透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

前稿について補足

2008-07-17 | A あれこれ
 前稿に一斉休漁して港に停泊している漁船の写真を載せました。新聞に昨日掲載されたものでした。写真を見たとき、実は「繰り返しの美学!」を感じました。

今読んでいる『たんぱく質の一生 生命活動の舞台裏』永田和宏/岩波新書にこんな記述があります。 **言葉による命名とは不思議なもので、いったん「シャペロン」という言葉で呼ばれるようになると、それに類似した働きもその範疇で、あるいはその概念で理解できるようになり、細胞内の種々の作用がひとつの言葉によってすっきり整理されることになった。(73ページ)** 

そう、この指摘のように、私には「繰り返しの美学」という概念によっていろんなものが、その範疇で見えているのでしょう。でも、あの写真を取り上げて「繰り返しの美学」だなどとおめでたいことを書くべきではないという理性的なもう一人の私がいました。一斉休漁せざるを得ない現状を伝える写真でそれはないだろうと。

昨晩は、TVでも食料問題について考える番組を放送していました。この問題を先送りしてはいけない、そう思います。食料の約6割を輸入に頼っている日本はフードマイレージが世界一高い国だそうです。食料を手にするのに世界でもっともエネルギーを消費している、と言い換えてもいいでしょう。 それだけ環境を汚染していることにもなるのでしょう。

農業、漁業そして林業を復活させるという、一次産業復活プロジェクトを早期に計画して実行に移さないといけない、と前稿からの結論を書いておきます。