透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

朝のサードプレイス

2015-02-04 | A 読書日記



■ 平日の早朝、出社する前の小一時間、コーヒーを飲みながら読書する。こんな優雅なひと時を過ごしていいのだろうか、と思わないでもない。

だが、朝、ラジオ体操をして体調を整え、維持する人が大勢いるように、朝、気持ちを整えてから職場に向かう人がいても不思議ではないし、そういう人も多いのではないか。

今日は立春、暦の上では春のはじまりだが、鄙里の春はまだまだ先。このところ毎朝冷え込んで老いた身(ウソ?)にはつらい。

今朝(4日)、7時半過ぎからスタバでコーヒーのショートをマグカップで飲みながら『吉田松陰』桐原健真/ちくま新書を読んだ。

コーヒーの注文は省略することができなかった。 


 


「吉田松陰」を読む

2015-02-04 | A 読書日記



 藤村の長編小説『夜明け前』を読み終えて、次に読み始めたのが『吉田松陰 「日本」を発見した思想家』桐原健真/ちくま新書。

書店でこの本を目にした時、「日本」を発見した思想家というサブタイトルに惹かれて買い求めた。別にNHKの大河ドラマを意識したわけではない。

歴史に疎いので吉田松陰については、もとい吉田松陰についても教科書的な知識が多少あるのみ、まあ、ほとんど無きに等しい。それでも安政の大獄という大事件は浮かぶ。この事件は幕末から明治維新という大きな歴史の流れを描いた『夜明け前』にも当然のことながら出てくる。

吉田松陰はなぜ藩というレベルを超えて「日本」を意識できたのか、あるいは意識しなくてはならなかったのか、なぜ日本の舵取り役を果たした何人もの人材を育てることができたのか・・・。

近代日本史の素養がないと難しいだろうが、とにかく読んでみよう・・・。