透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

デザイナー知らずのデザイン

2010-07-27 | A あれこれ

茅野市内にて 100724

 諏訪地方の民家の棟端を飾るすずめおどり。この飾りについては既にこのブログで何回もとりあげた。

交叉させたせき板の小口(こぐち)をへの字形に板で塞いだものが原形、ということも書いた。せき板とへの字形の小屋根でできる菱形の中を菱形状の井桁で飾っている。井桁以外のデザインもあるようだ。他の形が見つかればうれしいが・・・。

このデザインに特定のデザイナーはいない。この地方の人たちが永い時をかけて次第に洗練してきたデザインだ。恣意的で意味の無い単なるデザインとは全く異なるデザイン。民家の魅力はここにある。先日このすずめおどりを見ていて、これも先端のデザインだ、と気が付いた。

ところで、先端というと、例えば屋根のてっぺんのような上端の他に、ものの下端、例えばコードペンダント(天井から吊るす照明器具)の先もあれば、横に伸びているものの先、例えば新幹線の先頭など様々なものが対象になるが、やはり頂部、てっぺんが一番面白そうだ。でも、てっぺんに対象を限定しないでおく。

メモ)
・諏訪地方の民家の特徴は4点:すずめおどり、石(鉄平石)葺き屋根、建てぐるみ、妻垂れ。