■ 駅のプラットホームや空港のコンコース、学校の廊下など直線的で長い建築は繰り返しの美学と成り得る。
今回は鶏舎。既に養鶏業を廃業していて内部の施設が撤去され木の構造だけが残されている。桁行き方向(写真の奥行き方向)に同じフレームが等間隔に配置されていて繰り返しの美学の条件を見事に満たしている。
この写真は同僚の提供。やはりかなり前から構造体の連続する様に美を感じていたとのことで、アルバムにはこの写真の他に国道に造られたスノーシェードの鉄骨の構造体が規則的に並んでいるところを車内から撮った写真などもあった。
写真の撮影年は不明だがもうかなり前のものらしい。従ってまだこの鶏舎が残っているかどうか分からないが所在地を教えてもらって近くなら、いや遠くでも見に行こうと思う。
繰り返しの美学な写真を300カットくらい集めて本を書くか、などと冗談混じりに話をした。これからもこのシリーズは繰り返す。