■ 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』フィリップ・K・ディック/ハヤカワ文庫を読み終えて、『舟を読む』三浦しをん/光文社文庫を読み始める。三浦さんは『まほろ駅前多田便利軒』(過去ログ)で直木賞を受賞している。また、本作で本屋大賞を受賞している。この作品が話題になったことは知っているが、特に読みたいとは思っていなかった。それが芦田愛菜さんがエッセイ集を出したという新聞記事を読んで(過去ログ)、この小説を読んでみようと思った。
「アンドロイド」は登場人物も多いし、苦手な海外の作品ということもあり、読み終えるのに時間がかかった。が、この作品は登場人物も少ないし、読みやすい。
出版社の辞書編集部に引き抜かれたまじめな馬締(まじめ)君と、彼が暮らすアパートに満月の夜に突然現れたかぐや(香具矢)さん。かぐやさんは大家さんの孫。ふたりの恋の行方は?
三浦さんの言葉に対する感覚の鋭さ、センスの良さが光る作品。