木幡池に接して立ちあがっている道路の歩道から濁った水面を見ると、腐った臭いもするのにカモが20羽ほどもいた。
一枚目はキンクロハジロで、ただプカプカ浮いている。
どの種類も羽に首を突っ込んで眠っているのが一番多い。
そんな中、何だかせわしなく動き回っているのが鼻に白いシャモジを当てたようなオオバン。
巨大ネズミのようなものが泳いでいると見えたのはヌートリアだった。
成獣とはいえない大きさで、岸から離れてから浮いたまましばらく動かないのは何のためか。
眠っているカモ達の真ん中を割って入ったりするオオバンがここでも、1羽は逃げ腰、1羽はヌートリアに近づいて追いかける。
石を投げつける者もいないし天敵もいなさそうで、野生がダラダラ何となく時間を過ごしているように見える昼下がり。