透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

繰り返しの美学

2013-09-16 | B 繰り返しの美学



 繰り返しの美学の原点に帰ろう・・・。

表参道ヒルズで2006年の11月に撮った写真(再掲)。アエロメヒコ航空の成田―メキシコ直行便就航の広告旗。この写真で、「なるほど、確かに繰り返しは美しい」と納得してもらえると思うがどうだろう・・・。

繰り返しの美学については対象を広げすぎた、と思う。やはりこのように同じものが直線的に、そして等間隔に並べられていることで感じる秩序感こそ原点。

同じものを直線的に繰り返すという単純なルールによって秩序づけられた光景は美しい。



 


安曇野の道祖神祭り

2013-09-16 | B 石神・石仏

よろず願いごと引き受けます 道祖神

 安曇野市の豊科郷土博物館と豊科交流学習センターで開催中の道祖神祭りの展覧会に行ってきました。

安曇野では一年を通して地域ごとにさまざまな道祖神祭りが行われているのですが、展覧会は写真や実物によってその概要を伝えています。



新年に道祖神祭りとして立てる三郷小倉中区の御柱(一部)の展示です。

は太陽を意味する日天、下の白い三日月形の飾りは月天(長さ4.4メートル)。元旦に「御柱立て」が行われ、1月7日(近年は6日)に「御柱倒し」が行われます。後方は各地の御柱の写真展示です。



三郷明盛の一日市場(ひといちば)東村の御柱 「お道具」と呼ばれる18禁な飾り 願いは当然子孫繁栄です。



豊科高部(たきべ)の真々部殿村(ままべとのむら)で「ご年頭」という行事が行われているそうで、元旦に子どもたちが祠からこの木像の道祖神を取り出し、抱きかかえて集落内の家々を廻り、新年の挨拶をするという内容の説明がありました。



堀金烏川岩原新屋の顔欠け道祖神 1826(文政9)年

お互いに相手の肩を抱き、握手をしている抱肩握手像。願いを叶えてもらえなかったという理由で顔を欠いてただの石に戻してしまったといわれているそうです。なんとも気の毒・・・。



会場では道祖神祭りの様子を伝える動画も見ることができます。道祖神に子どもたちが色を塗る行事の様子です。来年は実際に見学したいと思います。

なかなか興味深い展示でした。


*会場内での写真撮影とブログ掲載の許可を得ています。


会場に展示されていた御柱 昨年(12年)の正月に私が撮影した写真です。


三郷小倉中区の御柱 

三郷明盛一日市場東村の御柱 


 


430 塩尻市上柿沢の火の見櫓

2013-09-16 | A 火の見櫓っておもしろい

 
430 塩尻市上柿沢

 火の見櫓の変わり種。国道20号を塩尻峠に向かって上っていく途中、塩尻市上柿沢に立っている。

3角形の櫓に4角形の見張り台を載せている。3角形の櫓と4角形の見張り台、この組み合わせもあり得るが、実際にはなかなか無い。手前の2本の柱と後ろの柱、それと柱にV字形に付けた2本の方杖とで見張り台の床面を支えている。

手前の柱を見張り台の上端まで伸ばしてあるものの、見張り台に立てば横揺れするのではないか、と思わせるほど不安定な印象。


 県内の火の見櫓を網羅的に掲載しているブログ