
食餌用バケツに入れて粒餌を浮かべておいても、つつこうとしないし、動き回って出たいという素振りも見せなかったから、このまま死ぬんじゃなかろうかと心配だった。食わないからウンコもしない。冬眠から覚めてモヤモヤっとしたものを排出したら元気に食餌しはじめる筈なのに、いつものそれがない。
動き回らず、もうすっかり何もかも投げ出したように、画像のような格好をしてることが多かった。チベット仏教の五体投地の巡礼姿を想った。あれは何という敬虔さ或いは執着。自分が尺取虫だと思い込まなければ、成し遂げられないような大変な苦行だろう。などと門外漢は無責任に驚嘆する。あーまた横道にそれた。
ほとんど全く餌を食べてくれないと思っていたのだが、餌バケツに閉じ込めることを3日置きくらいにしている間に、数日前ウンコを水中に少し見つけた。わずかに食べていたのかも知れない。そうして手持ちの徳用餌もなくなったから、昨日少し奮発して3種類のスティック状のものがミックスされているのを購入して餌バケツに入れた。
ジャブンと沈めても、首を出すこともしないのはいつものことで、また半日以上はそのままにしようとほったらかしにしておいて二時間後くらいに見たら、30粒ほど浮かべた餌が3、4粒を残しただけになっていた。もうこれで安心だ。12月までは、確実に命の保障ができたようだ。これからは水中でウンコをするように、つまり玄関でしないようにとタイミングを図ることだけが大事になる。 (カメリアがきてから 1286日目)