■ 構成要素そのもののデザインは特にこれといった特徴もなく凡庸なものであっても、それを繰り返し並べると、「あ、きれいだな」という感情を抱く。
シンプルなルールによって、ものが秩序づけられた状態、様子を脳が歓迎しているのだ。
ラン、繰り返しの美学
■ 構成要素そのもののデザインは特にこれといった特徴もなく凡庸なものであっても、それを繰り返し並べると、「あ、きれいだな」という感情を抱く。
シンプルなルールによって、ものが秩序づけられた状態、様子を脳が歓迎しているのだ。
ラン、繰り返しの美学
■ 18日付朝刊の1面に「「孤立無業者」全国162万人」という見出しの記事が載った。20~59歳の働き盛りで未婚、無職の男女のうち、社会と接点がない「孤立無業者」が、2011年時点で162万人に上ったそうだ。
社会と接点がないとは、具体的には無作為に選んだ2日間ずっと1人か、一緒にいたのが家族だけという状況のことだそうだ。2日間知人、友人らと接触がないことくらい十分あり得ると思う。「孤立」の条件が厳しすぎるのではないか。まあ、それはともかくそのような人がこの10年でほぼ倍増しているという。ネット上の仮想的な繋がりばかりで、リアルな現実の世界での繋がりの希薄化が進んでいる、という状況なのであろう・・・。
この新聞記事を読んで『若者が無縁化する』宮本みち子/ちくま新書を読み始めた。
**高校中退し、アルバイトにさえ就くことができない。家族と離れ、路頭に迷い、ホームレスになる。そのような若者の急増に対して、私たちはなにをなすべきか?若者の実態を明らかにし、彼らを孤立させない方法を提示する。**(カバー折り返しの文章からの引用)
**もっとも脆弱な層である不就業の状態にある若者は、職業教育の充実だけでは救済できない重層的な困難を抱えている。働く意欲を失ったケースも少なくない。そのため、雇用対策が効果を発揮するには、家族支援と福祉や医療も含めた包括的な支援が必要である。つまり、ニート問題は労働に関する問題に矮小化できないという点に注意すべきである。**(54頁)
問題の全てを若者個人に帰着できないというところに事態の深刻さがあるようだ。
読了後、また書こう。