透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

下鴨神社 京都ひとり旅(10)

2015-12-30 | A あれこれ


南口鳥居 後方に楼門が見える。


楼門

 大徳寺の塔頭大仙院の枯山水庭園を見てから、バスで下鴨神社に向かう。

バスは北大路通から下鴨本通へ。バスを降りると、下鴨神社の境内へはこの南口鳥居も楼門もくぐることなしに、東側から拝殿付近に直接アプローチすることになった。

これはまずかった・・・。

やはり正規のアプローチをしていかないと、神社の空間構成を正しく体験することができない。ということで、トホホな参拝となってしまった。

神社仏閣は正規のアプローチをすること、これも教訓。

舞殿



本殿前の狛犬

今回は下見、ということにして次回「正しく」参拝しようと思う。


 


大仙院庭園 京都ひとり旅(9)

2015-12-30 | A あれこれ


庭園解説の冊子からの転載

 この場面が記憶にあるものの、どこの庭園なのか長い間分からなかった。ここが大徳寺の塔頭、大仙院の庭園だと分かったのは2009年10月のことだった(過去ログ)。それ以来いつかこの庭園を見たいと思っていが、今回ようやく念願叶って訪ねることができた。

龍安寺の石庭は一面の白砂の上に15個の自然石を配した抽象的な庭園で、鑑賞する人にその意味の解釈は委ねられている。

比して大仙院のこの庭園は具象的で、立体的な水墨画のようだ。今風に言えば3D水墨画

砂上の自然石は船だが、別のもにに見立てたら、「それは違います」と否定され、「大河を進む船なのです」と説明されるだろう。すると誰でも「なるほど」と納得するに違いない。

船の後ろの透渡殿について、この庭園解説の冊子に**寝殿と対屋を結ぶ渡廊下の貴重な遺構であり、寺ではこれを人生の壁としている。**とある。

蓬莱山の滝に始まり、大海に終わる川の流れを人生の表現とする一般的な解釈を受け入れれば、この説明に素直に頷くことができる。

リーフレットによるとこの庭園の作者は大仙院開祖、大聖国師で作庭年は1509年(永正6年)。
龍安寺の石庭とほぼ同じ年代。

写真撮影が許可されていないのは残念だったが、その分じっくり時間をかけて鑑賞することができた。