透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

日曜美術館「根津美術館の至宝」

2009-12-12 | A あれこれ

 以前、娘に「おとうさんはNHKマニアだね」と言われたことがあります。ちょっと揶揄する気持ちがあったのかもしれません。まあ、確かに民放の番組はあまり観ません。かなり前から観ている番組といえば「週刊ブックレビュー」と「日曜美術館」です。

「週刊ブックレビュー」は放送日が日曜日から土曜日に変わってしまって、観る機会がぐっと減ってしまいました。「日曜美術館」は放送開始から既に30年以上も経っている長寿番組なんですよね。それだけ根強いファンがいるということでしょう。ちなみにこの番組の初代アシスタントは作家の太田治子(太宰治の娘)さん。

今月の6日は「根津美術館の至宝」でした。鉄道王 根津嘉一郎が「美術報国」、美を通して公に奉仕するという理念のもと、海外流失を防ぎたいと収集した名品を収蔵・展示するためにつくられた根津美術館。3年半の改修工事を終えて過日オープンしました。

設計した隈研吾さんが番組のアシスタントの中條アナに美術館のデザインの意図を説明していました。美術品だけでなく、美術館を紹介することはあまりないと思います。



切妻の大屋根に包まれたホールは外との繋がりを強く意識していることがわかります。ホールの作品は日本庭園を背景に鑑賞するように展示されています。

国宝の「漁村夕照図」が番組で紹介されました。3月13日から4月18日まで展示されるそうです。機会をつくって鑑賞に出かけたいと思います。

松岡正剛さんがゲスト出演した「根津美術館の至宝」は13日の夜8時から再放送されます。