● 建築と本にテーマを限定したブログのはずが、このところ道祖神などに寄り道してばかりでした。今回は久しぶりに最近読んだ本を取り上げます。
『桃太郎はニートだった!』石井正巳/講談社+アルファ新書。
著者の石井さんは**学校教育では、昔話教材は低学年で終わりになりますが、長い人生を考えるならば、決して昔話から卒業することはできないはずです。**と書いています。続けて石井さんは、昔話には、人間が持っている「原初的思考」がもっともよく残っていると指摘し、人生を営むうえで大きなヒントを与えてくれると指摘しています。よく知られた「猿蟹合戦」「かちかち山」「花咲か爺」「浦島太郎」などの昔話を取り上げて、人生の大ヒントという視点から詳細に論じています。
人生、昔話の教訓のように単純じゃないだろうと思いながら、読み進みました。日本とよく似た昔話が韓国や中国にもあるということはよく聞きますが、その事も具体的に紹介されています。
この本を読んではるか彼方の記憶が少し甦ってきました。
さて次は『iPS細胞』、ホットな話題がテーマの本です。