■ 別名烏城とも呼ばれる松本城は黒と白で構成されています。そこにアクセントして月見櫓の手摺の赤が加わっています。確か月見櫓は後から増築されました。
市内に今でも数多く残っている蔵も黒と白の組み合わせです。松本のイメージカラー、私はやはり黒だと思います。建築家宮本忠長さんも松本市美術館の外壁色に黒を採用しています。その理由について松本城を意識したとご本人から説明を受けたことがありました。
この黒の壁を背景に草間彌生さんの巨大なオブジェが据えられています。チューリップでしょうか、花にも葉にも点がいっぱいです。
前衛芸術家草間彌生さんといえば「点と網」。半世紀以上ひたすら描きつづけた「点と網」は草間さんのシンボル。松本市美術館には草間さんの作品の常設展示室があります。展示作品には無数の点、点、点・・・。
「点」は草間さんのリアルな視覚体験に基づいているそうですが、これだけ同じモチーフを繰り返すとそれが個性というか力になるんですね。先日この美術館に出かけて無数の点を観て、「継続は力なり」ということを実感しました。「繰り返しは力なり」と言い換えてもいい。ただし無数の点を平面的に繰り返すことが美なのかどうか・・・。
■ しばらく前に配布されたNTT東日本の電話帳(長野県中信版)の表紙から間違い探しクイズです。写真は松本城、遠くに北アルプスが見えますが・・・、どこか変です、どこが変でしょう。
実はこの写真、裏焼きです。この間違いについては先日新聞にも取り上げられました。「製作の過程で何回かチェックしたが気が付かなかった」と製作担当者のコメントが載っていました。写真にはなんだか妙な違和感があります。
■ 今朝の新聞に「合格発表 誤って昨年の番号掲示」という見出しの記事が載っていました。北海道のある高校で校内に掲示した合格者の受験番号が昨年のものだった・・・。「平成20年度」と名簿の頭に入れていなかったんでしょうね。合格から一転不合格になった受験生が15人いたそうですが、ショックだったでしょうね。
人はミスをします、でもこの手のミスは何とか防いでもらわないと・・・。他にも命に関わる医療ミス(例えば手術する患者を間違えて健康な臓器にメスを入れて、シマッタ!とか)も時々報道されますが、複数の目でチェックするなどのミスを防ぐ方策をきちんと講じてもらわないと・・・。
何故かこの頃、信じられないミスが多いと思いませんか。