■ 久しぶりの路上観察(20080315)。
昨日所用で諏訪に出かけた。諏訪地方にはこのように一つ屋根の下に蔵と住宅を一体に造った「建てぐるみ」が今でも残っている。残念ながら蔵の外壁が傷んでいて妻側は波トタンを張ってしまっているが平側(写真の左側の面、暗くて分かりにくいが)は板張りのままだ。
若かりし頃は民家を訪ねて全国あちこち出かけたものだ。最近はその機会がなくなってしまったが民家を見かけると反応する。破風板を×状に交叉させるのもこの地方の民家の特徴。以前も書いたが板の小口は腐りやすい。そこで小口を塞ぐために別の板を付けて下のように「すずめおどり」とよばれる菱形の妻飾りとしたものもある。
屋根を地元で採れる鉄平石で葺くのもこの地方の民家の特徴。「地産地消」が民家の基本だ(地元産の材料を生かすという意味で「地産地生」という表現を見たこともある)。
この写真は1979年の撮影、当時はまだこのような立派な民家が数多く残っていたが最近ではあまり見かけなくなってしまった・・・。
「建てぐるみ」「すずめおどり」「鉄平石一文字葺き」「妻だれ」
諏訪地方の民家の特徴はこの4点。