透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

2013-09-28 | A あれこれ

 人との出会いは縁だと思う。いくつかの偶然が重ならないと出会うことはない。重なる偶然を必然ではないかと思わせる何か、それが縁。今年の春から鄙里で暮らし始めたKさんご夫婦(以下ふたりと書く)の歓迎会が昨晩(27日)あった。歓迎会が秋になってしまったのには訳があるけれど、ここでは省略。

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日曜日の午後、近くのカフェで(鄙里にもカフェがあるのだ)美味いコーヒーを飲みながら読書をして過ごすひとときを楽しみにしている。今年の春のことだった。カフェに居合わせたふたりをマスターから紹介された。聞けば鄙里の木工体験館に職を得たものの、住むところが見つからない・・・、とのこと。なんとかできないかな・・・。カフェから28会(幼なじみの親睦会)のY君に電話。彼なら貸家情報を持っているかも知れない・・・。で、話はとんとん拍子に進み、やはり28会のM君の旧宅を紹介して、ふたりはそこを借りることになった。家賃はM君の希望額の半分に値切った。

夏にはやはり28会のA君に採れたての野菜をふたりに届けてもらった。都会では到底味わうことのできない新鮮野菜を味わって欲しかったから電話でA君に頼んだのだった。

昨晩の歓迎会にはふたりとカフェのマスターとママさん、Y君、大家さんとなったM君、それから私の7人が集まった。まさか、このメンバーで飲むことになろうとは・・・。あの日、父ちゃんが酒さえ飲んで帰ってこんかったら、いや違うって、あの日、カフェに行かなければ・・・、マスターが居合わせたふたりを紹介してくれなければ・・・、他に借家が見つかっていたら・・・、いやそもそもふたりがこの鄙里で暮らそうと考えなければ・・・。いくつかの偶然が重ならないと実現しなかった歓迎会だ。

「縁あってこうして飲んでいるんだな」と思いつつ、ふたりの過去ログを聞き出し、マスターが熱く語る村おこし論に耳を傾け、バイクについて語るM君の話を聞きながら、杯を重ねに重ね・・・。楽しい宴の夜は更けゆく・・・。

人との出会いはやはり縁だと思う。


 


京都、奈良へ行こう

2013-09-28 | A あれこれ

 京都、奈良への2泊3日の旅行を計画中です。11月の中旬、紅葉が始まる頃の古都。

京都では南禅寺の塔頭金地院の茶室・八窓席(重要文化財)の見学を予定しています。俄か知識で書きますが、この茶室は小堀遠州(←過去ログ)が金地院に住した崇伝に請われて指図をしてできました。

手元にある本にこの茶室の平面図が載っています。書院の隣に計画された三畳台目で、客座と書院とは二枚襖で仕切られているだけです。書院と一体に使うこともできるでしょうし、襖を貴人口とすることもできそうです。

この茶室について瀬戸内寂聴さんは『京の茶室 名僧と語る茶の心』婦人画報社で**窓が多いのは、茶室の密室めいた緊張感はほぐされるが、落着きを失う。障子に映る陽の移ろいの影は楽しめるかもしれないが、私は窓が多すぎるのは好きではない。**(65頁)と語っています。

私がこの茶室に身を置いたとき、どのように感じるのか・・・、いまから楽しみです。



他に京都でどこを見学するか、いま何ヶ所か候補を挙げて検討中です。

奈良に行きたい  と2011年の6月にブログに書いていますが、奈良では法隆寺と秋篠寺に行こうと思っています。

左右対称を好まない日本人、法隆寺では五重塔と金堂とを左右に配置しています。(←過去ログ)もっと古い寺院では左右対称の伽藍配置が採られていますが。改めて左右非対称の美を鑑賞しようと思っています。

それから、秋篠寺。

秋篠寺といえば伎芸天(←過去ログ)。2009年に伎芸天に会いたいと書いていました。この秋、ようやく実現しそうです。