透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

これは・・・

2010-12-26 | A あれこれ


山形村の親戚にて101226

 脳は伝達される視覚情報を脳内にストックされているデータに照らし合わせて、既知のものに帰着させようとする。

もしかしたら、一瞬この写真に写っているものを脳は「手」と認識しようとするかもしれない。もちろん直ちにそれは否定されるのだが・・・。既存のデータに無いものや十分なデータが伝達されず確認できないものを見た場合は不安になったり、恐怖を感じたりもする。


松本平の西南に位置している山形村は長いもの産地だ。畑ではこの時期も、長いもの収穫作業が行われている。市場に出荷され、スーパーや八百屋で売られるのは形の整ったものだけだが、こんな形のものも収穫される。土中に石があったりしてまっすぐ生長できないことも原因のひとつだろうか。



風景と光景

2010-12-26 | A あれこれ

「風景」:目を楽しませるものとしての、自然界の調和の取れた様子。
「光景」:その人が実際に目で見た、印象深い景色や、ショッキングな事件の様子。
新明解国語辞典

「風景」:けしき。風光。風姿。風采。
「光景」:目のひかり。ありさま。様子。景色。
広辞苑

新明解国語辞典の方が、意味を分かりやすく説明しようという意図が窺える。
広辞苑のけしきと景色、表記の違いに意味があるのだろうか・・・。

今読んでいる年越し本『生命を捉えなおす』清水博/中公新書に**アトミズムには、単に対象を微視的観点から捉えるだけでなく、動的な現象を静的な状態に分解して、興味を「現在」に絞って観察をするという性格があるのです。**という記述がある(17頁)。

この説明は連続的な変化、動態を瞬間的な状態に微分して捉えるという意味だと理解できるだろうが、この意味とは関係なく、風景は広範囲のどちらかというと静的な状態を、光景は目前の動的な現象を指しているという説明って、なかなかいいのではないかと、ふと思った。

でもまだまだ、映画評論家と映画エッセイストの違いについて「映画評論家は映画を観て泣かない、映画エッセイストは泣く」という分かりやすい説明には及ばない・・・。

風景と光景の違いを分かりやすく・・・。