら大和から売薬さんが来られていた。かつて「大和売薬」は、奈良県を代表する地場産業だったのだ。

県産業・雇用振興部は平成24年から「漢方のメッカ推進プロジェクト」を展開している。奈良県には「漢方や生薬(しょうやく)製剤について、奈良時代にまで遡る文化的・歴史的厚みや、地場産業として配置薬業が発展してきた他府県にはない特徴」(同プロジェクトのサイト)があるからだ。

なかでも和漢胃腸薬「三光丸(さんこうがん)」は、本県を代表する配置薬である。鎌倉時代の元応年間(1319年頃)に「紫微垣丸(しびえんがん)」として作られた。南北朝時代、南大和を支配していた豪族・越智(おち)氏が、体調を崩された後醍醐天皇にこの薬を献上した。回復した天皇はこの薬に「三光丸」の名を与えた。太陽、月、星(金星)の3つの光の神が与えた妙薬、という意味だそうだ。

株式会社三光丸(御所市今住700-1)としてこの薬を今も製造しているのが越智氏の分家筋にあたる米田(こめだ)家で、現社長の米田豊高氏で34代目となる。消化を助けるセンブリ、胃の内壁を保護するオウバク、食欲不振に効く桂皮(ケイヒ)、免疫力を高める甘草(カンゾウ)の4種類の生薬が配合されている。七百年間、この配合は変わらない。つまり七百年前にすでに完成された薬だったのだ。

三光丸は太宰治の「HUMAN LOST」(新潮文庫『二十世紀旗手』所収)に「熊の胃でも、三光丸でも五光丸でも、ぐっと奥歯に噛みしめて苦いが男、微笑」と出てくる。田中角栄元首相も愛用していたそうで、三光丸のファンは東北・北陸地方に多いのだという。


 二十世紀旗手 (新潮文庫)
 太宰治
 新潮社

三光丸本社には「クスリ資料館」が併設され、生薬の味見や、昔からの道具を使った製薬体験もできる。私の目に止まったのが四角いスプーンだ。丸薬の山に差し込んで抜くと、くぼみにちょうど50個の丸薬が収まるという仕組みだ。銀行には銭枡(ぜにます)という硬貨を数える四角いフライパン状の道具があるが、これと同じ原理である。

三光丸は今も配置専用であり、店頭販売はしていない。しかし配置員の高齢化や後継者不足に対応するため、配置員を直接雇用し、研修を行って販売体制を盤石なものにしている。大和が生んだ伝統の配置薬、これからも光り輝き続けていただきたいものだ。


文中に登場するクスリ資料館は、入館無料(平日と第2土曜日開館)だ。興味深い展示がずらりと並んでいる。ぜひ、足をお運びください!

コメント (2)
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