969 飯山市旭(県道409号沿い)4脚8〇型 撮影日180422
■ 長野県の北部、新潟県に境を接する飯山市は豪雪地帯。屋根の雪を自然落下させるために民家の屋根は急勾配で棟に雪割がついている。火の見櫓の隣の詰所の屋根棟にも雪割がついている。
雪の影響で屋根面が変形している。避雷針に設置した飾りの矢も曲がっていて、軒先のくるりんちょな蕨手も変形している。
柱脚部分に注目。柱材の下端をコンクリート基礎から立ち上げた同形の短材にボルトで接合している。建て方はどのようにしたのだろう。クレーンで火の見櫓を宙づり状態にして両部材の孔の位置を合わせてボルトを通して留めるという方法は、クレーンがまだほとんどない時代だから採用できない。だが、柱材と短材をボルトで接合してから建て方をしたとは考えにくい。この場合、わざわざ部材を分ける理由がないから。