■ 人との出会いは縁だと思う。いくつかの偶然が重ならないと出会うことはない。重なる偶然を必然ではないかと思わせる何か、それが縁。今年の春から鄙里で暮らし始めたKさんご夫婦(以下ふたりと書く)の歓迎会が昨晩(27日)あった。歓迎会が秋になってしまったのには訳があるけれど、ここでは省略。
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日曜日の午後、近くのカフェで(鄙里にもカフェがあるのだ)美味いコーヒーを飲みながら読書をして過ごすひとときを楽しみにしている。今年の春のことだった。カフェに居合わせたふたりをマスターから紹介された。聞けば鄙里の木工体験館に職を得たものの、住むところが見つからない・・・、とのこと。なんとかできないかな・・・。カフェから28会(幼なじみの親睦会)のY君に電話。彼なら貸家情報を持っているかも知れない・・・。で、話はとんとん拍子に進み、やはり28会のM君の旧宅を紹介して、ふたりはそこを借りることになった。家賃はM君の希望額の半分に値切った。
夏にはやはり28会のA君に採れたての野菜をふたりに届けてもらった。都会では到底味わうことのできない新鮮野菜を味わって欲しかったから電話でA君に頼んだのだった。
昨晩の歓迎会にはふたりとカフェのマスターとママさん、Y君、大家さんとなったM君、それから私の7人が集まった。まさか、このメンバーで飲むことになろうとは・・・。あの日、父ちゃんが酒さえ飲んで帰ってこんかったら、いや違うって、あの日、カフェに行かなければ・・・、マスターが居合わせたふたりを紹介してくれなければ・・・、他に借家が見つかっていたら・・・、いやそもそもふたりがこの鄙里で暮らそうと考えなければ・・・。いくつかの偶然が重ならないと実現しなかった歓迎会だ。
「縁あってこうして飲んでいるんだな」と思いつつ、ふたりの過去ログを聞き出し、マスターが熱く語る村おこし論に耳を傾け、バイクについて語るM君の話を聞きながら、杯を重ねに重ね・・・。楽しい宴の夜は更けゆく・・・。
人との出会いはやはり縁だと思う。