透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

ブックレビュー 1907

2019-08-02 | A ブックレビュー



 プレゼントされていた図書カードがあったので、7月は買い控えることもなく、読みたい本を買い求めて読んだ。で、読了本は6冊。

『江戸の不動産』安藤優一郎/文春新書。 **不動産という視点から江戸繁栄の秘密を探る**(帯に記された本書の内容紹介文)明暦の大火を契機に火除地が江戸市中に設けられたが、この火除地に簡易で屋台のような移動店舗、水茶屋(喫茶店)、髪結床(理髪店)などの出店が許可されていたことをこの本で知った。なるほど、そのくらいのことは行われていたんだろうな、と納得。

『日日是日本語』今野真二/岩波書店。 言葉や本と楽しく真剣に向き合う日々の暮らし。

レイ・ブラッドベリは今でも人気がある作家だろう。
ようやく「読まずに死ねるか本」の1冊『華氏451度』を読むことができた。読んだというだけで満足な作品(この本は図書カードをプレゼントされる前に買い求めていた)。

『日本一おかしな公務員』山田 崇/日本経済新聞出版社。 どこの自治体にもこんな職員がいたらいいのに。

『それでも日本人は「戦争」を選んだ』加藤陽子/新潮文庫。新潮文庫の100冊の1冊。 この夏休み、多くの高校生や大学生に読んで欲しいと思う。レベルの高い講義で、歴史に疎い私は字面を追うことに終始したが・・・。小林秀雄賞受賞。

『スピリチュアルペイン』細田 亮/幻冬舎。 人は死にゆく時、肉体的苦痛や精神的苦痛が伴うとこは分かっているが、更ににスピリチュアルペインなるものが伴うなんて・・・。**時代は「QOL」から「QOD」へ**と本の帯にある。QODはQOLと不可分で、QOLを高める生き方をすることが求められるということを理解しなくては。