■ 火の見櫓のすぐ近くに道祖神が祀られていることが少なくない。いや、年代的には道祖神の方が古いから、道祖神のすぐ近くに火の見櫓が立っていることが少なくない、とした方がいいかもしれない・・・。
この道祖神は安曇野市豊科本村、火の見櫓のすぐ近くに祀られている。安曇野には花崗岩の道祖神が多いように思う。この道祖神も比較的摩耗が少なく、前稿のものほどではないにせよ、両神の表情まで見ることができる。
男神が杯を、女神が酒器を持っているのは前稿の道祖神と同じモチーフ。アツアツのカップルには厄病神も寄りつけない、ということのようだ。
道祖神の傍らに庚申像が併祀されている。青面金剛像の下に三猿が彫られているのが分かるのはそのような知識を持って見るから。そうでないとこの写真では三猿は見えない・・・。