透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

東へ西へ「郵ちゃん」が行く

2008-07-10 | A 読書日記



■ 都はるみのレコードを、いや別に都はるみでなくても、松田聖子でも誰でもいいのですが数枚持っているからといって、別にどうということもないですよね。それが都はるみのレコードほか発売されたものを全て持っている、ということになるとすごい!となってマニアとして認知されるでしょう。そうマニアというからには徹底しなくてはならないのです。

鉄ちゃんは一般にもよく知られた鉄道マニアの呼び名ですね。女性ならば鉄子さんと呼ばれるそうですが。郵便関係のマニアな人たち「郵ちゃん」は鉄ちゃんほどには知られていないようです。私もこの新書によって初めてその存在を知りました。

『ポスト消費社会のゆくえ』を読み終えて次は『郵便局を訪ねて1万局 東へ西へ「郵ちゃん」が行く』光文社新書。30年余をかけて日本の郵便局を11,000局あまりを巡礼したという筋金入りの郵ちゃん、佐滝剛弘さんの郵便局巡礼記録です。日本全国津々浦々、郵便局は24,650局(2007年2月末現在)あるそうですがその約半分を訪ねたというから間違いなくマニアでしょう。JR線完乗よりも全局巡礼を達成するのはたぶん相当難しいでしょう。

目次を見ると第七章は「注目!建築としての郵便局」です。先日取り上げた東京中央郵便局など全国には優れたデザインの局舎も多いと思いますが、それらのいくつかが取り上げられています。この章から読み始めてもいいかもしれません。週末はこの本を楽しもうと思います。