■ 一斉休漁で港に停泊している漁船、今朝の新聞がこの写真と共に燃料高の窮状を訴えて全国で20万隻が一斉休漁した昨日の出来事を報じている。
この写真をみて、お!漁船、繰り返しの美学だ、などとのんきなことを言ってはいけない。
**燃料高は漁業者の自助努力の限界を超え、廃業の瀬戸際だ。**将来のある若い漁業者が見切りを付けて転廃業している。**などと記事には書かれている。
今の原油価格の高騰は投機マネーの流入が主な理由とのことだが、石油は埋蔵資源だから当然有限、やがて枯渇することになる。それはもう数十年後に迫っているともいわれている。
やがて、投機的な理由と共に、残量わずかという理由で原油価格が高騰するだろう。そんな事態になる前にガソリンに替わる燃料で動く車が主流になるのかもしれない。漁船も然り、ということなのかもしれない。
でもここで、少し私たちは心配性になってもいいのではないかと思う。昨日の漁船の一斉休漁は、「将来起こりうる事態の予兆」、「決して一過性の出来事ではない」と捉えるべきではないのか。一日漁を休んだくらいでは魚の供給には影響が出ることはないだろう。でもこのような事態が続くことになったら・・・。
魚に限らない、やがて深刻な食料不足に陥る、という危機意識を一体どのくらいの国民が抱いているだろう・・・。既に飢餓に苦しむ人々の数は世界で億の単位だという。
「食料の自給率の向上」に関して長期的なビジョンをたてて確実に実践に移さないと危ない・・・。
自国に優先して日本を養ってくれる国などあるはずがない。
既に時遅しか・・・、今回は暗い。