透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「嘘と絶望の生命科学」

2014-09-11 | A 読書日記


『嘘と絶望の生命科学』 榎本英介/文春文庫

 しばらく前に書店で手にしたものの、この書名に違和感とでも言ったらいいのか、を感じて買い求めなかった。最近STAP細胞をめぐる騒動があったばかりだから、生命科学が「真実と希望の」と形容されるような学問ではないらしいと感じてはいるが・・・。

週刊誌の書評記事にこの本が取り上げられていた。その書評を読んで、買い求めた。

**「小保方さんなんてかわいいほうですよ。もっと真っ黒な人、いっぱい知っています」
これは、2014年前半、研究者のみならず、世間に衝撃を与えたSTAP細胞をめぐる騒動のさなか、知人の研究者が漏らした言葉だ。**(7頁) いきなりこんな文章で始まっている。

**研究不正事件はいろいろな分野で発生しているが、発生数はなんと言っても医学、生命科学の分野、いわゆるバイオ系が多い。**(8頁)

一体なぜ? 微細でデリケートな現象を扱うから?

今週末に読もう。