透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

久國神社の狛犬

2015-07-21 | C 狛犬



 偶々ここ(六本木2丁目です)を通りかかりました。16日の午前10時ころのことです。鳥居の前の狛犬に呼ばれたような気がしたのです、とかなんとか。



で、立ち寄ってみることにしました。この額の社名文字は勝海舟が書いたそうです。御祭神をネットで調べると倉稲魂命(うかのみたまのまこと)と出てきました。


狛犬ツーショット



石段を上り、鳥居をくぐると左側に遊具を設えた児童公園が、右側に拝殿がありました。





右側の狛犬(獅子)は口が大きいです。股間情報でオスだとわかります。






台座の刻字からこの狛犬は皇紀2600年(1940年、昭和15年)に発起され、1943年、昭和18年に竣工していることが分かりました。第二次大戦のさなかにできた、いや生まれたんですね。となると戦勝を祈念してこの狛犬が立案、制作され、奉納されたんでしょう。この国の命運をも負わされた狛犬ということになります。同様の狛犬が全国にいくつもあるのでしょう。

ところで、これだけ立体感のある鬣(たてがみ)を見ると、石を彫って仕上げてあるという感じがしません。左側の狛犬には立派な角があります。本来の姿ですね。なかなか精悍な顔つきです。

そつなくまとまった姿・形の狛犬だとは思いますが、標準的で少し個性に乏しいような気がします。でもこれはわたしに鑑賞眼が無いことに因るのかもしれません・・・。