『嘘と絶望の生命科学』 榎本英介/文春文庫
■ しばらく前に書店で手にしたものの、この書名に違和感とでも言ったらいいのか、を感じて買い求めなかった。最近STAP細胞をめぐる騒動があったばかりだから、生命科学が「真実と希望の」と形容されるような学問ではないらしいと感じてはいるが・・・。
週刊誌の書評記事にこの本が取り上げられていた。その書評を読んで、買い求めた。
**「小保方さんなんてかわいいほうですよ。もっと真っ黒な人、いっぱい知っています」
これは、2014年前半、研究者のみならず、世間に衝撃を与えたSTAP細胞をめぐる騒動のさなか、知人の研究者が漏らした言葉だ。**(7頁) いきなりこんな文章で始まっている。
**研究不正事件はいろいろな分野で発生しているが、発生数はなんと言っても医学、生命科学の分野、いわゆるバイオ系が多い。**(8頁)
一体なぜ? 微細でデリケートな現象を扱うから?
今週末に読もう。