透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

973 火の見櫓のある風景

2018-04-26 | A 火の見櫓っておもしろい


973 飯山市寿 4脚無4型 撮影日180422

■ 火の見櫓とは直接関係のない余談だが、火の見櫓の手前の大きな建物には雪下ろしで屋根に上るための梯子が設置してある。左後方に写っている白い壁の住宅の切妻屋根も雪下ろしをすることを前提に緩勾配にしたのだろう。屋根に積もる雪の扱いによって屋根の勾配など、建築の対処の仕方も変わる。




このような火の見櫓の屋根は扱いに迷うが、半鐘の上の小屋根は、あくまでも半鐘に雨が掛からないようにという配慮のもので、櫓の上部を覆うように設けられている屋根とは明らかに異なる。このことから4脚無4型(脚が4本、屋根無し、見張り台の平面が4角形)とする。




 


972 火の見櫓の撮影 飯山市常盤にて

2018-04-26 | A 火の見櫓っておもしろい


972 飯山市常盤(県道95号沿い) 4脚8〇型 撮影日時180422 07:10AM まだこんな時刻!





■ 同じ火の見櫓でも見る方向によって印象が違う。撮影意図に相応しい方向から撮りたい。火の見櫓のある風景なら道路を入れて奥行き感を出した①が好み、火の見櫓の立体的な構造を説明的に撮るなら②か③だが、この場合消防分団詰所の表側が写っている③を選ぶ。

火の見櫓の横に電柱が立っていたり、電線が邪魔だったり、好ましい方向から撮ろうとすると逆光だったり、後方に余分なものが入ってしまったり、なかなか思うようには撮れない。






櫓上端部と屋根との接合部。4本の柱の上端を横架材(柱と同材の等辺山形鋼)で繋いでいる(⑤が不鮮明だが、ボルト接合だと思われる)。4隅につけた3角形の補強プレート(写真④)と屋根の下地材をボルトで接合していると思うが、そうするとボルトが屋根面に突出してしまうはず。どのように処理しているのだろう・・・。

櫓の平面は4角形で屋根は8角形だから、両者の対象軸が重なる。従って4箇所の接合部は同じ状況になる。システムとしてみて合理的な組合せ。


端正なつくりのカンガルーポケット このようなカチっとしたデザインは好き。



下から1段目の横架材の位置に簡易な踊り場を設けている。この辺りでよくあるタイプ。


 


971 飯山市常盤の火の見櫓

2018-04-26 | A 火の見櫓っておもしろい


971 飯山市常盤(常盤小学校の近く) 4脚8〇型 撮影日180422

 飯山は菜の花でも有名で、市内の主要な道路沿いなどあちこちに黄色い花が咲いていた。 福寿草、スイセン、レンギョウ、ヤマブキ・・・。春には黄色い花が多いような気がするがどうだろう。蜜を求める虫たちにとって、黄色はもっとも分かりやすい色ではなかったかな。

この辺りの背の高い火の見櫓には4脚8〇型が多いようだ。



意図的に火の見櫓のフレームを分かりやすく写した。前稿の火の見櫓とは違って、この火の見櫓のブレースは上から下まですべてリング付き。中間にカンガルーポケット(バルコニー型の踊り場)と半鐘。脚は短い。



屋根や飾りは錆びてはいるが、変形していない。



脚部。櫓の中に出入りする正面のみアーチ部材を使い、残り3面にはブレースを入れている。