434
■ 久しぶりに夕方まで特に用事のない休日。ならば、と塩尻市内の火の見櫓を見に出かけた。秋空がすばらしく青い。
6角錘の屋根は上方に引き伸ばされかのよう。表面がつるりんちょな半鐘が吊り下げてある。
特徴的な脚部。体操で大きく脚を開く動作をしたかのような姿。脚の付け根から櫓身へ連続的にカーブを描くようならいいのだが・・・。
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■ 久しぶりに夕方まで特に用事のない休日。ならば、と塩尻市内の火の見櫓を見に出かけた。秋空がすばらしく青い。
6角錘の屋根は上方に引き伸ばされかのよう。表面がつるりんちょな半鐘が吊り下げてある。
特徴的な脚部。体操で大きく脚を開く動作をしたかのような姿。脚の付け根から櫓身へ連続的にカーブを描くようならいいのだが・・・。
■ ざっくりと言えばカテゴリーを問わず、興味の対象は美しいものと珍しいものだろう。多々ある同類のものの中で、やはり美しいものには心惹かれる。それからいままで見たこともないもの、個性的なものにもやはり惹かれる、というか興味を覚える。火の見櫓然り。
433 塩尻市堀の内
■ これは塩尻市堀の内の火の見櫓。狭い生活道路の先にこの火の見櫓が見えた時、美しいプロポーションだと思った。なだらかなカーブを描いて末広がる理想的な形。櫓と屋根、見張り台のバランスもよい。
次、屋根と見張り台。やはり形が整っていて美しい。屋根の先端の避雷針に付けられた飾りも洗練されている。見張り台の手すりの飾りも程良い。
脚部の形もなかなか整っていて美しい。前稿に挙げた火の見櫓と比べればその違いは歴然(比較するのはどうかと思うが・・・)。
432
■ 洗馬は「せば」と読みます。平安時代に書かれた藤原実資(さねすけ)の日記『小右記(しょうゆうき)』に「洗馬の牧」と出てくるということですから、随分古い地名ということになります。
今回はこの塩尻市洗馬の太田地区に立っている火の見櫓です。櫓の外に設置されている梯子段の数とその間隔によって、この火の見櫓の高さを概算すると、8メートルちょっとになります。櫓を構成している3本の柱は50×50×4(たぶん)の等辺山形鋼です。
絞り込みのないずん胴な櫓に「反り」のきつい3角錘の屋根が載っています。幸いなことに半鐘もまだ吊るしてあります。
3角形の角を面取りした(6角形とは私は捉えません)見張り台の手すりにもやはり山形鋼を使い、手すり子には丸鋼を用いています。
脚部にも山形鋼を用い、立体的なトラス構造をつくっています。オーソドックスなタイプです。