鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

サッカーW杯南アフリカ大会における日本チーム活躍の立役者はオシムだ。

2010年06月26日 20時30分33秒 | 勝手に応援
オーストリアの自宅にいるオシムに日本メディアが電話インタビューしての記事を読むのが面白くてたまらない。面白いというより『それそれ、そこなんですよ!!』という苦言や『ごもっともです』と頷けるアドバイスばかりだ。本田の無回転フリーキックのゴールを褒めずに、3点目のゴールとなったアシストをエレガントと褒める。

デンマーク戦での最初の本田のフリーキック時は、数日前にテレビで紹介されていた無回転の揺れ落ちるシュートを期待した。寝転んでいたソファから跳ね起きテレビに近づいて注視した。遠藤の2点目フリーキック時も、場所から今度は遠藤が蹴るだろうと思った。両方共、蹴る寸前に期待した通りの軌道でゴールとなった。後付けで恐縮だけれどシミュレーション通りで興奮した。

それにしたって、本当の所は最初のゴールチャンスだった松井と次の弾丸シュートで枠をわずかに外した長谷部が実に惜しかった。松井のシュートは、オシムが苦言を呈した大久保のクロスに、右足甲で合わせたのだがキーパーの好セーブに阻まれた。 長谷部は走って来た勢いとボールの動きを計算したベクトルにわずかな狂いがあった。どちらかでも入れていたら、ヒーローはそっちだったのだ。オシムだって絶賛した筈。本田のことをもう一つ言うなら、3点目のエレガントなアシストをした後の絶好のゴールチャンスを外してしまっている。あれを入れていたら、本田は本当のヒーローになれた筈なのに惜しかった。でも入れられずに不満が残ったようなので、それが次の試合に良い効果をもたらすと思いたい。

ブラジル流の自主性を重んじる個人技重視サッカーは、ジーコジャパンチームとして期待された程の実を結ばなかった。その後を引き継いだオシムは日本人に合うサッカーを目指した。早くて正確なパス回しのチームプレイに徹したスタイルと90分走り続けることなどを選手に求めた。それが大きく実り始めているようだ。

オシムの言うように日本チームには、まだ両中村がいる。彼らに出番が来てチームプレイの見本となる素早いパス回しをしたら、エレガントでファンタスティックなゴールが期待できるのだ。岡田監督の評価も急角度で上った。しかし例によって、シビアな性格だから、有頂天になったりしていない。非公開練習の内容を記事にしたマスコミを皮肉たっぷりに批判するのも忘れていない。重ねて言おう。今回のベスト16進出の最大功労者はオシムだ。オシムがオーストリアから思わずな南ア行きの飛行機に乗ってしまう程の進展を期待したい。オーストリアにオシムを置いておくのを惜しむ、のは私ばかりではないと思うこの頃。

コメント (4)
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