■ 日々、同じことを繰り返す生活を続けているから、ブログネタも代わり映えしない。平日だとなおさらだ。昨日(6日)スタバで朝カフェ読書をした。
『日本の思想』丸山真男/岩波新書は読んだことがある(過去ログ)。自室の書棚を探すも見つけることができなかったので、しばらく前に図書カードでまた買い求めていた。奥付けによると、1961年に第1刷が発行されていて、2018年に、なんと105刷が発行されている。やはり名著なのだろう。
第Ⅰ章 日本の思想
第Ⅱ章 近代日本の思想と文学
第Ⅲ章 思想のあり方について
第Ⅳ章 「である」ことと「する」こと
以上のような章立てになっていて、第Ⅱ章まで読み終えた。高校の教科書に載っていた「である」ことと「する」ことを再読したくて買い求めたのだから、他の章は読まなくてもよいのだが、せっかくだからと読んではみたが、内容についてはほとんど理解できなかった。
**「國體」という名でよばれた非宗教的宗教がどのように魔術的な力をふるったかという痛切な感覚は、純粋な戦後の世代にはもはやないし、またその「魔術」にすっぽりはまってその中で「思想の自由」を享受していた古い世代にももともとない。しかしその魔術は決して「思想問題」という象徴的な名称が日本の朝野を震撼した昭和以後に、いわんや日本ファシズムが狂暴化して以後に、突如として地下から呼び出されたのではなかった。日本のリベラリズムあるいは「大正デモクラシー」の波が思想界に最高潮に達した時代においても、それは「限界状況」において直ちにおそるべき呪縛力を露わしたのである。**(34頁)
こんな文書が延々と続く。まあ、流動食のような文章よりは、噛んでも噛んでも飲み込むことができないような文章の方が良いだろう。歯が弱くなったおじ(い)さんにはきついが・・・。