■ 村上春樹の新作『1Q84』。発売からわずか2週間で発行部数が100万部を越えたそうだ。そういえばいつも立ち寄る書店で平積みされているこの新刊を見て、数日後には一冊もなかった。この異例の売れ行きにはエルサレム賞授賞式でのスピーチも大いに関係があると言われている。改めて全文を読んでみると、やはり上手いスピーチだと思う。村上作品が海外で評価されているということも分かる。
今日の朝刊の文化面に『1Q84』の書評が掲載されている。7日(日)の朝日新聞にもやはり書評が掲載された。これらの書評によって、この小説の輪郭がなんとなく分かってきた。
「1984年」と「1Q84年」、ふたつの世界が層をなす。ふたりの主人公、青豆と天吾、ふたりの物語が交互に展開される。今までの村上春樹の小説世界、その新たな展開。物語が上手く編み上げられているのだろう・・・。
『風の歌を聴け』
『1973年のピンボール』
『羊をめぐる冒険』
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
『ノルウェイの森』
『ダンス・ダンス・ダンス』
『国境の南、太陽の西』
『ねじまき鳥クロニクル』
『スプートニクの恋人』
『海辺のカフカ』
『アフターダーク』
一昨年のことだが、数ヶ月かけて村上春樹の長編小説を一通り読んだ。一時「仏像」を休止してでもこの小説を読まなくては、という気持ちになりつつある。夏休みにでも読んでみようか・・・。