透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」

2019-08-17 | A 読書日記

 お盆が明けた。早朝、TSUTAYA北松本店まで出かけて前々から読みたいと思っていた『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』フィリップ・K・ディック/ハヤカワ文庫を買い求め、スタバで小一時間読む。このSFは映画「ブレードランナー」の原作。


実に印象的なカバーデザイン

**マングース衛星からの報告によりますと、放射性降下物質は正午前後にもっとも強まり、のち、しだいに衰える見込み。(後略)**(81頁)などという予報が出る、第三次大戦後という時代設定。地球から火星などの「植民惑星」に移住してている人間も多い。

主人公のリック・デッカードは地球に居残り、高層集合住宅で妻と暮らしている。生きた動物を飼うことがステータスという社会だが、彼は屋上で電気羊を飼っている。本物の動物を手に入れるために火星から地球に逃亡してきているアンドロイド狩りをして懸賞金稼ぎを試みるが・・・。

登場人物が多いので、ノートにメモしながら読む。

奥付けを見ると、1977年の発行で、2017年に82刷となっている。先日読んだジェイムス・P・ホーガンの『星を継ぐもの』には100刷突破!という帯がついている。

名作は読み継がれる。