1530 岡谷市塚間町 44〇型複合脚(正面ショートアーチ、他面リング付き丸鋼交叉ブレース)後面ブレース撤去
■ まだまだ見ていない火の見櫓が近場にもある。岡谷市とは塩尻峠で隔てられており、自宅から車で40分足らずであるのにもかかわらず、あまり行く機会がない。昨日(22日)「鹿の国」というドキュメンタリー映画を観るために岡谷まで出かけた。
この映画を上映しているスカラ座という映画館には初めていった。映画館の場所は分かっていたけれど、行き時はカーナビのお世話になった。途中、あれ、遠回りするなぁと思いつつ、素直に従った。すると、火の見櫓が立っているではないか。まだ見ていない火の見櫓だ。映画館までとりあえず行き、車を停めて徒歩で戻ってきて観察した。火の見櫓の末広がる姿は実に美しい。見張り台より大きい踊り場は、南信方面の火の見櫓に多いような気がする。
見張り台廻りにスピーカーがない。スッキリしていて好ましい。見張り台の手すりにもブレースと同じデザインを採っている。4本の柱に方杖を2本ずつ取り付け、見張り台の床を支持している。
踊り場は見張り台と同じ構成にしている。半鐘を設置してある。2か所に設置した半鐘の使い分けをしていたのだろうか、それとも専ら踊り場の半鐘を叩いていたのだろうか・・・。
脚部を観る。道路から見て、後ろ側から梯子に昇り降りするようになっている。で、脚部はショートアーチとし、他の3面は交叉ブレースにしている。ただし手前側のブレースは撤去されている。コンクリート面をよく見ると、もともとブレースがあったことを示す丸鋼の断面が見えていた。