透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「007は二度死ぬ」

2018-05-13 | E 週末には映画を観よう

週末の夜は映画を観よう

 007シリーズの第5作、日本が舞台の「007は二度死ぬ」を観た。この作品は昔テレビで観たと思う。公開は1967年、50年以上も前の映画だ。

丹波哲郎が日本の公安というのか、情報機関のボス役で出演しているが、ショーン・コネリーに負けぬ存在感があってなかなか良い。ボンドガールの浜美枝は若くて、チャーミング。彼女はあまり英語が得意でなくて、出演が決まってからひと悶着あったようだ。

火口湖の下に秘密基地があるという設定。ロケハンでヘリコプターを飛ばし、あちこち探しまわって九州の霧島連山新燃岳(*1)をみて、発想したという。噴火口の地下に巨大な秘密基地を造って噴火したら・・・、いやそんなことは考えない。007は荒唐無稽さが売りなんだから。

スペクターの手先、日本の財閥的な大企業の社長が基地からロケットを打ち上げる。ロケットはある時はアメリカの宇宙船、またある時はソ連の宇宙船を追尾、ワニのように大きく口を開けて宇宙船を飲みこんで(捕獲して)基地に戻ってくる。で、アメリカにはソ連の仕業、ソ連にはアメリカの仕業だと思わせ、戦争を引き起こさせて両国を壊滅させ、その後の世界支配を目論むスペクター。

007はやはり壮大なスケールが好い。

これを阻止するために奮闘するボンドと丹波哲郎が演じる田中だっけ(タイガーと呼ばれている)と浜美枝。

(国技館で大相撲観戦、神社で挙式、漁村で葬列に遭遇)するボンド。それから100人規模の忍者部隊が秘密基地に侵入、戦闘。彼らの訓練場は姫路城等々。日本をあまりよく分かっていない西洋人がつくった日本紹介映像がメインで、それを007に仕立て上げたという印象だ。

ラストはお決まりの、今回も洋上で。


 *1 5月14日午後2時45分ころ噴火し、噴煙が火口から4500mまで上がった。(0515追記)


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